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岐阜リアルな悩み、司書が回答 メディコス図書館掲示板
心の叫びを聴け-。こう題した掲示板が、ぎふメディアコスモスの岐阜市立中央図書館(同市司町)にある。中高生が学校や進路、恋愛や性の悩みをつづり、司書がウイットを交えて答えるコーナーだ。三年前の開館以来、投稿は二千件以上に上り、多感な世代が本音を吐き出せる場として人気を集めている。 青春の季節なのに恋ができない、なぜ? まだその時期ではないということでは。恋はするものではなく、落ちるものだそうです。 掲示板には、軽妙な掛け合いをしたカードが四十枚ほど並ぶ。中高生が匿名で投稿すると、数日後に司書が返答をして張り出す仕組み。図書館をあまり利用しない十代と、本以外でのコミュニケーションを図ろうと始まった。 会員制交流サイト(SNS)を使いこなす中高生とのアナログな交流に「自筆の言葉が躍り、生き生きとしたリズムが生まれている」と吉成信夫館長。現在担当する司書は四人の女性で、ペンの色からレッドさん、ブラックさん、イエローさん、グリーンさんとの愛称で親しまれる。 このうち二人が匿名で取材に応じてくれた。投稿は月に三十件ほどあり、「直球で回答するのではなく、中高生が質問の背景に何を求めているのか分かってきた」とレッドさん。ブラックさんは「質問内容の傾向からどんなジャンルの本を増やせばいいか、選書に役立っている」と話す。 周りがどんどんリア充(実生活が充実している人)になっています。取り残された感がすごいです。 人生は長い。気に病むことはありません。一番恐ろしいのはねたむあまり、卑屈な人格になってしまうことです。 こんな思春期ならではの悩みに加え、学校でのいじめや新学期に登校したくないとの切実な訴えもある。吉成館長は「十代は親や先生に本音をなかなか語れない。掲示板が何らかのサインをキャッチし、図書館が自宅や学校以外の第三の居場所となれば」と願っている。 (近藤統義) 今、あなたにオススメ Recommended by
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