【速報中】石破氏、安倍氏を島根・徳島で上回る 総裁選
■事実上の首相を決めるレースの自民党総裁選が開票されます。候補者の安倍晋三首相と石破茂元幹事長を中心に政治家の発言や、開票状況などをタイムラインで追います。
■地方票健闘の石破氏「多くの支持、政権運営に示されるようにする」(14:40)
石破氏は記者団に対し、「自民党の中は決して一色ではないことを示せた」と総裁選を総括した。党員らの投票による地方票は安倍氏の224票に対し、石破氏181票と迫る健闘ぶり。「地方の支持は多くいただいた」と胸を張った。
石破氏は「これだけ多くの支持をいただいたわけで、それが政権運営に示されるようにするのは私の役割」と強調。「安倍さんとの隔たりがあるものがある。防災省、憲法。ご理解いただきたい」と述べ、今後も活発な党内論議を促していく考えを示唆した。
安倍氏は午後6時ごろから記者会見をする予定。
自民党総裁選で地方票の開票の結果、石破茂・元幹事長の得票が安倍晋三首相を上回ったのは山形、茨城、群馬、富山、三重、鳥取、島根、徳島、高知、宮崎の10県だった。一方、安倍氏は政権幹部の地元である福岡や神奈川、和歌山のほか、東京、大阪などで石破氏を上回った。
■都道府県別の開票結果【確定】
安倍晋三氏 石破茂氏
北海道 11711 9819
青森県 3480 2517
岩手県 2568 2170
宮城県 4299 3301
秋田県 3229 2843
山形県 3172 4402
福島県 5209 4368
茨城県 9927 13951
栃木県 6257 5124
群馬県 6802 7847
埼玉県 12177 10257
千葉県 9131 8238
東京都 33351 24110
神奈川県 20901 13371
新潟県 8880 7384
富山県 9452 10685
石川県 9161 4936
福井県 4786 2791
山梨県 6902 5310
長野県 5406 5391
岐阜県 10955 9630
静岡県 9410 6916
愛知県 14611 12122
三重県 3437 4194
滋賀県 4056 2991
京都府 5073 3807
大阪府 11813 7620
兵庫県 8193 7063
奈良県 3332 1674
和歌山県 8698 2003
鳥取県 421 7933
島根県 2257 7748
岡山県 7060 5218
広島県 15095 6171
山口県 12488 1760
徳島県 2925 3963
香川県 6752 4783
愛媛県 6945 5581
高知県 1499 3778
福岡県 10442 5883
佐賀県 3343 3149
長崎県 7167 4704
熊本県 6143 5011
大分県 5768 3542
宮崎県 3112 4380
鹿児島県 5938 4478
沖縄県 1753 1086
計 355487 286003
(自民党本部の発表による)
■安倍陣営の甘利氏「大勝だったが、石破候補はしっかり健闘」(14:30)
安倍陣営の事務総長を務めた甘利明・元経済再生相は記者団に対し、「大勝だったが、石破候補はしっかり健闘した」と総裁選を総括した。安倍氏の得票が国会議員票に比べて地方票で伸びなかったことについては「党員は判官びいき、バランス感覚が働く」との見方を示した。
■当選の安倍氏「憲法改正に取り組む」(14:20)
連続3選を果たした安倍氏は、両院議員総会で「戦いは終わった。全ては国民のため、みんなで一致協力して新しい日本をつくろう」とあいさつし、挙党態勢の構築を呼びかけた。善戦した石破氏に「健闘をたたえたい」と述べると、石破氏は自席で笑顔で一礼した。安倍氏は重ねて、「皆さまと憲法改正に取り組む」と改憲に向けた決意を語った。
