正確にはでした、かもしれない。
興味があると堂々と言うことが憚られるほどに無知なので、未だ興味がない若者だと名乗らせてほしい。
私は恋愛や漫画やロックフェスやディズニーランドにしか興味がない、二十歳になったばかりの大学生だった。選挙にも、行ったことがなかった。そもそもいつやっていたのかさえ知らなかった。
半年前、友人から勧められたのをキッカケに、主に政治関係のことを呟いているある知識人をツイッターでフォローした。意味なんてなかった。就活も着実に近づいているし、政治のことも少しは勉強しておくか、という軽い気持ちからか、あるいは二人でしか遊んだことのない、多くの人に好かれるのに、誰も彼女の世界に入れないような、不思議な雰囲気と芯を持った同性の友人に近づきたかったからなのかもしれない。
彼女はそのアカウントを私に教えてくれたとき、こう言っていた。「日本は大変なことになってるよ。嘘ばっかりなの。」わたしは彼女の、正しい日本語を使うところもとても好きだと思いながら、なんとなく聞き流した。その言葉を、その後、何度も頭の中で反芻することになる。結論から言えば、そのアカウントはガチガチの左翼だった。
二ヶ月ほどだろうか。毎日ツイッターを開くたび、彼のツイートが目に入った。面白い人がたくさんいるから、私はインスタグラムよりもツイッターの方が好きだった。だからきっと、彼のツイートもすべて目を通していたと思う。たいてい話に上がっていたのはモリカケ、公文書、お金、エトセトラ、だった。
どうして、こんなことが、と思った。
話題になっていた新潟県かどこかの議員選で、 彼が応援していた野党議員が落選した。悲しかった。怖かった。彼女がどのような政策をかかげ、なにをしようとしていたのか何も知らなかった。自民党の議員が当選したことが、ただただ怖く、悲しかった。その時、はじめて、なんとなく、彼からの言葉だけで知るようになったその選挙を検索にかけた。
落選した議員は、選挙活動で子供にプラカードを持たせていた。私はそのことを初めて知った。友人のすすめでフォローした、たった一人の左翼と、彼がリツイートするたくさんのツイートで、毎日その選挙の話題を目にしていたのに。
本当のことを知りたいと思った。だから両方の意見を聞いて、自分の目で見極めよう。それでちゃんと選挙に行こう。自分の一票が、どんなに軽くても。
そう思った。本当は中立から公平な意見を言ってくれるアカウントを探したのだが、私の目には、ツイッターには右翼と左翼と無関心しかいないように映った。
まったくわからない。
彼らが毎日、毎日毎日、毎日呟いているのは、お互いの政策の欠点よりも、むしろ殆どが政治家として、ひいては人間としての欠点の方だった。
私は政治に興味を持った。しかし受動的な学びの姿勢のせいで、増えていくのは不祥事や悪事の知識だけだった。
安倍総理が3選した。世の中には彼を王様のように褒め称える人と、賢そうな理屈か、見るからに教養のなさそうな暴言で永遠に届くことのないボールを投げ続けている人がいて、何もかもが、府に落ちなかった。
私は政治に興味がなかった。
私が政治に願うことは、家族が、大切な人が、平和に、安全に、幸せに、暮らせる世の中、それだけだ。戦争も、貧困もない世界。それだけだ。馬鹿げているだろうか。当たり前ではないのだろうか。政治家は、平和で豊かな国をつくりたいと、この国を良くしたいと、強く思った人がなる職業ではなかったんだ、そうか、違うんだ。そう思った。
