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従来の前期後期の募集に加え、特別企画として短編部門「ドラゴンマガジン賞」、「キャッチコピー大賞」も同時開催された第30回ファンタジア大賞。
なんと応募総数は2548本となりました!
記念の第30回で見事大賞の栄誉に輝いたのは、「全てを買えるカネ」を巡る戦いを描いたマネーバトル作品。選考委員も「大賞に相応しい作品」として大絶賛の完成度ですよ!
さらに、金賞を受賞した2作品や、第30回特別選考員・伊藤智彦の特別賞受賞作など、今から大注目の作品が目白押し!
今後の書籍化を楽しみに待っていてくださいね!
この世界には、『魔石通貨』と呼ばれる“全てを買えるカネ”がある。額さえあれば、“時間”を買っては時を止め、“距離”を買っては、東京からラスベガスの間を一瞬で移動することもできる。なら人間の幸福は? カネで買うことができるのか――「ますたー。起きてくださーい」日夜“カネ”の奪いあいに身を投じる、高校二年生・失井敗斗が目を覚ますと、見知らぬ少女・メリアがいた。昨夜倒した人間の持つ“資産”らしい。彼女を迎えることになった失井は、共に過ごすうちに人並みの幸福を感じつつあったのだが……それは彼女を巡る大きな闘争の幕開けであった。
はじめまして。玖城ナギと申します。この度は第30回ファンタジア大賞において「大賞」という評価を頂き、誠にありがとうございます。選考関係者の皆様へ心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。人生で初めて抱いた夢が10年かかって叶いました。その間、ニートになって泣いたり、好きな女の子にフラれて泣いたり、会社の支払用資金が3000万ほど足りなくて泣いたりと、色々なことがありましたが、小説を書き続けて本当に良かったです。今後は頂いた評価に恥じぬよう、読者の皆様がワクワクするような作品を目指して、精進していく所存です。よろしくお願い致します。
終始テンポが良くとても楽しく読ませていただきました。特に『魔石通貨』周りの金融情報も、ともすれば難解になりそうですが、大変うまくかみ砕いて解説されており、好感が持てます。ややビターなオチは評価が分かれるとは思いますが、個人的には好みです。
強烈な一点突破感のある斬新なアイディアと、ちりばめられた伏線がどんどん回収される展開で、グイグイと読み進められました。主人公とヒロインの関係性もストーリーにうまく噛み合っていたと思います。女の子を救うというシンプルな理由も主人公らしくていいですね。
非常に面白かったです。『全てを買えるカネ』という設定が秀逸でした。序盤から終盤まで盛り上がりが続くのも高評価で、文章も読みやすかったです。終始『カネ』ネタに徹底し、上手く勢いと説得力を付けられています。読んでいて心地よかったです。
『お金』というテーマに強い同時代性を感じました。何よりも完成度や世界観の構築、規模感といった点で、非常に高いレベルで抜きんでていました。まさに、記念すべき第30回の大賞に相応しい作品だと思います。
魔法の粋を集めた《聖霊装》を駆使して、世界を恐怖に陥れた《魔王》を討伐した少年少女――黒峰勇也と蒼宮藍葉は、王から、二十年後に復活する魔王を倒すため、未来に行くように命じられる。飛ばされた先では、やたらと人々(カップル)が白昼堂々ラブラブしているし、早速聖霊装を使おうともするものの……発動しない!? それもそのハズ、未来では魔力が消滅してしまい、恋愛で発生する《恋愛磁場》が代替エネルギーとして使われている、《恋愛推奨国家》に変貌していたのだ! 「蒼宮、行くぞ! フォーメーションK――《恋人繋ぎ》だ!」「らじゃーです!」復活した魔王に対抗するには、勇也と藍葉は恋人らしい(?)方法で戦わねばならず!? 今こそ世界を救うために――イチャイチャしろ。
