週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=71 「PRESON BREAK」
最新号の3話くらい遅れてる追っかけ感想です。
羽京に捕まってたクロムが脱獄する話でした。
クロムが科学知識を駆使して脱獄を成功させるためには、看守がバカでないといけないわけで、その「バカな看守」役として急遽初登場したのが、陽という人物。
その前に、またもやセンターカラー扉絵でした。
なんか本当にカラー貰えてるの多くてマジですごいです。
漫画雑誌でカラー扉絵になるのは「目立つ」「人気が出る」「そもそも人気がある証明になる」とメリットだらけですが、ただでさえ大変な週刊漫画連載では作者の負担になるというデメリットもあって、その両面から作者にとっては「たとえやりたくてもそうそうできない(させてもらえない)」ものなんだと思います。
(世の中には「カラー扉絵なんて時間に余裕あっても描きたくない」と思ってる人気漫画家もいるかもしれませんが)
その点この漫画の作画担当のBoichiはすごすぎます。
このブログで何度も言ってますがバケモノです。漫画モンスター。
ただでさえ、ジャンプのこのドクスト、ヤングマガジンのORIGIN、週刊漫画を2本同時連載してる漫画家なんて今世界に彼一人だけしかいません。
全盛期の永井豪みたいなこと今の時代にやってます。
加えてこう頻繁にカラー作画の仕事も請け負ってるわけでしょ?
本人は両誌のコメントなどなどでよく「仕事ができて幸せ」とポジティブな発言をしてて元気そうなのですが、やっぱり健康面が心配です。
仕事しまくりで本当に大丈夫なのかなあー。
どうかお体を大切に。
さて本編。
陽はバカキャラです。
旧世界で警官やってたようですが、適正に問題がありすぎてそもそもなんで警官になれたのか不思議なくらいの男です。
自分ルールで自分より弱い者に暴力を振るうのが好きなご様子。
そんな陽は捕まったクロムのことも「弱くて」「バカな」「原始人」とバカにして笑ってます。
かなり不快なキャラとして描かれてて、この時点で「こいつがクロムに一泡吹かされるんだなあー」と予想がつくというかそういう期待を担当するキャラです。
陽は失態を犯した部下には体罰を与えて厳格な規律を気取ってるようですが、自分自身が担ってる任務、クロムへの監視はガバガバの一言。
正直今回クロムが見事に脱獄に成功できたのは科学知識を駆使した彼の頑張りというより、陽の一派の看守体制があまりにもずさんだったおかげのほうが大きいです。
身体検査を一日一回だけでもしてたらクロムの脱獄なんか簡単に阻止できてたのにね!
あと、陽の部下の雑魚マッチョも性格悪くて頭も悪いです。
かつて石神村を襲撃した氷月の部下の雑魚マッチョもそうでしたが、こういう醜悪なキャラばかりを出すということは、司帝国がそれだけ民度が低いという描写になります。
自分をしっかり持ってるニッキー、なにやら思惑がある羽京、醜悪でない帝国民は司に忠誠を誓ってるわけではない側なので、作者はやっぱり司帝国を悪の側として描写しようとしてるんでしょうかね???
って私は今71話の感想書いてますが、最新話74話を読むと、どうも司は良くも悪くもピュアだけど氷月のほうはソシオパスということで確定してて、どうも「悪は氷月」という方向でやっていきそうな空気です。
ちょっと心配になります。
五十歩百歩ですが、氷月の悪辣さと司の気持ち悪さはもうどっこいどっこいで、なんか、氷月を醜悪にさせることで司を美化しようとしてるんじゃないかと。まさか同情誘いたいのかと。
ひょっとしたら、氷月が司を殺すって展開もあるかもしれません。
もしそうなると、本当に100%、百億%ただ悪いだけの人間である氷月を千空はどうするのか?
千空は人を殺すことは絶対にしない人間ですので、その場合氷月は自滅するとか事故で死ぬ展開になるのではと。
それってチンケなだけだから見たくもない展開です。
それとも、なにか、司と氷月のそれぞれの悪行をきっちり精算させて、それでいて大団円になるような見事な結末を見せてくれるのか、私は大きな不安と微かな期待を抱えながら読んでいます。
次回へ続く!