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異世界ギルド飯 ~最強メシでまったりスローライフ~ 作者:白石 新
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魔王の店主と酔っ払い  その2

「くふふ……思ったよりも早くチャンスが到来したの」

 店に到着したコーネリアは厨房に向かい、冷蔵庫の中を物色する。

「なるほど……なるほど」

 前日に店主が仕込んだもの、仕込んでいないものを確認し、コーネリアは包丁を手に取った。

「くふふ……我は天才美形魔法少女じゃぞ? 料理なぞ……ちょちょいのちょいじゃっ! さすがに我がたった一人で店を回してしまえば、あやつも我の意見を邪険には扱えなくなるじゃろう」

 そうして彼女は再度懐をゴソゴソと物色し、一冊の本を取り出した。


「――我に秘策あり……じゃ」


 彼女が取り出した一冊の本。

 その題名は――



 ――経験ゼロのバイトのメイドさんでも作れる料理集








「おう、お嬢ちゃん!」


 入店してきたのは失われた古都の飲んだくれ魔術師共……総勢12名じゃ。

 いつもどおりのように、ドワーフっぽいおきなが我に挨拶をしてきた。

 見た目ホームレスなのじゃが、これでいて人類最強クラスの魔術師というのじゃから面白い。

 まあ、実際に魔術のレベルはそこそこじゃな。

 ここが魔王城でこやつが魔族であれば、我の側近に取り立ててやっても良いレベルじゃ。


「マコール様! いかなマコール様と言えど……その口のききかたは危険にすぎます。相手は……」


 ふむ。

 腰ぎんちゃくの一番弟子の魔術師が師匠に意見を申しよった。


「良いんだよ。お嬢ちゃんの背景は俺らには関係ない。ここではお嬢ちゃんはお嬢ちゃんだし、俺らは俺らだ」


 そのとおりじゃな。

 逆に、このおきなが我に平伏してもそれはそれでやりづらい。

 あくまで、我はウェイトレスで、こやつは客じゃ。

 いや……違うの。


 ――今日は我は料理人でこやつらは客じゃ。


「で、お嬢ちゃんよ? いつもどおりに豚の生姜焼きを最初にもらいたいんだが?」

「くふふ」

 不敵に笑う我に不思議そうに翁は小首を傾げた。

「ん? どうしたんだ? ってか、今日は店主は?」

「豚の生姜焼きは今日は出さぬ。そして――店主はインフルエンザで休みじゃっ!」


「「「「「「えっ!?」」」」」


 全員が驚愕の表情を作ったのじゃ。


「そいつは残念だ。ああ、そういえばウイスキーのストックはあったよな? おい、お前ら? すまねえが今日の飲み会は宅飲みだ」


 全員がうなだれた表情を作ったのじゃ。

 そして、首を左右に振って踵を返して入口のドアに向け、あろうことかそのまま歩こうとし始めよった。


「待てい! お主たち!」


 我の言葉に、全員が振り返って「はてな?」と、ひょっとこのような表情を作ったのじゃ。


「待つってどうしてだよ? 店主は休みなんだろ? 店も当然休みなんだろ?」


「店主は休みじゃが、店は休みではないっ!」


「どういうことだ?」


 ふふっ!

 鳩が豆鉄砲を食らったような表情をしておるわ。

 まあ、それはそうじゃろう。店主がいないということはイコールで店が休みと……まあ、凡人はそう考えるじゃろうからな。

 じゃが、天才魔王少女である我の発想は全く違うのじゃ。


「ふふん? どういうことかと言われれば……我が料理を作るとしか言いようがないのう?」


「いや、言ってる意味が分からねえんだが?」


「じゃから、今日は我が厨房に立つと言っておる!」




「「「「「「えっ!?」」」」」



 再度、鳩が豆鉄砲と作ったような表情を連中は浮かべる。

 っていうか、「オイオイ……マジかよ……」と、口に出してまで言うような輩が現れる始末じゃ。


「マジじゃ。大マジじゃ」


「しかしお嬢ちゃん?」


「なんじゃ?」


「できるのか……料理?」


 ふふん、としばし笑い、我は断言した。


「料理なんて、天才魔王少女である我にかかれば、ちょちょいのちょいじゃっ!」


書籍1巻発売中です。

書き下ろしエピソードもあります。


・お袋の味 ~肉じゃが~

・店主の秘密の仕入先


以上の書き下ろしがあります。




GA文庫公式ツイッターによると九州の博多まで書籍1巻が出回っているようです。

台風の関係で色々とヤバそうなのでなりふり構わずにぶっちゃけます。

大人の事情もありまして、本作が長期連載になるか否かは売り上げ次第です。

と、いいますか1巻の売り上げ次第です。

更にいうと最初の一週間、いや、土曜~月曜の3連休の売り上げ次第です。

そして、モロに3連休は台風です。

つまりは、ヤバいです。


応援してやろうという方は、是非とも、書店で手に取るだけでも結構なのでよろしくお願いします。



サイン本100冊書きました。

村人ですが何か? でも書いたことありません。気恥ずかしいので断ってました。

ですが、今回は専門店さんで大規模な展開をしてもらっており、100冊という多量オーダーだったので、断れない状況に追い込まれました。

ですが、台風です。

ヤバいです(しつこい)。


既にサイン本については売り切れてる店舗もあるようなのでお早めにお願いします。

以下の店舗でおいてあるようです。


メロンブックス 大宮店様

アニメイト 池袋本店様、秋葉原様

とらのあな 池袋店A様、秋葉原A様、なんば様、名古屋様

ゲーマーズ 秋葉原様

メロンブックス 秋葉原様

書泉ブックタワー様



他、有償特典展開もしてもらっております。

メロンブックスさん 特製ランチョンマットがつくようです

とらのあなさん   レシピ集がつくようです


よろしくお願いします。



しつこいようですが、台風なのでマジでヤバいです(いい加減にしろ)

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