Ubuntu16.04をMacから操作する方法
軽いネットサーフィンはMacで、処理の重い作業はデスクトップPCにインストールしているUbuntuで取り組もうと考えていた。直接ubuntuを操作しても良いのだが、現在使っているメインモニターがTVであるため作業が非常にしんどい。そこで、Macから接続して操作することにした。
前提
接続にはプライベートIPを使用する。つまり、家庭内LANや社内LANのような同じLAN内からの接続となる。グローバルIPを使った外部からの接続はVPNの設定などが必要となるため今回は割愛。
Ubuntuは16.04、MacはOS X Yosemite 10.10.5を使用。
接続方法
Macからの接続方法は主に2つ。
・SSH接続
・VNC接続(デスクトップ共有で使用可能)
SSH接続はCLI(Command Line Interface)、つまりターミナルから操作する接続。対して、VNC接続はGUI(Graphical User Interface)、デスクトップ環境を操作できる接続だ。今回はどちらも紹介する。
事前準備
Ubuntu側でリモート接続を許可する設定をする必要がある。
設定にあたってはdconfデータベース(Windowsでのレジストリのようなもの)と呼ばれるものを変更する必要がある。それを操作するためにdconf-toolsをインストールする。
Ubuntuソフトウェアセンターから「dconf-editor」で検索してインストールするか、
端末を開き、
$ sudo apt-get install dconf-tools
と入力することでインストールすることができる。
インストール後はDashホームより「dconf」と検索すると、インストールしたdconf-editorが見つかる。
dconfエディターを開いたら
org > gnome > desktop > remote-accessと進み、
「enabled」にチェックを入れ、「require-encryption」のチェックを外す。
注意しなくてはいけないのが、「require-encryption」のチェックを外していることで、暗号化せずに通信することとなる。今回は同一LAN内での接続であるため、簡易的にこの措置を取るが、セキュアな接続方法については後日まとめたい。
Dashホームにて「デスクトップの共有(もしくはdesktop sharing)」と検索すると、文字通りデスクトップの共有について設定できるウィンドウが現れる。
画像のように設定。
ここまでで、Ubuntu側の設定は完了。
接続のときのために端末で
$ ifconfig
と入力することで、inetアドレスが得られる。色々と表示されるが、
inet:192.168.~.~
これが後で設定必要なIPアドレスとなるのでメモしておく。
SSH接続
WindowsはTera TermのようなSSH接続クライアントを用意する必要があるが、MacはデフォルトでSSH接続できる環境が用意されており、ターミナルから接続することができる。
$ [username]@[IPアドレス]
[username]にはUbuntuで設定しているユーザー名、[IPアドレス]には先ほどメモした192.168.~.~の数字を入力する。
[username]@[IPアドレス]'s password:
と表示されたらUbuntuで設定しているパスワードを入力すると、接続が開始される。
終了するときは下記のように入力。
$ exit
VNC接続
Finderを選択をしている状態で移動 > サーバへ接続…を選択。
※⌘+Kでも可
現れたウィンドウにIPアドレスを入力。
vnc://192.168.~.~
接続ボタンを押し、その後に表示されるパスワードを正しく入力することで接続が開始される。
終了するときにシャットダウンを選択すると、再びUbuntuがインストールされているPCの電源をつけなければならないので注意。
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