「仕様書がある!」という歓喜の声に、俺はやり場のない怒りを覚えた。
中規模の開発会社が受注したソシャゲの開発プロジェクト、予算は数億円。
言うことがころころ変わるクライアント、仕事をしないディレクター、白紙の仕様書。
スケジュールは超過して大赤字、次々といなくなるスタッフ。
三代目のリーダーに俺が指名されたとき、社内の視線は冷ややかを通り越して憐れみに満ちていた――
若手チームを率いて大炎上プロジェクトを立て直した話をします。
炎上する原因、大きなプロジェクトをスムーズに進める工夫、汗と涙と徹夜、そしてExcel方眼紙。
この物語はフィクションです!