フリーランスWebディレクターの日常

20代フリーランスWebディレクターがTipsを紹介

Gatebox株式会社を半年間で退職した理由

【追記】

多くの人に知ってもらいたいのでpolcaをはじめました。
シェア、拡散をしていただけると嬉しいです。
 
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突然ですが、みなさまは「Gatebox」をご存知でしょうか。
Gatebox株式会社は、次世代のIoT製品「Gatebox」の企画製造を手がけるベンチャー企業です。
 
私は去年の12月まで大手出版社の総研部門に所属しておりましたが、この会社の「キャラクターと一緒に暮らせる世界」というビジョンに惹かれ、今年2018年1月からのジョインを決意しました。
 
まだ小さな会社だったためWeb担当は私以外におらず、私はGatebox社唯一のWeb担当として、退職するまでの半年間のあいだに、Webサイトをフルリニューアルを2度、これに並行して10個ほどのLPやWebサイトの制作・運用しておりました。
 
この他にも製品の販売戦略・会員数増加のための企画案出し・次世代機に搭載する機能のブレスト・ニコニコ超会議マジカルミライなどのリアルイベント出展への企画案出しなど、通常の企業ではありえない数のタスクを抱えていたため、当たり前のように労働時間も増えていきました。
 
多いときは月に300時間もの残業時間になったこともあり、これを理由に、人事から「その働き方だと正社員として雇い続けることができない」という話を頻繁に聞かされました。
 
大規模なリニューアル案件 + 複数個の新規LP制作 + 既存ページの運用を私ひとりで回しながら、上記のブレスト資料制作にも携わっていたため、物理的に160時間以内で終わるはずがないことは明白です。
 
しかし私としても忙しい時期だったため、次第にそんな話を聞く時間を取ることすら億劫になっていき、私は労働時間に縛りのない「業務委託」の選択をしました。
 
要するに正社員を退職し、フリーランスとしてGatebox社に雇われることで、いつ、どこで、どれだけ働いても、誰からも文句を言われない環境に身を置きました。
そのため、私は6月末にGatebox株式会社を退職しています。
 
ここで少し覚えておいていただきたいのは、契約書には退職の1ヶ月前に報告を行う必要があると記載されておりましたが、私が退職の意を伝えたのは6月の下旬だということです。
そして実際に退職の書類が出来上がったのは7月の頭。
 
つまり、「1ヶ月前までの報告」という契約書の内容を無視し、6月末に退職したかのように日付すらも改ざんして書かされ、書類が処理されたもの、だということを覚えておいてください。
 
正社員を退職し、労働時間に文句を言われなくなった私は、7月末の新製品発表に向けたラストスパートのため、着替えの入ったスーツケースを会社に置き、7月は家に帰ることもせず、丸々2〜3日働いてはネットカフェでおよそ6時間の睡眠を取る生活を続け、月に550〜600時間以上は稼働しました。
 
その結果、7/31には新製品サイトの発表のためのWebサイトをリニューアルすることができました。
 
達成タスクと未達成タスクがそれぞれあったにせよ、達成タスクのほうが圧倒的に多かったはずです。
けれどなぜか未達成タスクばかりに目が向けられ、この頃から経営陣が私に対して強い当たり方をしてくるようになりました。
 
そして突然ですが、9月17日(月)でGatebox社との契約が解除されました。
 
契約解除のメールが送られてきたのは、新製品発表から僅か15営業日後の、8月17日。
内容は「9月17日に契約を解除する」という内容のみでした。
契約解除の理由は、教えてはもらえませんでした。
 
問題は、これが一切の話し合いもなく、一方的なメール1通のみで契約が解除されたということ。
 
面白いことに、正社員の際には「契約終了には1ヶ月前までの報告を行う必要がある」ことを無視していた事に対し、業務委託契約はピッタリ1ヶ月後の契約終了が告げられたことでした。
 
私は怒りを通り越して呆れ果ててしまい、この条件をすべて飲むことにしました。
 
正直、9月分のリソースはGatebox社のために空けていましたし、何件かの個別案件はすでに断ってました。
ただ、何もかもが途端にどうでもよくなりました。
 
そして、9/17を過ぎ、契約終了を迎えた今日になっても未だ、契約解除のメール一通以外に、誰からも、なんの説明も受けておりません
 
ひとつ誤解しないでいただきたいのは、私はGatebox製品と武地社長と「キャラクターと一緒に暮らせる世界」というビジョンは好きでした。
それに、Gatebox社には様々な分野のエキスパートがいらっしゃったので、黙っていても色んな知識を得ることができ、事実やりがいも多くありました。
そのため労働時間についても、多方面から「過労死する」「そろそろ休んだほうがいい」とは言われてはいましたが、私自身、好きな業務に従事できていたため、全く苦だとは思いませんでした。
 
しかし私は切られました
肉体も時間も精神も、全てを捧げていた会社に対して、一瞬で切り捨てられました。
 
人の人生を狂わせるGatebox社の人事の有り方、人を小バカにするような労働契約、一切の説明を行わない社会人としての責任感、あらゆる面において粗雑だと言うほかありません。
事実、私は9/17まで仕事をしておりましたので、10月からの雇用先はこれから探します。見つからなければ無収入の無職です。
 
「あと一ヶ月で終わり」で済むものでは無いのです。
 
私は敵を増やしたいわけではありません。
なので法律で会社をどうこうしたいわけでは無いのです。
ただ私のような被害者を増やさないために、この記事を書きました。
 
最後に、私は10月からの収入が見込めません。
どうかご理解をいただけた方はpolcaにてご支援いただけますと、非常に幸いです。
 
以上です。ご拝読いただき、誠にありがとうございました。
 
【追記】
上記の内容をFacebookでも記載していたのですが、その内容をGatebox社の取締役が、全社員に向けて公開し、嘲笑の対象としていたようです。
 
公開すること自体、全く問題ないのですが、本記事はもともとは公開設定を行い、クローズドで公開していたものでした。
個人がクローズドで公開しているSNSを全社員の前で晒し上げるような行為は、会社の取締役としてやってもいい行為なのでしょうか?