やるせない。同世代の友人たちは現状に欠片の興味も示さないが、私は彼、彼女たちに、政治の話をしたことはない。これからもしない。いつもヘラヘラヘラヘラして、授業も遅刻してくる私が、ある日突然「安倍総理の三選についてどう思う?」なんて聞いたら、驚かれるか、笑われるか。本気でとられることはまずないだろう。しかし真面目な顔つきで、ここに書きなぐったようなことを何度も何度ももちかければ、流石に本気が伝わるかもしれない。そして彼らは私から離れていくだろう。絶対にそうだ。なぜなら私でも、当然のようにそうするからだ。学生運動をする大学生は気持ち悪い。様々なことを考えるようになった今でさえ、その感覚は消えなかった。政治や社会問題について言及する若者なんて、普通じゃなくて、気持ち悪いのだ。私達は、新しいアイスかプチ海外旅行の記録かootdしかSNSで発信してはいけないのだ。ローラだって、動物を守りたいと言い出して腫れ物扱いだ。
やるせない。
私には、友人を、恋人を、国を変えることができない。
みんな戦争が起きたら、ひとが死んだら、嫌なはずなのに。この国はいつか、誰もが気が付かないうちにまた戦争を始めているかもしれない。
小さな子どものころ、平和は当たり前のものだと思っていた。でも多分、それは間違いだった。
多分この国を悪くするのは、アベでも、与党でも、野党でもなく、この空気だ。無関心な若者、無関心でいなければ、「普通」でいられない若者の世界、粗探しが論点の政治、結局何もわかっていない自分、どうでもいいと、思いたくなる。
政治に全く興味のなかった、いつかの自分に戻りたい。今はただ、怖くて怖くて仕方がない。
政権担当者は株価が下がると代わるだけの存在だよ
もはや自分で調べた信頼できるデータ(信頼できるところから出ている統計データや、一次ソースや等)しか信じちゃいけないと思う。憶測や伝聞で成り立っているもの(例えば「どこ...
統計データもいくらでも歪められるから 調査方法(これそもそも興味あるやつしか答えないやつじゃねーか)、調査項目(ゆ、誘導尋問……)まで、ちゃんと見てくれよな。 最近だと国...
もちろん
はい、おっさん乙
観察対象を間違っているよ。特定の人間の言説をフォローし続けるんじゃなくて、スマートニュース、グノシー、グーグルニュースなんかを使って、いくつかの報道メディアの報道を毎...
ニュースサイトフォローしてるヤツは無条件で見下してる
「わからない」を知ることは結構大切なことだね。 次はひとつ基準を見つけるところだな。 いろいろな意見を見て、それぞれの意見の基準が何なのかを見つける。 嘘ついても今がイケ...
一度、衆参議院か都道府県区市町村の議会、または公聴会の傍聴をすることをお勧めします。 それが全てではないけど、議会で議員の人たちや政治に参加している人たちのヒトとなりが...
実際に傍聴すると、ネットやテレビの配信は、一部の姿だけしか見えていないこともわかります。 国会中継なる番組で、大抵みんな椅子に座って真面目にやっているか、一部寝ているか...
政治に興味持ってネットで情報集めようとしても右も左もろくな人間がいないというのは正にその通り。本当のところが知りたいのに、どいつもこいつも自分の主張を強化するのに都合...
まだねつ造出来るだけの情報処理能力があるならマシでは? ニュースサイト見てるだけに比べたらな まぁニュースサイト見てるだけの脳死はネットにゴミをまかないので害は無い趣味で...
それが人間模様ですよ。 代議士は、公務員と違って、国民全員に奉仕する義務はありません。
なんで重要情報がネットに書いてあると信じているの 本当のホントのところなんて政治家だって各大臣が正確な情報を報告しているのか その仕事で下から上まで勤めても断片しかわから...
事実を起点にしてモノを考える癖を付けようね。 俺は、消費増税に賛成で、法人税減税に賛成で、タバコの増税や規制強化にも賛成で、少子化対策と高機能移民政策を進めて欲しい派だ...
anond:20180921234310 ネトウヨやサヨク連中の言い合いがまとまらないわけだよ、確かに。
安倍総理が正しいことをしたら原発はアンダーコントロールの状態になった
世間に聖人君子、ましてや政治や自治もうまいなんて人が何人もいるわけがないし、求めるほうもおかしい。 俗な人物が首相や次官や裁判長をやってもうまく政治や行政や司法が回るよ...