作家になる。友人にそう公言した時に鼻で笑われてから、その方を賞金の札束で引っ叩くことを夢見て書いてきました。この度は、金賞+審査員特別賞という身に余る評価をしていただき、友人にフルスイングをする機会をいただき、誠にありがとうございます。選考委員・編集部の皆様には厚く御礼を申し上げますと共に、ご期待に応えられるよう小説でもフルスイングしていきます。ちなみに私は札束なら引っ叩かれてもいいです。でも美少女でお願いします。
先輩後輩関係の主人公とヒロインがいい味を出していますね。ちゃんと可愛かったのは強いです。サブヒロインとの過去の出来事など、重いところは重いのに、ギャグとのバランスが上手かったです。ラストはもう少し、彼女とのエピローグをしっかりと描いても良かったと思います。
今回のイチオシです。バトル、キャラ、ラブコメ、ギャグ、全てがバランス良くまとまっています。細かい粗は確かにありますが、それを吹っ飛ばせるほどの勢いを感じました。文章で人を笑わせることができるのは、貴重な才能だと思います。
大変勢いのある作品でした。かつての英雄が力を使えないフィールドに放り込まれるというシチュエーションや、恋愛磁場がエネルギーになっているのは面白かったです。ただ、そういった設定は落差が大きいほど面白いので、序盤の勇也達の英雄感をもっと見せてほしかったですね。
「あの……お手洗いに行ってもいいでしょうか」僕の隣に座っている庄川さんは魔法少女だ。正体を隠す彼女は、町で怪人があらわれる度に、授業中、手をあげてお手洗いに行く。「もうちょっとで昼休みだし、我慢できないのか?」「は、はい……」でも庄川さんはうっかり屋さんだ。却下されたいまも、ステッキを握りしめ「ワンチャンいけるよね……」などと呟いて、教室のど真ん中で変身しようとしていて――!? 「一番、平地護常! 一発芸やります!!」いまはこうやって僕がついているけど、果たして彼女は、学外でその正体を守れるというのだろうか! 断じて否! 「庄川さん! 僕と付き合ってください!(身バレ防止のために)」「は、はい……!(ぽっ)」どこか噛み合わない僕と彼女のすれ違いラブコメディー!
初めてファンタジア文庫の作品を読んだのは15歳の夏で、以来約17年、人生の半分以上の期間をファンタジア文庫と共に過ごして参りました。まさか自分の名がそこに連なる日が来るとは思ってもみませんでしたが……私を魅了してきた数々の作品のように、次世代のファンタジア作家にまたいつか繋がっていくような、そんな物語を紡いでいければと思っております。最後となりますが、このような素晴らしい賞に選んでいただきました審査員の皆様に心より御礼申し上げます。
個人的には10点中10点です。主人公が魅力的で一貫していますし、最後の最後まで恋心に気づかない、というのも好きですね。主人公の一人称視点もユーモアがあって良かったです。欠点らしい欠点がなく、完成度の高い作品だったと思います。
中学生の青春真っ只中をうまく描写しており、主人公の奮闘ぶりや成長がキチンと描けているのでスゴいです。しかも成長も気持ちいい。キャラクターも総じて魅力的でした。魔法少女を青春ラブコメ+ギャグに落とし込めているのが、良い着眼点だったと思います。
押さえるべきところがしっかり押さえられていて、完成度が非常に高くこのまま本として出して良いレベルにあると思います。その反面、突出しきれていない印象や同時代性といった意味ではやや物足りなさを感じます。魔法少女である必然性なども掘り下げてみてほしいですね。
歴史の裏舞台で、人間と争いを繰り広げてきた怪異、吸血鬼。SNSの発達により、その存在は常識となり、好き放題に暴れる吸血鬼が社会問題となっていた。『対吸血鬼戦略執行局』――通称“血戦局”に勤める少年・新宮伊吹は、上司から対吸血鬼用の秘密兵器として、吸血鬼の原初にして頂点、真祖の少女ヴィクトリア・リードのスカウトを命じられる。吸血鬼仲間への裏切りにも値する行為に、伊吹はダメ元でヴィクトリアの居城を訪れるが――「僕らの血戦局に加入してほしい」「いいぞ」「…………は?」「真祖として吸血鬼の風紀崩壊を見逃すわけにはいかない」あっさりヴィクトリアが仲間になってくれて!?これは、美少女吸血鬼と乱れた吸血鬼事情を正す、風紀活動記録である!
