「自衛隊の写真は削除しろ」とクレーム 金沢工業大学写真部の対応に、称賛の声! By - grape編集部 作成:2018-09-18 更新:2018-09-18 クレーム大学自衛隊 Share Tweet LINE 石川県野々市にメインキャンパスを置く、金沢工業大学。 50年以上の歴史を誇る金沢工業大学の写真部では、60人以上の部員が活動しています。AdChoicesADVERTISINGinRead invented by Teads いろいろな場所へ足を運び、美しい光景や瞬間をフイルムに収めている写真部の部員たち。撮影した作品は、写真展やブログで展示しています。 しかし、ブログに掲載した『ある写真』を発端に、一通のクレームが入ったといいます。 自衛隊の航空機の写真に「戦闘機を載せるな」とクレーム ある日、写真部がTwitterに設置した、匿名で質問を送ることができるウェブサービスに、一通のメッセージが届きます。 そこにつづられていたのは質問ではなく、にわかには信じがたいメッセージでした。 貴校の写真部のブログを拝見しました。 あのような、戦争の負の遺産である戦闘機の写真を載せるのは、よくないのではないでしょうか? 戦闘機に関する記事を、すべて削除してください。 削除されない場合は、学校さんへの連絡も考えていますので、そのつもりで。 届いたのは、「自衛隊の航空機が写った作品を削除しろ」というクレーム。それも、「削除しなければ学校へ苦情を送る」という脅迫まがいの内容でした。 おそらく9月16日に公開した、航空自衛隊による『小松基地航空祭』の写真を指しているのでしょう。 しかし、公開されているのはブルーインパルスをはじめとした現用機の写真。投稿者のいう「戦争の負の遺産である戦闘機」とは思えません。 寄せられたクレームを受け、写真部のTwitterアカウント(@kitphotoclub)は投稿者に向けた返答をツイートしました。 どんなに理不尽なクレームであっても、「申し訳ありません」と謝罪を強いられる現代社会。 正当なクレームであれば意見の1つとして受け入れるべきですが、明らかに理不尽ないい分まで聞き入れなければならないのは、おかしな話です。 そんな中、写真部は「ご指摘に該当する記事および写真を削除することは、一切考えておりません」と一蹴。 きぜんとした対応に、多くの人から称賛する声が寄せられています。 ・素晴らしい!いまの若い人はしっかりしている。 ・完成されたクレーム処理に、ほれぼれしました。 ・匿名でしかものをいえないような輩に負けないでくれ! その後、金沢工業大学の公式アカウントが今回の件に言及。写真部の判断に対し、温かい対応を見せました。 投稿からは、「もし学校側に苦情が来ても生徒を守る」という強い意志が伝わってくるようです。 また、金沢工業大学写真部の作品は、以下のウェブサイトで見ることができます。 部員の人たちがフィルムに収めた光景は、どれも迫力が伝わってくるものばかりです。ぜひ、ご覧ください! 金沢工業大学写真部 [文・構成/grape編集部] 出典@kitphotoclub/@KIT_CampusNews Share Tweet LINE
石川県野々市にメインキャンパスを置く、金沢工業大学。
50年以上の歴史を誇る金沢工業大学の写真部では、60人以上の部員が活動しています。
いろいろな場所へ足を運び、美しい光景や瞬間をフイルムに収めている写真部の部員たち。撮影した作品は、写真展やブログで展示しています。
しかし、ブログに掲載した『ある写真』を発端に、一通のクレームが入ったといいます。
自衛隊の航空機の写真に「戦闘機を載せるな」とクレーム
ある日、写真部がTwitterに設置した、匿名で質問を送ることができるウェブサービスに、一通のメッセージが届きます。
そこにつづられていたのは質問ではなく、にわかには信じがたいメッセージでした。
貴校の写真部のブログを拝見しました。
あのような、戦争の負の遺産である戦闘機の写真を載せるのは、よくないのではないでしょうか?
戦闘機に関する記事を、すべて削除してください。
削除されない場合は、学校さんへの連絡も考えていますので、そのつもりで。
届いたのは、「自衛隊の航空機が写った作品を削除しろ」というクレーム。それも、「削除しなければ学校へ苦情を送る」という脅迫まがいの内容でした。
おそらく9月16日に公開した、航空自衛隊による『小松基地航空祭』の写真を指しているのでしょう。
しかし、公開されているのはブルーインパルスをはじめとした現用機の写真。投稿者のいう「戦争の負の遺産である戦闘機」とは思えません。
寄せられたクレームを受け、写真部のTwitterアカウント(@kitphotoclub)は投稿者に向けた返答をツイートしました。
どんなに理不尽なクレームであっても、「申し訳ありません」と謝罪を強いられる現代社会。
正当なクレームであれば意見の1つとして受け入れるべきですが、明らかに理不尽ないい分まで聞き入れなければならないのは、おかしな話です。
そんな中、写真部は「ご指摘に該当する記事および写真を削除することは、一切考えておりません」と一蹴。
きぜんとした対応に、多くの人から称賛する声が寄せられています。
・素晴らしい!いまの若い人はしっかりしている。
・完成されたクレーム処理に、ほれぼれしました。
・匿名でしかものをいえないような輩に負けないでくれ!
その後、金沢工業大学の公式アカウントが今回の件に言及。写真部の判断に対し、温かい対応を見せました。
投稿からは、「もし学校側に苦情が来ても生徒を守る」という強い意志が伝わってくるようです。
また、金沢工業大学写真部の作品は、以下のウェブサイトで見ることができます。
部員の人たちがフィルムに収めた光景は、どれも迫力が伝わってくるものばかりです。ぜひ、ご覧ください!
金沢工業大学写真部
[文・構成/grape編集部]