iPhone XS MaxはXperia Z Ultra難民を救えるか? 画面サイズを比べてみた
そもそもズルトラ難民はまだいるのでしょうか
いよいよ発売となるiPhone XSとXS Max。Engadget読者にはXSのほうが人気のようですが、画面サイズが大きいXS Maxに期待している人も多いはず。
そんな大画面スマートフォンといえば、筆者が思い浮かべるのはソニーのXperia Z Ultraです。5インチでも大画面と言われていた2013年に6.44インチサイズで登場し、日本でも2014年1月に発売されたXperia Z Ultra。大画面かつ防水対応、日本ではFelicaにも対応しており、一部ガジェットファンには大人気の機種でした。
しかし後継機種が発売されることはなく、1代限りの端末に。その後のXperiaにもUltraの名を冠した端末はXA Ultraなどがいくつかリリースされましたが、画面が微妙に小さかったり、そもそも防水に対応していないなど、Xperia Z Ultraユーザーを満足させられる端末は出てこず。移行先端末がない状態を指して「ズルトラ難民」という言葉も生まれました。
そんな中で登場したiPhone XS Maxは画面サイズが6.5インチ、防水対応でFelicaも搭載しており、実はXperia Z Ultraの代替として有望なのでは?と思った次第です。Z Ultraを現在も現役で使っている人は少ないのでしょうけど......。
▲iPhone XS MaxとXperia Z Ultra。Z Ultraは経年劣化でバックライトが暗め。XS Maxが明るいのもありますが
画面サイズですが、Xperia Z Ultraは6.44インチ(1920 x 1080)。iPhone XS Maxは6.5インチ(2688 x 1242)。アスペクト比はそれぞれ16:9と19.5:9。最近の端末は縦長画面なのでインチ数だけでは単純に比較できませんが、この2機種、意外と実際の画面サイズも近いのです。
▲重ねてみると、Xperia Z Ultraの表示エリアにiPhone XS Maxがピッタリ収まります
ただ、Xperia Z Ultraの愛用者は、そのサイズ感、大きさと迫力が気に入っていた人も多いはず。この点だけは残念ながら代替にはなりません。Xperia Z Ultraは179 x 92 x 6.5mm、iPhone XS Maxは157.5 x 77.4 x 7.7mm。XS Maxでは"あの大きさ"はイマイチ味わえません。いい意味でスマートフォンサイズなのです。
▲Xperia Z Ultra。このサイズ感がいいという人も多かった
▲iPhone XS Maxはいい意味でスマートフォンサイズ。大きめのケースを着ければちょうど良くなるかも
こういったことを考えると、Xperia Z Ultraからの移行先としてのXS Maxは、やはり、かなり有望な気がします。そもそもOSが違うという話はありますが、必要なアプリは一通り揃っていますし、きっと些細な問題です。
しかしそこに立ちはだかる最大の問題は、やっぱり価格でしょうか。iPhone XS MaxはmicroSDが使えないため、内部ストレージは大きいものを選びたいところ。幸い512GBもラインナップされていますが、その価格は16万4800円(税別)。気軽に買える金額ではありませんが、ティム・クックCEOも1日あたり1ドルだと言っていますし、実質無料みたいなものかもしれませんよ(私には買えませんけど......)。