受賞の連絡をもらい、一通りの説明を受け終えて電話を置いた瞬間、本州の最北にて思わず両手を強く叩き合わせていました。小学生の時の習字コンクールを最後に受賞という言葉とはとんと縁のない人生を送ってきたのに、まさか自分の一番好きなジャンルで賞を頂けるなんて、もう、もう嬉しい限りです。伊藤智彦監督をはじめ、選考委員の先生方と編集部の皆様には頭が上がりません、ここに厚く御礼申し上げます。この度の結果に恥じぬよう作家業に心血を注ぐ所存なので、どうぞよろしくお願いします。
『超強くて可愛い吸血鬼が、世界に蔓延るにわか吸血鬼を倒しまくる』というワンワードで面白さを伝えられる内容が、非常に目の付け所が良いと思いました。異能力がある必然性も、吸血鬼という存在によって説得力が持たせられています。海外ドラマや映画などのワンシーンが小説を読んでいる最中にも次々と頭に浮かび、映像化も非常にしやすい作品だと思います。自分がもし映像化するとしたら主人公はもう少し年齢を上げたいところですね。
魔界では、次なる魔王を決める殺し合い“王座戦争”が始まろうとしていた。その死闘に身を投じるのは“七つの大罪”の力を宿す七人の魔族“七罪魔”。そんな中、身も蓋もないことを言ってのける男が一人。「……家から出たくない」と、全力で戦争を面倒くさがる彼は、大罪のひとつ“怠惰”を持つ、ラグナル・ピグリーティア。戦うのも面倒で、だけど殺されるのも勘弁願いたい彼は、“王座戦争”を中止にするため最強の“七罪魔”を相手にそれぞれ説得に回ることになり!?
選んでくださった審査員の方々、そして編集部の皆様に深く感謝をいたします。しかし、この作品を書き上げた過去の自分にはよく頑張ったなとか言いません。お前、もっと努力しとけよと言っておきます。何故なら偶然賞を頂ける物が出来上がっただけという感じが強いからです。結果、作家のスタートラインに立ったのに超実力不足。不安しかない。でもなったからには頑張ります。いつか自信を持ってプロを名乗れる実力が付くと信じて!
『七つの大罪』をモチーフにしつつ、バトルロワイアルさせないようにする、という導入の作り方が上手いと思いました。キャラも多く登場する中、それぞれの個性が出ていました。七つの大罪の能力をさらに物語へ落とし込んだり、視点を整理できると面白くなりそうです。
「小説家になろうと思うのだ」突拍子もないことを言い始めたのは、自他共に認めるハーフエルフの美少女にして、“剣聖”の称号を持つ魔法剣士・シルフィ。「魔物図鑑を作ろう」なる小説を書くため、パーティ仲間の少年・ミストも渋々ダンジョンへ向かうことになるが……。「是非とも私の弁当を食べてみてくれ!」「お、おう」「(やったー!)」シルフィが小説を書く真の目的は、ミストとの冒険&恋模様を形に残しておくためで!?
受賞の連絡をもらった時、あまりの驚きに茫然としてしまいました。電話の後、完全にのびきったカップ麺を見て膝から崩れ落ちてしまったのは良い思い出です(笑)。小説を書き始めて約6年、ついにスタートラインに立つことができました。選考していただいた審査員の方々、支えてくれた多くの方々、本当にありがとうございます。若輩者ではありますが、期待以上の作品を生み出していけるように頑張りますので、よろしくお願いします!
気軽なファンタジーラブコメとして面白かったです。キャラもほんわかして魅力的で、ボケとツッコミもちゃんと面白く、ユルい冒険譚を楽しめました。ラストだけは、多少強引でもいいので、今までの調査を活かした締め方にできるとよりうまさが際立つと思います。
高校一年生の野田進は、清楚系女子の宮村花恋と運命的な出会いをし、誰もが羨む高校生活を手に入れる。だが進はそれを一切楽しいと思えなかった。そんなとき、クラスで孤立する美少女の西條理々に「あなたは青春不感症です」と診断される。同時になぜか足を舐めることを強要されると……見栄や建前を破壊し、本当の自分をさらけ出す快感に目覚める。そして、理々といることだけが幸せなのだと思い、他の人間関係を切り捨てる、楽園追放計画を立案することに――。
