ある種の人たちは、動物たちに対してひどい行いをしてしまいます。日々の苛立ちや怠惰がそのまま自分のペットへと注がれているのです。
アメリカのある動物保護施設へ、何者かによって夜中にこっそり玄関に置かれた動物用キャリーケース。中には、ポケモンの『モンジャラ』のような姿になった猫がギュウギュウ詰めに押し込まれていたのです!
獣医たちはすぐに毛をカット!見違えるような美しい姿を取り戻した猫のビフォーアフターをご覧下さい(*´艸`)
thumbnail photo by Douglas County Animal Care & Services
夜中に謎の動物を投棄した謎の男
photo by Douglas County Sheriff’s Office
2018年8月21日。場所は、アメリカ・ネバダ州ガードナーヴィルの動物保護施設『Douglas County Animal Care&Services』でのこと。
この日の朝、施設管理者のリズ・ベゴビッチさん(Liz Begovich)と彼女の同僚たちが施設に到着すると、施設の玄関に1つの動物用キャリーケースが置かれていることに気がつきます。
通常の勤務時間外に、匿名の動物を投棄されることに彼女たちはよく慣れてはいますが、今回の件はいつもより悲惨でした。
photo by Douglas County Sheriff’s Office
みんながケースの中を覗いてみると、そこには体中毛だらけの得体の知れない動物が入っていたのです!
「この可愛そうな生き物は一体何?きっとこの大きさなら犬に違いないわ」
犬は猫よりも毛が絡みやすいことを知っていたリズさんたちは、入っているのが犬だと思いながら、ケースの中から動物を引っ張り出そうとしました。
しかし、この謎の動物は、あまりに毛が多かったためにケースの入り口から出すことが出来ませんでした。
ケースの入り口から出すことを断念したリズさんたちは、ケースの上を無理矢理こじ開け謎の生物を取り出すことに成功!
絡まった自分の毛で動けなくなっていた猫
photo by Douglas County Animal Care & Services
すると、中から出てきたのは、伸びた毛があり得ないほど絡んでしまった『猫』だったのです!!
「Oh my god!これ、猫だわ!!」
リズさんたちは、これまでそこまで悲惨な状態になった猫を見るのは初めてでした。
photo by Douglas County Animal Care & Services
そのオス猫の状態は最悪そのもの。彼は、自分の絡まった毛でがんじがらめとなっており、ほとんど身動きが取れない状態に。
さらに、体を動かすことが出来なかったため、太りすぎており、おそらくオス猫の所有者は、猫の鼻のすぐ下に餌や水を置いてやらなければならなかったでしょう。
彼はすぐに獣医のもとに連れて行かれ、鎮静剤を打たれた後、約4.5ポンド(約2㎏)もの毛が取り除かれました。それは、ほとんどキッチン用ゴミ袋が一杯になるほどの量です!
以前はとんでもないもじゃもじゃで覆われていたオス猫でしたが、すっかり見違えるほどスッキリしました!
猫のボブ・マーリーは新しい飼い主の元へ
photo by Douglas County Animal Care & Services
彼のごちゃごちゃした毛がドレッドヘアーの様だったことから、名前はボブ・マーリーと名づけられました◎
10歳ほどの年齢とみられているボブは、すぐに次の飼い主が見つかったみたいです!
photo by Douglas County Animal Care & Services
警察は、ボブを投棄した男を追っています。リズさんは、普通の人は道端で捨てられた動物を助け出した際に、あんな風に夜中にこっそりシェルターに置いていかないだろうと考えています。
photo by Douglas County Animal Care & Services
「おそらく彼の家には、ボブ以外にも同じ条件下に置かれた動物たちがいるかもしれません」
とにかく大事なことはボブの呪縛が解き放たれ、幸せいっぱいで愛される家族に出会えたことでしょう!
Reference : boredpanda