2018年9月21日 07:18
9月20日(現地時間)、米Amazon .comは本社で記者会見を開き、スマートスピーカー「Echo」を含むAlexa関連の新製品を発表した。そのうち新「Echo Dot」など4製品は日本でも発売が予定されている。
今回発表されたのは、スマートスピーカーだけではない。自動車用の「Echo Auto」やキッチン用の電子レンジ「Amazon basics Microwaveなど、多岐に渡る。同社のAlexa拡大戦略の一環だ。
ここではまず製品の詳細を速報する。戦略などについては別途レポートの掲載を予定している。
日本では「Echo Dot」などが本日から予約開始、Echo Showも12月に
今回Amazonは合計17の製品および技術を発表した。中核となるのは「Echo Dot」を初めとしたスマートスピーカーだ。
Amazonでももっとも人気のある製品のひとつとなった「Echo Dot」は、より丸みを帯びたファブリック仕上げのデザインになった。マルチオーディオに対応し、スピーカーも強化されている。日本での販売価格は5,980円(税込)で、チャコール・ヘザーグレー・サンドストーンの3種が用意された。
Zigbee対応の家電機器と連携し、スマートホームハブになる「Echo Plus」も新型になった。こちらもスピーカーが強化された他、新たに温度センサーを内蔵し、「Alexa、現在のリビングの温度を教えて」と話しかけることで室温がわかる。価格は27,980円(税込)。カラーはEcho Dotと同じく、チャコール・ヘザーグレー・サンドストーンの3種。
新Echo、新Echo Plusはマルチルームオーディオに対応したが、特に新Echo Plusは、2台セットで使うことでステレオ再生が可能になった。また、そこで新製品である「Echo Sub」をつなぐと、Echo Subがワイヤレスサブウーファーになる。接続はBluetooth。Echo Subの価格は15,980円(税込)。
アメリカでは発売されていたディスプレイ付きデバイスである「Echo Show」も、今回第2世代の発表に伴い、日本発売が決定した。価格は27,980円(税込)。ただし、9月21日から10月19日 16時59分までに予約した場合、22,480円(税込)になる。
ディスプレイは10.1インチHD。スピーカーが強化され、Dolblyプロセッシングによって迫力のある音が楽しめる。Echo Plus同様、Zigbee規格対応の家電と連携する。新コミュニケーションAPIを使い、Skypeへの対応が表明された他、ウェブブラウザー(Amazon独自のSylkとFirefox)が搭載され、ウェブ表示の機能が強化された。
これらの製品は本日から先行予約を開始。Echo DotおよびEcho Plus、Echo Subは10月30日より出荷の予定。Echo Showは12月12日に出荷を開始し、同時に、視聴角度などを調節できるスタンドも発売になる。
同時に、2台以上買うと割引きになるなどのプロモーション販売も予定されている。
車載や家庭などに一気にAlexaを拡大、音声UI戦略を本格化
日本で販売が決定しているのは以上の製品だが、アメリカ市場などに向けてはより多くの製品が発表された。
スピーカーを持たず、Bluetoothで接続する「Echo Input」(34.99ドル)、壁の時計にAlexaで設定したアラームを表示する「Echo Wall Clock」(29.99ドル)、電源タップをスマート化した「Amazon Smart Plug」(24.99ドル)などもあった。
AV的には、ハイエンドオーディオとの接続機能を持ち、24bitのハイレゾオーディオを扱える「Echo Link」(199.99ドル)「Echo Link Amp」(299.99ドル)などが気になるところだろうか。
また、Echo ShowやFire Tabletなどにテレビ放送をストリーミングできる「レコーダー」である「Fire TV recast」(299.99ドルから)も興味深い。日本のレコーダーが行っていると同じようなことを統合したデバイスだ。
買収したセキュリティカメラメーカー「Ring」の製品を統合したセキュリティ対応製品も登場している。
力が入っていたのはキッチンなどへの展開。新しく開発した「Alxea Conect Kit」というモジュールを使い、家電への組み込みを水深する。その一例として、自社で開発した「AmazonBasics Microwave」(59.99ドル)も発表している。これは本格的にアマゾンが白物家電に参入する、という意味ではなく、「こういうシンプルな家電にもAlexa連携を搭載して販売できる」ショーケース、という意味合いが強い。
最後に発表されたのが、自動車搭載用のEchoである「Echo Auto」。8つのマイクを内蔵し、Bluetoothでスマホと連携して利用する。位置情報としてはスマホのものを使い、ナビや買い物メモ、音楽再生、家へのメッセージ送信などに対応する。まだテスト段階に近い部分があり、少数の「招待ベース」での販売となる。
ただし、最初に紹介した4製品を除き、日本での販売予定は示されていない。市場投入されるかどうかも未定だ。
こうした機器がどのような戦略に基づいているかは、別途記事の掲載を予定している。
Echo Dot 第3世代 (Newモデル) - |
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