カテゴリエラーだと言われましたが、審査員特別賞をいただきました。光栄です。変態賞だと思っています。やったぜ。読んで暗い気持ちになったという感想も多かったそうです。ですがぼくは、幸福なお話だと信じて書きました。そうしたらひとりの審査員の方から「キラキラ輝いて見えた」との感想をいただきました。届くかたには届くのだと思いました。これからも、キラキラ輝く変態でいたいです。審査員の皆様方、本当にありがとうございました。
フェティッシュで背徳的な雰囲気を描くのがとても上手いです。主人公が自己の異常性を認識してからが非常に面白かったです。ただ、ラストの解決方法があまりにスッキリしないので、主人公とヒロインの秘密の関係性を続けていく別の方法が欲しかったですね。
【プロフィール】
第17回佳作受賞作「マテリアルゴースト」でデビュー。第2作「生徒会の一存」が大ヒットとなる。TVアニメが大好評の「ゲーマーズ!」を刊行中。
本数が多かったですが、その分色んな作品、方向性の違う作品が多かったです。以前に比べて、基本的な完成度がかなり高くなってきている印象です。少なくとも文章がおかしいようなものは全然ないですね。ただ若干、好きなこと「だけ」に突っ走りすぎちゃっている作品も多かった印象を受けました。一点突破もアリなんですけど、それに加えて少し読者やエンタメを意識して貰えると、物語としてはグッと締まるかと。そういう意味で、今回受賞された作品達はどれも個性出しつつちゃんとエンタメもしている、という部分で他より強かったのかなと思います。次回に向けても同様に、ご自身の書きたいことを書いたうえで、それが他人にも伝わるよう意識していただけると嬉しいです。
【プロフィール】
第17回特別賞受賞作「電蜂DENPACHI」でデビュー。第3作「ハイスクールD×D」が大ヒットとなり、TVアニメ新シリーズも現在企画進行中。
個人的な感想ですけど、去年より好きな作品が多かったですね。今回はアイディア一点突破と、好きなもの一点突破な作品が目立っていたので、好き嫌いが激しくなる回でもあったと思います。だからこそ、珍しいレアな才能も集まった印象です。次回応募される方には、今回の結果によって全くレーベルカラーが違う尖った作品でもいけるんだ、というのを伝えられるといいですね。たとえファンタジア文庫っぽくないものでも、選考委員の好みもあるかもしれませんが、認められて出版の機会が得られるかもしれない、というのが出たと思います。来年もレーベルを気にせずにガンガン送ってきてほしいですね。
【プロフィール】
第20回準入選受賞作「蒼穹のカルマ」でデビュー。第2作「デート・ア・ライブ」は、アニメ化や映画化も果たし大ヒットとなる。
今回は最終選考の作品数が11本と非常に多かったのですが、その分バリエーション豊かな作品が集まったな、という印象です。選考を終えて改めて思いますが、第30回を飾るに相応しい回だったのではないでしょうか。全ての作品に大なり小なり粗はありましたが、受賞作はそれが気にならないくらいのパワーや独自性を持っていたように思います。穴のない話を作るのも重要ですが、まずは自分の強みを伸ばしてほしいです。他の全員がノーと言っても、一人の選考委員が気に入れば受賞は可能です。大丈夫、基本的に皆雑食なので、わりとどんなものでも美味しくいただけます。自分の創作物を人に認められる以上の快感って、そう多くないのではないかと思います。胸の裡で燻っているエゴの塊をぶつけてはみませんか?
応募作に限らずですが私が作品を読む際に、注目しているポイントのひとつに「作品の面白さを一言で説明できるかどうか」というのがあります。作品は大前提として、自分以外の人に読まれるものです。自分が考えた『面白い』を相手にも『面白い』と思ってもらうためにどうすればいいのか? そこを突き詰めることでキャラクター、ストーリー、設定、世界観が組み立てられていくと思います。「カネで買える幸福」は、『全てを買えるカネがある世界』という魅力的な設定を最初から最後まで活かすストーリーとキャラクターによって『面白い』に昇華させ見事、大賞を受賞しました。自分の面白いを突き詰め、伝えることを意識した原稿を今後もお待ちしています。
おめでとうございます!
509本もの応募をいただいた第30回後期ファンタジア大賞。
長きにわたる選考を突破し、入選を果たしたのはこちらの6作品!
最終選考に進むのは、前期入選作5作品を合わせた計11作品となりました!
