Twitterの投稿文章からユーザーの趣味嗜好や興味関心を読み解くことで映画のレコメンドを行う「TSUTAYA AI」というサービスが始まりました。開始前にサンプルの1人として10作品、レコメンドさせていただきました。
他の方が推薦された作品一覧を見ると、きゃりーぱみゅぱみゅさんが「メリー・ポピンズ」「ハイスクール・ミュージカル」などお薦めされていたり、堀江貴文氏が「チェ28歳の革命」「ソーシャル・ネットワーク」などをお薦めされていたり、なんとなく納得させられます。
いっぽうで私がAIに薦められたのは以下の作品になります。それぞれ、思い当たるふしなど綴ってみました。
1「アラバマ物語」
人種差別と貧困がはびこるアメリカ南部で、正義感の弁護士アティカスとその家族の物語。白人女性への暴行容疑で逮捕された黒人男性の弁護を引き受けたアティカス。そのせいで街で後ろ指をさされる羽目に......。たしかにかわいい少年が出てきたり、アティカスはかっこよかったですが、全体的に重いテーマでなぜ選ばれたのか不明です。
2「かもめ食堂」
名作だと聞いていますがまだ拝見していませんでした。フィンランドが舞台なので、北欧好きなところをAIに察知されたのかもしません。
3「風と共に去りぬ」
少女時代に小説を愛読。ヴィヴィアン・リー主演の映画も観ています。南北戦争のさなか、夫を失い、家も失いながらも金策に走り回る強い女スカーレット。AIがどこに反応したのか不明です......。
4「キッチン・ストーリー」
ノルウェーの一人暮らしのの年寄り男性の台所事情について。これも北欧好きだからでしょうか。
5「ダーウィンの悪夢」
タンザニアを舞台に、淡水魚ビジネスで生まれる格差社会、貧困、エイズ、ドラッグなどを描いた作品。ドラッグにまつわるツイートをしたせいでしょうか。
6「パペットの晩餐会」
デンマークの漁村に住む貧しい姉妹のもとに、フランス人女性パペットが訪れ、村人のために晩餐会を開きたいと申し出るというストーリー。またもや北欧ネタです。
7「ローマの休日」
言わずと知れた名作。こちらも観ていました。小国の王女アンが、アメリカ人の新聞記者と一日だけデートするストーリー。たぶん皇室ネタをつぶやいていたせいでしょう。
8「ヒッチコック」
アルフレッド・ヒッチコックと妻のアルマ・レビルの関係性と、作品について。アカデミー賞に嫌われ、斬新すぎて資金も集まらなかったという苦難の映画人生。資金難とかお金に困っている映画が多いのは、お金についてのつぶやきが多かったからでしょうか。
9「黄金のアデーレ名画の帰還」
グスタフ・クリムトの名画「黄金のアデーレ」をめぐって実際に起こった裁判について。たまに美術展についてつぶやいているからでしょうか。それにしてもきなくさいストーリーです。
10「恋愛小説家」
毒舌で潔癖の変人小説家が身近な人との交流を通して真人間になり、人並みの愛を知るまで。嫌われ者で毒舌で変人って......AIにディスられているわけじゃないですよね?
「北欧」が多めで、全体的に「貧困」がメインのラインナップとなりました。そして最後は、毒舌で嫌われ者の変人が主人公......AIさん、わりと容赦ないです。でも1位の「アラバマ物語」は普通に名作で、主演のグレゴリー・ペックもかっこよくて、出会えて良かったです。