子どもも大人も楽しいショートトリップ
長野に移住して良かったことの一つ。毎日が旅をしているような気持ちになれること。窓を開ければ大きな山が目の前にあり、綺麗に手入れされた田畑が広がっていて、日常が旅そのものと感じることがある。東京にいた頃は、旅に出なければ見られなかった風景や空気を、毎日堪能することができることに幸せを感じている。
引っ越してきたばかりの時は、近所を散歩することで満足を得ていたが、調べて行くと長野県には沢山の観光地や名所があることがわかった。私たちは段々と週末、近くへのショートトリップを繰り返すようになっていった。子ども達(12歳と3歳)の要望を満たしながらも、大人も楽しいという場所を組み合わせては出かける。
例えば、動物園に早朝に行き、その後においしい昼食を食べてから、美術館に行ったりショッピングを楽しんだりというような具合に。午前は子ども、午後は大人というバランスでスケジュールを組むことが多い。
子ども達は出かける時にはやっぱり外で元気に遊ぶのが大好き。特別なところへ連れて行くよりもごく普通の公園やプールなどで遊ぶのが一番楽しいみたい。だから午後の大人の予定に合わせて、遠くの公園に行くことも多い。
大抵は日帰りで、朝に家を出発し、夕方には家に戻ってくる。夕食を自宅で食べるリズムで帰ってくると、子ども達も体調を崩すことなく無理なく遊ぶことができるからこのやり方が気に入っている。オススメしたい。
諏訪、新潟、軽井沢...思いつきの小旅行
「わざわざ」のある長野県東御市は長野県のちょうど真ん中に位置していて、車を1時間ほど走らせると色々なところに行くことができる。2時間走れば、ほぼ長野県全域に行くことができ、引っ越してきてから沢山の地域にショートトリップに出かけた。また新潟県や群馬県などの近県へのアクセスもよく、県外にショートトリップすることもしばしばだ。
近くには温泉が沢山あり、車を5分、10分走らせれば、温泉に入ることができる。疲れが溜まった時や週末に、「ちょっと温泉に行ってくる」というように、まるでスーパーに買い物に出かけるように行けるのだ。移住してきたスタッフも温泉にハマる人が多い。長野県で発行されている「信州物見湯産手形」という温泉のクーポンが冊子になっているものを購入して、スタンプラリーのように近隣の温泉を回るのがここ数年は流行っている。
あと、蕎麦がめちゃんこ旨い。評論する気はないけれど、兎に角どこの蕎麦屋でもこだわりを持って打っているところが多く、軒並みクオリティが高い。引っ越してきたばかりの頃は、週末になればおいしいと言われる蕎麦屋を探しては食べに行っていたけど、今は一番おいしいを見つけようとするのはやめて、近くのおいしくて人のよい店主がいる大好きな店ばかりに通っている。都内で食べるより格安でしかもおいしい。長野に来たらぜひお蕎麦は食べて欲しいと思う。
旅と言えば、いつも大ごとで前もって準備をして、身構えてすることが多いと思うが、田舎に住んでのショートトリップなら、思いつきで遊びに出かけることでき、いつだって簡単に旅をすることができるのだ。
●諏訪市
東御市から諏訪市へは峠を越えて車で1時間ほど。諏訪大社や諏訪湖や周辺美術館、リビリディングセンタージャパン、酒蔵など多数の観光スポットがあるので、一年に数回行くお気に入りの場所だ。
●新潟
新潟県上越市
近県で一番気に入っているのが、新潟県だ。特に上越市や糸魚川市などの長野から近いエリアにはよく行く。長野には海がない。お寿司を食べたくなったら、新潟に行こうというくらいカジュアルに出かけることもある。
●軽井沢
軽井沢は車で40分ほどで行くことができる。大きなアウトレットがあり、子ども用品を買いに出かけたり、好きなプールがあるのでそこに時々出かけたり。時にはクラシックなホテルでランチだけを楽しむこともある。近いので年に何回かは行く定番のお出かけスポットだ。
●茅野市
茅野も好きで年に何度か出かけている。車で1時間ほどで到着できる。途中の「牛乳専科もうもう」でソフトクリームを食べ、女神湖で散歩をしたり湖でボートに乗ったり…子ども達も喜んでくれる。その後に茅野に流れて、ハーブの専門店の老舗「ハーバルノート」へ行くのが定番。
●上高地
上高地梓川
今年、上高地に初めて泊りがけで行った。一泊二日のショートトリップだった。上高地は入場規制があるので、一般車両は入ることができない。途中でバスやタクシーに乗り換えてエリアに入っていく。美しい自然が保たれた景観の中でハイキングを楽しみ、とてもよい時間だった。
ということで、今回はショートトリップのおすすめ。田舎に住むことで、旅が身近になるのは自分でも意外な発見でした。また来週をお楽しみに!
<次回は9月26日(水)更新予定>