その後、安倍氏と石破氏は壇上で握手。敗れた石破氏だが、満面の笑みを浮かべた。
安倍陣営の橋本聖子参院会長が「終わればノーサイド。一致結束して前に進む」と音頭を取り、「日本国、自由民主党、バンザイ」とバンザイ三唱で締めくくった。
■安倍氏、553票で連続3選 石破氏は254票(14:10)
総裁選の開票結果が発表された。
安倍晋三首相は553票(国会議員票329票、地方票224票)。
石破茂元幹事長は254票(国会議員票73票、地方票181票)。
安倍氏の連続3選が決まった。
■森友・加計問題、尾を引く気配(寸評=斉藤太郎記者)
総裁選中、安倍氏と石破氏の論戦は、内政の課題に比べ、森友・加計学園問題でヒートアップしました。
石破氏は「社会保障国民会議」の創設を掲げましたが、具体的な改革の中身の方向性は示しません。むしろ「数字を改ざんしたら議論にならない。記録は全部公開する」と、会議の運営の仕方に重きを置いて説明しました。
念頭にあるのは森友・加計問題でしょう。テレビ番組では「何で近畿財務局の職員が自ら命を絶たないといけなかったのか」「加計孝太郎理事長も記者会見はきちんとやった方がよかった」と踏み込みました。
石破氏が一人で言っているわけではありません。斎藤健農林水産相が辞任圧力を受けたとされる問題がテレビをにぎわせたのも、「1強政治」への疑念の表れでしょう。安倍氏は3選しても、森友・加計問題は尾を引く気配です。
■安倍氏の1強づくり、「応援団」の議員も(寸評=斉藤太郎記者)
「安倍応援団の一人に『内閣にいるんだろ。石破さんを応援するんだったら辞表を書いてからやれ』と言われた」
総裁選の終盤の話題をさらったのは、石破派の斎藤健農林水産相のこの発言でした。安倍氏は17日のテレビ番組で「そういう人がいるのであれば、名前を言って頂きたい」といらだち、石破氏は「斎藤さんは作り話をする人ではない。被害者が名乗り出なさいというのは財務省のセクハラ疑惑に似ている」と言い返しました。
確かに石破氏は3年前の総裁選に出馬しなかった理由を「地方創生相として政権を閣内で支えていたから」と説明します。閣僚としての"流儀"もあるにはあるでしょう。ただ、総裁選のたびに閣内を割って辞任騒動を起こしていたら、行政が機能不全を起こしてしまいます。安倍氏も番組で「斎藤さんからは総裁選前に『石破さんを支持します』と言ってこられて、『どうぞ全力でやってください。同時に農水大臣としても全力でやってくださいね』と申し上げた」と明かしました。
となると、「安倍応援団」の誰かが勝手に斎藤氏に「大臣を続けたかったら安倍氏を支持しろ」というような圧力をかけたことになります。
安倍氏の取り巻きは草木もなびけとばかりに強権的に「1強」づくりをもくろむ。安倍氏は討論会などで「私は1強とか言われているが、そんなこと全然ない」とかわしながら、取り巻きの動きを黙認する。「忖度(そんたく)政治」の一面が垣間見えます。
■国会議員の投票が終了(13:40)
国会議員による投票が終わった。不在者投票の分も総裁選選挙管理委員会によって投票箱に投じられた。野田毅選管委員長が「投票箱、閉鎖」を宣言。壇上での開票作業に移った。票の仕分け作業は20分程度で終わる見込み。
■もうすぐ開票結果判明 改憲論議の行方は(寸評)
安倍氏にとっての総裁選は、憲法改正をめぐる自民党内の異論を封じ込める場としたかったのでしょう。討論会で石破氏に投げかけたテーマも、演説の締めくくりの定番も「9条改正」でした。
9条改正をめぐる2人の立ち位置は、端的にいうと安倍氏が「現実主義」、石破氏が「原理主義」です。
