金魚電話ボックス著作権侵害 芸術家が提訴
9月19日(水) 18時41分

 大和郡山市の柳町商店街に設置されていた金魚電話ボックスをめぐり、福島県の芸術家が、きょう著作権を侵害されたとして、商店街の協同組合などを相手どり、損害賠償などを求め、奈良地裁に提訴しました。

 訴えをおこしたのは福島県の現代美術作家・山本伸樹さんです。問題となった金魚電話ボックスは、電話ボックスの中で金魚が泳ぐオブジェで、2011年に京都の学生が制作した同様の作品の部材を再利用する形で、2014年から柳町商店街に設置されていました。このオブジェに対し、山本さんは自身が1998年に発表した作品に非常に似ていると以前から指摘。商店街側は著作権の侵害はないとする一方、トラブルを考慮して今年4月、金魚電話ボックスを撤去しました。山本さんは著作権を侵害されたとして、330万円の損害賠償などを求めています。

「今回私が裁判という手段に踏み切った理由は、これは私個人の問題に留まらず、すべての美術家たちにとって、共通の問題であると考えたからです。」