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【奈良】金魚電話ボックス 現代美術作家が提訴

9/19 19:35

奈良県大和郡山市の商店街が設置した、電話ボックス型の金魚の水槽をめぐり、福島県の美術作家が著作権を侵害されたとして、奈良地裁に提訴しました。

訴えを起こしたのは、福島県いわき市の現代美術作家・山本伸樹さん(62)で、商店街側に330万円の損害賠償などを求めています。訴状などによりますと、大和郡山市は金魚の産地として知られ、2014年に市内の商店街が水を満たした電話ボックスに、金魚を泳がせたオブジェを設置しました。原告の山本さんは、その16年ほど前から金魚などの魚を入れた電話ボックス型の水槽を制作していて、自身の作品に酷似し、著作権が侵害されたと主張。指摘を受けた商店街側は今年4月にオブジェを撤去しています。提訴後、山本さんは「協調を模索したが残念」と話し、商店街側は「訴状が届いていないので、コメントできない」としています。