安倍氏は9条の1項(戦争放棄)と2項(戦力不保持)を残したまま、自衛隊の存在を明記する案を提唱しています。「政治家は学者でも評論家でもない。正しい論理を述べていればいいということではなく、結果を出すことだ」と強調し、「まず与党の中で賛成を得られる条文にする」と説明します。9条改正に否定的な公明党の理解を得るための現実的な妥協案だと言いたかったのでしょう。
石破氏は2項を削除し、正面から自衛隊を「戦力」と位置づけるべきだと主張しています。自民党内での長年の議論に沿った内容で、石破氏は「安倍さんが幹事長時代に言っていたこととほとんど一緒」と訴えました。「国民に誠実に正直に説明する」として、スケジュールありきの改憲論議も批判します。
安倍氏が総裁選で掲げた「責任、実行。」のキャッチフレーズそのままに、一気呵成(かせい)に改憲論議を引っ張っていくのか。行方を占う総裁選の開票結果が明らかになるのは、もうすぐです。
■安倍氏も投票(13:20)
安倍氏の名前も呼ばれた。報道陣のカメラのフラッシュが一斉にたかれる。壇上で投票用紙に名前を書き、投票箱に投じた。口を固く結び、うつむき加減でゆっくりと歩を進めた。自席に戻り、隣の議員たちと笑みを浮かべた。
国会議員の投票は続いている。安倍氏や石破氏らが結果を待つ中、スマホで投票風景を撮影している議員もいる。
■石破氏が投票、微妙に笑み 支持明言の進次郎氏も投票(13:10)
国会議員による投票が進む。投票は50音順。石破氏の名前が呼ばれ、ホールの壇上の投票用紙の記載台に向かった。口をかたく結んで名前を書いた後、投票箱の前に。用紙を入れる際、微妙に笑みを浮かべた。その後は自席に戻り、目をつむったり、隣席の議員と小声で話したりしながら開票結果が出るのを待っている。
石破氏に投票する考えを明かした小泉進次郎筆頭副幹事長も投票を済ませた。
■総裁選の仕組みは?(寸評=藤田直央記者)
自民党総裁選は20日午後1時から国会議員の投票があり、全国の党員・党友による地方票と合わせた開票結果で総裁が決まります。現職の安倍晋三首相(63)と、3度目の挑戦となる石破茂・元幹事長(61)の一騎打ちです。
国会議員の投票は東京・永田町の自民党本部8階のホールで。405人の議員が衆院議員、参院議員の順に氏名の50音順で呼ばれ、順に舞台に上がって投票用紙を受け取り、「記名台」で意中の候補の名を書きます。「議員票」は1人1票で計405票です。無記名投票のため、開票結果からは、誰が誰に投票したのかはわかりません。
地方票は、党費や会費を納める全国の都道府県の党員・党友約104万人の投票が元になります。この投票数全体を議員票と同じ405票とみなし、両候補の実際の得票に応じて比例配分されます。
安倍氏と石破氏による計810票の争奪戦の結果は、党本部での議員投票と開票を経て午後2時20分ごろにその場で発表されます。
■石破氏の鳥取事務所の支援者「こちらは挑戦者。どこまで食い下がることができるか」(13:00)
石破氏の地元・鳥取市内の事務所では後援会幹部や支援者ら計約30人がテレビ中継された議員投票の様子を食い入るように見つめた。石破氏が投票する様子がテレビに映ると大きな拍手が起こった。
総裁選の期間中、女性後援会のメンバーによる石破氏への投票を呼びかける党員への「電話作戦」のほか、県外での演説会には応援団として貸し切りバスで向かった。メンバーの女性は「こちらは挑戦者。国会議員と党員の考えが一致しているとは思わないので、どこまで食い下がることができるか」と語った。
■麻生氏の「冷や飯」演説はウソ(寸評=斉藤太郎記者)
「冷や飯を食わせるなとか言っている人たちがいるみたいですけど、覚悟が足りない。覚悟がない人に日本のかじ取りを任せるわけにはいかない」
安倍陣営の麻生太郎財務相は19日夜、秋葉原駅前での街頭演説でこう訴えました。石破陣営への批判です。政治家が権力闘争をやるからには「腹をくくれ」と言うのも一理あります。