魔法の粋を集めた《聖霊装》を駆使して、世界を恐怖に陥れた《魔王》を討伐した少年少女――黒峰勇也と蒼宮藍葉は、王から、二十年後に復活する魔王を倒すため、未来に行くように命じられる。飛ばされた先では、やたらと人々(カップル)が白昼堂々ラブラブしているし、早速聖霊装を使おうともするものの……発動しない!? それもそのハズ、未来では魔力が消滅してしまい、恋愛で発生する《恋愛磁場》が代替エネルギーとして使われている、《恋愛推奨国家》に変貌していたのだ! 「蒼宮、行くぞ! フォーメーションK――《恋人繋ぎ》だ!」「らじゃーです!」復活した魔王に対抗するには、勇也と藍葉は恋人らしい(?)方法で戦わねばならず!? 今こそ世界を救うために――イチャイチャしろ。
歴史の裏舞台で、人間と争いを繰り広げてきた怪異、吸血鬼。SNSの発達により、その存在は常識となり、好き放題に暴れる吸血鬼が社会問題となっていた。『対吸血鬼戦略執行局』――通称“血戦局”に勤める少年・新宮伊吹は、上司から対吸血鬼用の秘密兵器として、吸血鬼の原初にして頂点、真祖の少女ヴィクトリア・リードのスカウトを命じられる。吸血鬼仲間への裏切りにも値する行為に、伊吹はダメ元でヴィクトリアの居城を訪れるが――「僕らの血戦局に加入してほしい」「いいぞ」「…………は?」「真祖として吸血鬼の風紀崩壊を見逃すわけにはいかない」あっさりヴィクトリアが仲間になってくれて!? これは、美少女吸血鬼と乱れた吸血鬼事情を正す、風紀活動記録である!
空飛ぶ車が飛び交う街、東京。修学旅行に来ていた少年・京塚結人は、急病で倒れたパイロットの代わりにヘリコプターを見事着陸させる。当然ヒーロー扱い……かと思ったら、無免許操縦で連行されてしまう。困惑する結人の才能に目を付けたのは、空の安全を守る公安組織“航空保安庁機動部隊”。スタイル抜群の凄腕女教官の特訓を受けて、入隊試験に合格すれば、違反を見逃してもらえることに。願ってもない条件に、テンションが上がる結人だったが……「初めまして、チビデメキンです」天使のような笑顔で現れた教官は、幼少期に結人が告白されて無碍に断った、いじめられっ子の天草奈雲だった!? 案の定風当たりの強い奈雲と共に、結人は空の秩序を守る戦いに身を投じることになり――。
高校一年生の野田進は、桜の木から落ちてきた清楚系女子、宮村花恋と運命的な出会いをし、誰もが羨む高校生活を手に入れる。だが進はそれを一切楽しいと思えなかった。そんなとき、クラスで孤立している美少女の西條理々に「あなたは青春不感症です」と診断される。同時になぜか足を舐めることを強要されると……見栄や建前を破壊し、本当の自分をさらけ出す快感に目覚める。そして、理々といることだけが幸せなのだと思い、他の人間関係を切り捨てる、楽園追放計画を立案する。だが世間の善意は、孤立するふたりを放っておかない。ふたりも非情になりきれず、善意の嘘をつくが、結果的に他人を傷つける。どこにも行けない、男女の青春物語。
はむばね
「あの……お手洗いに行ってもいいでしょうか」僕の隣に座っている庄川さんは魔法少女だ。正体を隠す彼女は、町で怪人があらわれる度に、授業中、手をあげてお手洗いに行く。「もうちょっとで昼休みだし、我慢できないのか?」「は、はい……」でも庄川さんはうっかり屋さんだ。却下されたいまも、ステッキを握りしめ「ワンチャンいけるよね……」などと呟いて、教室のど真ん中で変身しようとしていて――!? 「一番、平地護常! 一発芸やります!!」いまはこうやって僕がついているけど、果たして彼女は、学外でその正体を守れるというのだろうか! 断じて否! 「庄川さん! 僕と付き合ってください!(身バレ防止のために)」「は、はい……!(ぽっ)」どこか噛み合わない僕と彼女のすれ違いラブコメディー!
理不尽な運命と名付けられた、本気で理不尽極まりないVRMMORPG――『Outrageous Fortune』。人助けをしたつもりが、傷害罪および婦女暴行罪の大きなペナルティーを負ってしまったプレイヤーのラギ。すべての財産を失い、引退していたラギは、ある日、妹のミミナからクエストを手伝ってほしいと、一時的に復帰したのだが――「街に入るだけで10兆ゴールド!?」「最初の平原に250レベルの強化ゴブリン!?」相変わらず理不尽の連続で!? プレイヤーは、NPCに蛇蝎のごとく嫌われ、助けようとすれば嫌がらせを受け、騙して仲間にすれば親切にされる。才能という名のステータスやレベリング効率の不公平は当たり前。たかが、ゲーム。されどゲーム。ラギたちは、この理不尽な運命に抗い、クエストを達成することができるのか!?
