これからはギターを弾いてマウスを動かす時代
「プログラミングの発表会」と聞いて、興味が湧く人がどのくらいいるだろうか。
門外漢な方は見向きもしないかもしれない。どんなことをやっているかわからないし。 だが、わからない人でも楽しめるプログラミング発表会が存在する。 それが、明治大学宮下研究室が主催する「普通じゃないプログラミング発表会 ABPro」だ。 こんなことが出来たら面白いだろうなと考えてプログラムを作った人が、どうだこれは面白かろうと発表し、聴衆が「わーすげぇ面白ぇ」と賞賛を浴びせる会である。最高か。 今回の記事はこんな最高のイベントのレポートである。
1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。
前の記事:「フランクフルトの東横インを見に行く」 人気記事:「黒ひげを危機一髪から救った」 > 個人サイト むだな ものを つくる ギターでパソコンを操作するという新しいロック僕はこのABProというイベントが好きすぎて、ここ数年は毎回参加している。
当サイトでも過去のレポート記事があるので、興味を持った方はぜひ見て欲しい。 さて今回はどんな作品が出てくるのかな、と楽しみにしていると、 出てきましたね、ギターが。
明治大学宮下研究室の田口諒さんだ。ギター片手に出てきた。 そしてギターを弾き始めた。 プログラミング発表会のはずなんですが…と思っていると、 マウスカーソルが動いてる!!!(赤矢印のところ)
まだプレゼンが始まる前の動作チェックだったが、この時点で全員が理解した。
会場全体でアハ体験が湧き起こった。 というかここも含めてプレゼンになっている。いきなりやられた。 つまりこういうことです
「カーソル移動や文字入力を指板に適用」すごい!
つまり対応したコードを演奏することで、ギターをマウスやキーボードの代わりにする、ということだ。
パソコンを操作しているだけなのにえらくかっこいい。 そもそもプレゼンのスライド送りもギターでいちいちやっている。 そんな様子は演奏(操作)音込みで見てほしい。 これでレコーディングの操作もギターだけで出来ます!ということだが、録音開始と終了もギターで操るので、その音が入ってしまっている。 その辺は気にしなくていいのがたぶんロックなんだろう。 インスタグラマーになる。ただし自動でにもかくにもインスタ映えの世の中である。映える写真を持ってない人には厳しい世界になってしまった。
そこでコンピューターが勝手にインスタ映えする写真を生み出してくれる仕組みを作ったのが@rgbten084さんだ。 事前にたくさん集めたインスタ映えする写真を元に、ディープラーニングで新しい写真を作るのである。 #beautifulskyというハッシュタグがついたきれいな空の写真を集める。
それをディープラーニングであれやこれやすると…
こんな写真が出来た。それっぽい。
いいぞディープラーニング。それいけディープラーニング。
ちなみに@rgbten084さんは右の写真を「6000人のインスタグラマーから抽出された枯山水」と言っていた。なんだかかっこいい。 @insta_ba_ai(いんすたばえーあい)と言うアカウントで投稿しているとのことなので、皆さん見てほしい。 人工インスタ映え写真を現像していたらしく、打ち上げで見せていただいた。キャンバス地に貼るとさらにかっこよくなりそう。個展を開いてほしい。
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