ところが麻生氏は、自らが福田康夫氏との一騎打ちに敗れた2007年9月の総裁選を振り返り、こうも言いました。「『冷や飯を食う覚悟でついてくる人だけお願いします』と申し上げ、ついてきてもらった人が安倍晋三、中川昭一、菅義偉、甘利明。われわれは間違いなく残り1年間、まったく無役で終わった」
これは誇張を通り越して、ウソです。福田内閣で甘利氏は経済産業相に再任されました。08年8月に福田氏が内閣改造した際、当の麻生氏も党幹事長という「超要職」に就きました。
時の権力者が威圧的にいい加減なことを言うと、「権力をもてあそんでいる」と思われても仕方がありません。政治家同士の「恫喝(どうかつ)・脅迫」が問題視されるのも、むべなるかな、です。
■国会議員の投票始まる(13:00)
自民党総裁選の国会議員による投票が党本部のホールで始まった。安倍晋三首相と石破茂元幹事長は自席に座り、緊張した面持ちで議員たちが投票する姿を見つめている。午後2時過ぎに開票結果が発表される見通し。
総裁選は国会議員1人1票の405票と、約104万人の党員・党友による地方票405票の計810票を争う。5派閥の支持を受ける安倍氏は国会議員票の8割超を確保する情勢だが、19日に締め切った地方票では、石破氏が健闘していることが朝日新聞の取材で明らかになっている。
■小泉進次郎氏「石破さんに入れます」記者団に明言(12:50)
小泉進次郎・自民党筆頭副幹事長は午後0時50分ごろ、党本部で記者団の取材に応じた。「報道の通り。石破さんに入れます。理由は後で」と語り、石破茂氏に投票する意向を初めて公に明らかにした。
■安倍氏「批判のための批判は行わない」 甘利氏ら300人超、カツカレーで出陣の会(12:00)
安倍陣営は総裁選の国会議員投票を前に、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで「必勝出陣の会」を開いた。300人超の自民党議員が詰めかける中、安倍氏は「みなさまとともに決戦の場に臨みたい。何としても勝利を収め、みなさまとともに新しい国づくりを進めていきたい」と呼びかけた。
安倍氏は「私はこの総裁選で二つの原則を自分に課した。徹底的に具体的な政策を訴えることと、批判のための批判は行わないことだ」とも語った。総裁選で森友・加計学園問題がテーマの一つとなったことに、反論したかたちだ。
安倍氏らは会合前、「勝つ」に引っかけた縁起担ぎでカツカレーを食べた。陣営の事務総長の甘利明・元経済再生相も「議員投票の後に、万感の思いでバンザイをさせてください」と気勢を上げた。
■石破氏「政治家は国民の声に忠実であらねば」 竹下氏らとカツカレーで出陣式(12:00)
石破氏の陣営も正午に党本部で出陣式を開き、国会議員は竹下亘総務会長ら約45人が集まった。
昼食はこちらも験担ぎのカツカレー。石破氏はあいさつで「我が党は闊達(かったつ)な議論がある党でなくてはならない。私利私欲に基づくものではなく国家、自民党、次の時代のために、政治家は己を捨てて国民の声に忠実であらねばならない。自民党はそういう党だと天下に示した戦いだったと思う」と選挙戦を振り返った。
地方票の開票が進み、健闘が徐々に伝えられている石破氏。「自民党がさらに国民に近い政党としてこれから先もやっていくために、この戦いはこれで終わらない。来年は統一地方選、参院選。私も全力で全身全霊で、一人ひとりの方にお訴えをする」と語り、「今後」に力を込めた。
■菅長官、圧力報道「コメント控える」(11:00)
午前11時過ぎ、菅義偉官房長官が首相官邸で定例の記者会見。総裁選への所見を求められると、「党規約に従って粛々と行われる」とのみコメントした。