今後は、葵せきな、石踏一榮、橘公司、ファンタジア文庫編集長、そしてアニメ監督の伊藤智彦がじっくりと読み込み、記念すべき第30回ファンタジア大賞の受賞作が決定します!
前後期計11本が入選を果たし、まさに最大規模の最終選考!
受賞作に選ばれる作品は一体!?
そして一次選考を通過された皆様へは、マイページにて10段階の評価シートを送付しました。
評価シートを参考にご自身の作品の強化ポイントをチェックし、是非リベンジをお願いします!
31回前期の募集は8月31日締切!
編集部一同、皆さんのご応募を楽しみにお待ちしております!!
お待たせしました! 第30回ファンタジア大賞、後期長編部門の三次選考結果を大発表です!
ここまで突破したタイトルはどれも読み応えのある作品ばかり――。
選考委員も頭を悩ませた結果、
以下、13本もの作品が四次選考への切符を手にしました!
この中から「入選作」に選出される作品は一体!?
記念すべき30回目のファンタジア大賞からは、まだまだ目が離せませんよ!
この中から、葵せきな、石踏一榮、橘公司、ファンタジア文庫編集長による最終選考会に進出する「入選作」が決定します。
発表は、7月20日ごろ、ドラゴンマガジン及び当ページにて行います。
さらに、短編部門「ドラゴンマガジン賞」、「キャッチコピー大賞」の選考経過も同時発表予定です!
こちらも楽しみに待っていてくださいね!
そして現在、第31回前期ファンタジア大賞も絶賛募集中!
ファンタジア大賞を引き続きよろしくお願いします。
お待たせしました! 第30回の節目を迎えたファンタジア大賞、後期長編部門の二次選考結果を大発表です!
人気の高い「ラブコメ」や「ファンタジー」をベースに、皆さんのオリジナリティを盛り込んだ作品が多く、編集部一同ワクワクしております!
三次選考に進出するのは、以下の40本!
終盤戦を勝ち残るタイトルは一体――!?
三次選考結果は、2017年6月20日ごろの発表予定です!
引き続き、ファンタジア大賞をよろしくお願いします!
お待たせしました!
第30回後期ファンタジア大賞の一次選考通過作品をお知らせします!
応募総数509本の中から一次を突破したのは、ご覧の119本です!
一次通過タイトルには、全審査終了後に10段階評価シートをバックしますので、楽しみに待っていてくださいね!
二次通過作品の発表は5月下旬予定です!
引き続き、よろしくお願いします!
記念すべき第30回ファンタジア大賞、前期入選作が決定です!
応募総数602本の中から選出されたのは、テーマもシチュエーションも全く異なる、こちらの5作品が最終選考への切符を手にしました!
2070年代——日本中を熱狂で包む格闘型対戦VRMMO《ナーヴ・コロシアム》。現実世界では落ちこぼれの少年・柊綾途はナーヴ・コロシアムの全国チャンピオンという裏の顔を持っていた。ところがある日、次の全国大会の予選会で、全くの無名プレイヤーに完敗を喫してしまう。綾途がリアルでも仮想世界でも自信を喪失したとき、一人の美少女・金城月撫と出会いを果たす。それは、異文明の侵略者に対抗する国家戦闘職《サイバー》として彼が生まれ変わった瞬間だった! 仮想世界と現実世界がリンクする、新時代ハイスピードバトルアクション!
