まずはPyCon JP 2018おつかれさまでした。全体的にクオリティの高い発表が多く、参加者としても楽しむことができました。 また最近は執筆を優先していた結果Pythonの勉強会にあまり顔を出せていなかったため、久しぶりにご挨拶できた方も多かったです。
自分の発表について
Djangoの本を執筆中ということもあり、 DjangoCongress JP 2018 に続いて今回もDjangoのネタで登壇しました。 採択された「Django REST Framework におけるAPI実装プラクティス」の他に、もう一つDjangoの行っているセキュリティ対策についてデモを交えながら解説するトークもCfPを出していたのですがこちらは補欠となりました。間違えて30分枠にしてしまったこともありもし繰り上がっても断る予定だったので資料は作りませんでしたが、執筆中の本にはXSSやCSRF、Click JackingやSQL Injectionの解説とデモを入れているので発売を楽しみに待っていてください。
03-102_Django REST Framework におけるAPI実装プラクティス(芝田 将)
ページネーションやAPIのRate limitingの実装、トークン認証、その他のtipsを紹介しました。
ちなみに本題とは関係ないのですが、今見返すとページネーションのところで紹介した複合インデックスの順番を間違えていました、すいません。
ALTER TABLE snippets ADD INDEX ix_created_public(created_at, is_public)
よりも ALTER TABLE snippets ADD INDEX ix_public_created(is_public, created_at)
のほうがスキャン数が少なくクエリを効率よく実行できるかなと思います。
自分の発表時間になると非常に多くの方が聞きにきてくださって、嬉しかったです。
発表後にお話した方々からは多くポジティブなフィードバックをいただきました。Tweetしてくださった方々も含めて感想くださった方ありがとうございます。 ただ個人的には聞きに来てくれたみなさんの役に立つ話をすることはできたかなとは思いますが、カンファレンスというよりは勉強会のネタみたいな話になってしまったかなという反省もあります。トークのまとまりやカンファレンスらしさから考えると2年前のWSGIフレームワークの発表のほうがよほど優れていました。
PyCon JP 2016の発表
発表はぎこちなく、ところどころ用語がおかしかったりもしましたが、それでも話の作り方や網羅性は今みても今年の発表よりよくできている気がします。 スライドについたはてぶの数も今回より当時のほうが多く、Youtubeの再生数やupvote数、当時のTweetの様子 (Togetterまとめ)を見てみても、2年前の発表のほうが多くの反響がありました。
またスライドと一緒に公開していた補足資料が何故か昨日からバズっていたらしく350はてぶを越えていて驚きました。 2年前に書いた内容ですが、今でもWSGIフレームワークに関する日本語の資料の中では一番まとまっていると思っています。 Python3.7 の機能も使いつつ資料と実装をブラッシュアップして話すこともできるので、再演依頼の方お待ちしてます。
次回プロポーザルを出すときは、この2年前の発表にまけないカンファレンスにふさわしい発表にしようと思います。
個人的によかった発表
全体的にクオリティの高いセッションが多い印象でしたが、当日聴講したり、後から動画でチェックしたセッションの中で印象に残った発表はこちらです。
- JVM上で動くPython3処理系cafebabepyの実装詳解 - 澁谷 典明
- Pythonでざっくり学ぶUnixプロセス - tell-k
- Webアプリケーションの仕組み - Takayuki Shimizukawa
- あなたと私いますぐパッケージング - Atsushi Odagiri
- 実践・競馬データサイエンス - 貫井 駿
- Djangoだってカンバンつくれるもん(Django Channels + Vue) - denzow
とても勉強になりました。ありがとうございます。
感想
全体的にDjangoの注目度が高かったことが個人的にはうれしかったです。 今執筆中の本も本当に面白いものになってきているのでもう少々お待ち下さい。
最後になりましたが、スタッフのみなさんも準備ありがとうございました。
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