さらに記者が、石破派の斎藤健農林水産相への「辞任圧力」問題などを巡り「反首相陣営に圧力がかかっているという報道が続いているが、この状況をどう受け止めるか」と問いを重ねたが、菅氏は「そうしたことに政府の立場でコメントすることは控える」と述べるにとどめた。
■安倍氏「静かに結果待ちたい」(10:00)
安倍氏は午前10時ごろ、首相官邸に入った。記者団に「どのような気持ちか」と問われ、「選挙ですから、最後まで全力を尽くし、後は静かに結果を待ちたいと思います」。立ち止まることなく、淡々と答えた。
■大阪府連、場所を変更して開票(09:30)
自民党大阪府連の開票作業が大阪市内の民間ビルで始まった。この前日、「時限爆弾を仕掛けたとネットに書かれている」との封書が関係先に届いたため、念のため当初予定していた府連本部(大阪市中央区)から会場を変更した。
「総裁を選ぶ大事な選挙。間違いのないよう確実に開票にあたっていただきたい」。府連の朝倉秀実幹事長は、集まった府連職員や議員秘書ら約40人に呼びかけ、緊張感が漂う中、粛々と開票作業が進められた。
■石破氏、派閥ではなく「それぞれの議員が判断を」(09:00)
総裁選の審判を待つ安倍晋三首相と石破茂元幹事長。石破氏は午前9時ごろ、東京・赤坂の衆院議員宿舎を出る際、記者団に「(国会議員は)有権者によって選ばれている。それぞれの判断が有権者に説明できるかどうかであって、『派閥が決めましたので』ということで、どれほど説得力を持つか。それぞれの議員さんが判断されることだと思う」と語った。細田派、麻生派、岸田派、二階派、石原派が安倍氏支持を打ち出す中、国会議員たちに「個人の判断」を呼びかけたかたちだ。
■安倍氏が国会議員の8割超 石破氏の巻き返しが焦点
自民党総裁選は午後1時ごろ、東京・永田町の同党本部で国会議員による投票が始まる。2時過ぎには国会議員票と地方票の開票結果が合わせて発表され、新総裁が選出される見通し。
安倍晋三首相(総裁)が連続3選に向け国会議員を中心に支持を固める中、石破茂・元幹事長がどこまで巻き返せるかが焦点だ。
総裁選は国会議員1人1票の405票と、約104万人の党員・党友の投票による地方票405票の計810票を争う。安倍氏は国会議員票の8割超を確保する情勢となっている。
新総裁の任期は3年。来年に入ると春の統一地方選や天皇陛下の退位、夏の参院選、10月の消費税率10%への引き上げと、多くのハードルが立ちはだかる。安倍氏が3選を果たすとしても、石破氏が地方票などで一定の存在感を示した場合、思わぬつまずきが生じる可能性は高まる。
■選挙中にハプニングのプーチン氏発言(寸評=斉藤太郎記者)
選挙にハプニングはつきもの。時の首相が急死した衆参同日選もあれば、小池百合子・東京都知事が「排除」発言で一気に逆風にさらされた衆院選もあります。今回の総裁選では告示前日の北海道の大地震に加え、ロシアのプーチン大統領の「今、思いついた」発言が飛び出しました。
12日、ロシアで開かれたパネルディスカッションでプーチン氏は「あらゆる前提条件をつけず、年内までに平和条約を結ぼう」と唐突に切り出しました。北方四島の帰属問題を解決した後に平和条約を締結、という日本政府の方針と真正面から対立します。安倍氏の困惑したような笑みが、繰り返し報道されました。
安倍氏は帰国後、「日本の立場は(プーチン氏の)発言の前も後も私は述べている」と語りました。ところがこの説明の事実関係をめぐり日ロ政府間で食い違いが生じています。
石破氏は「のけぞって驚いた。見方によっては(北方領土交渉は)振り出しに戻った」と言いました。外交の「実績」を売りにしてきた安倍氏です。「今年11月、12月の(日ロ)首脳会談が重要になっていく」と思わせぶりな言葉で対抗しました。総裁選を切り抜けるための単なる「アドバルーン発言」なのかどうか――。
(朝日新聞デジタル 2018年09月20日 16時24分)