魔界では、次なる魔王を決める殺し合い“王座戦争”が始まろうとしていた。その死闘に身を投じるのは“七つの大罪”の力を宿す七人の魔族“七罪魔”。そんな中、身も蓋もないことを言ってのける男が一人。「……家から出たくない」と、全力で戦争を面倒くさがる彼は、大罪のひとつ“怠惰”を持つ、ラグナル・ピグリーティア。戦うのも面倒で、だけど殺されるのも勘弁願いたいラグナルは、一つの秘策を思いつく。「みんなが戦わなければ誰も死なない。これで王座戦争は中止だ」王座戦争を中止にするため、ラグナルは最強の“七罪魔”を相手にそれぞれ説得に回ることになり——。
「小説家になろうと思うのだ」「……はい?」突拍子もないことを言い始めたのは、自他共に認めるハーフエルフの巨乳美少女にして、“剣聖”の称号を持つ魔法剣士・シルフィ(戦闘と容姿以外は基本ポンコツ)。「魔物図鑑を作ろう」なる小説を書くため、パーティ仲間の少年・ミストも渋々ダンジョンへ向かうことになるが……。「是非とも私の弁当を食べてみてくれ!」「お、おう」「(やったー!)」シルフィが小説を書く真の目的は、ミストとの冒険&恋模様を形に残しておくためで!? ダンジョン系ドタバタラブコメストーリー、執筆開始!
この世界には、“全てを買えるカネ”がある。額さえあれば、“時間”を買っては時を止め、“距離”を買っては、東京からラスベガスの間を一瞬で移動することもできる。なら人間の幸福は? カネで買うことができるのか——「ますたー。朝ですよー。起きてくださーい」日夜“カネ”の奪いあいに身を投じる、高校二年生・失井敗斗が目を覚ますと、そこには見知らぬ少女・メリアがいた。昨夜倒した人間の持つ“資産”らしい。彼女を迎えることになった失井は、共に過ごすうちに人並みの幸福を感じつつあったのだが……それは彼女を巡る大きな闘争の幕開けであった。
休学から復帰した山繭旁が、元いた部活“表現会”に戻ってくると、そこはイケイケJKたちのたまり場になっていた。小説・写真・歌唱、自分を表現できるものなら何でもござれの表現会。黒ギャルのアキナ。アイドル風の後輩・メルカ。金髪の美女・イシス。ただのリア充の打ち上げ写真にしか見えないコスプレ写真も彼女らにかかれば、れっきとした“表現”だ。だが、彼女らも根っからのオタクで表現に対する思いはひた向きで——「小説の感想……もらってあげてもいいわよ」。アドバイスに長けた旁に言い寄いよりはじめ——? 部室に広がる等身大の高校生活を描く、オタク系青春グラフティー!
今後は、半年後に決定する後期入選作を加えた、
ファンタジア文庫の作家陣、アニメ監督の伊藤智彦による最終選考を経て、第30回ファンタジア大賞の受賞作が決定します!
そして一次選考を通過された皆様へは、マイページにて10段階の評価シートを送付しました。
評価シートを参考に「強み」と「改善点」をチェックし、次世代の頂点を目指しリベンジしてみましょう!
30回後期の募集は2月末締切!
皆さんのご応募、お待ちしております!!
お待たせしました!
第30回前期ファンタジア大賞、三次選考が終了致しました。
30回の節目に相応しく、残った作品はいずれも力作揃い!
四次選考へは、大量11タイトルが進出を決めました!
一体どんな作品が入選を果たすのか……。
ぜひ注目してくださいね!
この中から、葵せきな、石踏一榮、橘公司、ファンタジア文庫編集長、そして第30回特別選考委員・伊藤智彦による最終選考に臨む「入選作」が決定します。
発表は、ドラゴンマガジン3月号(1月20日発売)及び当ページにて行います。
第30回後期ファンタジア大賞の応募もお待ちしております!
ファンタジア大賞を引き続きよろしくお願いします。
お待たせしました!
選考も中盤戦にさしかかった、第30回前期ファンタジア大賞——。
二次通過作品の発表です!!
「学園ラブコメ」や「王道ファンタジー」といった根強い人気を誇るテーマは勿論のこと、「ラノベ作家もの」や「ヒロインプロデュースもの」といった、今の時代性を反映した作品も数多く投稿され、節目の第30回に相応しく、多様な作品が印象的な選考となりました!
一次突破作122本による二次選考を勝ち抜いたのは、こちらの38本です!
次なる三次選考の結果は、2016年12月20日ごろの発表予定!
引き続きファンタジア大賞をよろしくお願いします!
お待たせいたしました!
602本ものご応募をいただいた第30回前期ファンタジア大賞。
一次選考が終了しましたので、通過作品をお知らせいたします。
一次を突破したタイトルは、ご覧の122本です!!
こちらの作品は、全審査終了後に10段階評価表をお送りしますので、
楽しみに待っていてくださいね!
二次通過作品の発表は11月下旬予定です。
引き続き、よろしくお願いします!