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ロジカルシンキングとは|ロジカルシンキングの意味と実務の活かし方

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この記事に辿り着いたあなたなら「ロジカルシンキングをマスターしたい」「ロジカルシンキングを実務に活かしたい」と考えていることだろう。

ロジカルシンキングは、今や多くのビジネスパーソンにとって欠かすことのできないビジネススキルだ。

現に書店ではロジカルシンキング関連の書籍が溢れ、ほとんどのビジネススクールではロジカルシンキング関連の講座が用意されている。また、巷で開催されているロジカルシンキングセミナーも、活況を呈しているようだ。

今やビジネスにおいて「マスト」とされるロジカルシンキングだが、ここであなたに質問だ。ロジカルシンキングは、あなたのビジネスの「どのような局面」で「どのように」活用すべきだろうか?

もしあなたが一冊でもロジカルシンキング本を読んだことがあるなら、以下のようなくだりを目にしたことがあるはずだ。

ロジカルシンキング本によくある解説

  • 人は皆、いつか死ぬ。
  • ソクラテスは人だ。
  • いつかソクラテスは死ぬ
    ⇒これを演繹法と言い、三段論法である。

これはロジカルシンキングの型の一つである「演繹法」を説明した文章だが、あなたはロジカルシンキングを「ソクラテス」で説明されて、果たしてビジネスへの活用イメージが湧いただろうか?

もしあなたがロジカルシンキングを「わかっちゃいるけど、使いこなせない」とお悩みなら、それは「なんのために」「どのような局面で」「どのように」ロジカルシンキングを活用すべきか、そのイメージが湧いていないからだ。

巷にある多くの書籍は「ロジカルシンキングのロジック」を解説しようとするがあまり、やや教科書的な説明となりがちだ。そのこと自体は「基本を知る」上で素晴らしいが「活用のしどころ」のイメージが湧きにくいのが欠点だ。

「わかっちゃいるけど、実務で使いこなせない」

もしあなたがそう感じているのなら、今あなたに必要なのはソクラテスではない。「ロジカルシンキングの活用のしどころ」の理解だ。

よって今回の解説では「ロジカルシンキングとは何か?」はもちろん「ロジカルシンキングの活用のしどころ」も合わせて解説する。

また、ロジカルシンキングはともすれば「金科玉条の万能薬」のように語られがちだが、ロジカルシンキングは致命的な弱点も存在する。もしあなたがその「弱点」を理解し、うまく使いこなすことができれば、ロジカルシンキングでは辿り着けない新たな領域に踏み出せるはずだ。

目次

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ロジカルシンキングとは?ロジカルシンキングを定義する

まずは「ロジカルシンキングとは何か?」を定義しよう。

「ロジカルシンキング」とは 「物事を体系的に整理し、筋道立てて考える思考法」を指す。その和訳が、あなたもご存じのとおり「論理的思考」だ。

「ロジカルシンキング」とは

物事を体系的に整理し、筋道たてて考える思考法のこと。

上記の「ロジカルシンキングの定義」をご覧になれば、ロジカルシンキングは大きくわけて2つの要素が存在することに気が付けるはずだ。

  • 「物事を体系的に整理し」→「全体と部分の包含関係」を整理する
  • 「筋道たてて考える」→「部分と部分の因果関係」を整理する

例を挙げれば「売上高」は「購入客数×客単価×購入頻度」に分解できる。これは売上高が「全体」であるのに対して「購入客数」「客単価」「購入頻度」は全体を構成する「部分」に当たるため、包含関係となる。

また「広告宣伝をすればブランドの認知度は上がる」という例では「広告宣伝をする→ブランド認知度が上がる」という因果関係に当たる。

このように、ロジカルシンキングは「全体」と「部分」そして「関係」の3つの要素を用いて、物事を筋道立てて考える思考法といえる。

ロジカルシンキングの3つのメリット

続いて、ロジカルシンキングの3つのメリットについて解説しよう

ロジカルシンキングのメリット-1:コミュニケーション能力の向上

ロジカルシンキングの1つ目のメリットは、コミュニケーション能力の向上だ。

コミュニケーション能力は「相手の主張を正確に理解する能力」と「あなたの主張を正確に伝える能力」の2つで成り立っている。もしあなたがロジカルシンキングを身につければ、

  • テーマ全体の中で、相手はどの部分のことを伝えようとしているのか?
  • 何を根拠に、どのような主張をしているのか?

を正確に見抜けるようになる。そのため、相手の主張を理解する際に「論点のズレ」や「事実と主張の混同」が起きにくくなる。また、あなたの主張を伝える際にも、

  • テーマ全体の中で、今はどの部分のことを伝えるべきか?
  • 自分の主張を、どのような筋道で伝えるべきか?

がわかるようになり、コミュニケーション能力が飛躍的に向上するはずだ。

ロジカルシンキングのメリット-2:提案力の向上

提案力のある人は自分の意見を通しやすく、思い通りに物事を進めやすい。しかし提案力のない人は周囲に押し切られてしまい、損をすることが少なくない。

ロジカルシンキングの2つ目のメリットは、あなたの「提案力」を高めてくれることだ。

ビジネスの世界では、あなたが思っている以上に企業や部門、立場によって人の考え方は大きく異なる。

このような状況の中であなたの提案を通すためには、それぞれの人たちの立場や考え方に左右されない「論理の力」を使って、提案の中身を筋道立てて説明することが必要不可欠となる。

あなたの提案を「好き嫌いの世界」ではなく「良し悪しの世界」に持ち込みたいなら、ロジカルシンキングは必須のスキルだ。

ロジカルシンキングのメリット-3:生産性の向上

ロジカルシンキングの3つ目のメリットは、生産性の向上だ。

間違った課題設定は、間違った仮説を生む。そしてもし業務がかなり進んだ段階で間違いに気づけば、課題設定に遡って再検討する必要が生じてしまう。これがいわゆる「手戻り」といわれる状態だ。

ロジカルシンキングには「イシューツリー」というフレームワークがあるが、もしあなたがロジカルシンキングを身につければ、仮説を立案する前にイシューツリーを使い「そもそも本質的な課題は何か?」を見極めることができる。

物事を考える前に「そもそも何を考えるべきか?」自体を考えることができれば、その後の思考のプロセスに無駄がなくなり、あなたの生産性は大きく向上するはずだ。

ロジカルシンキングの基本要素:帰納法と演繹法

いよいよここからは「ロジカルシンキングの基本要素」と「活用のしどころ」の解説に移ろう。

ロジカルシンキングは、大きくわけて2つの「論理展開パターン」が存在する。これは一般に「帰納法」「演繹法」と呼ばれる。

ロジカルシンキングの基本要素-1:帰納法の意味と活用のしどころ

帰納法とは?帰納法の意味

帰納法の「帰納」とは「物事が落ち着いて(帰)、法則に納まる(納)状態」を指す。

この意味合いの通り、ロジカルシンキングにおける帰納法とは、複数の実例を挙げ、それらの共通点を導き出して結論を出す論理展開パターンのことだ。

「帰納法」とは

複数の実例を挙げ、それらの実例の共通点を導き出して結論を出す論理展開パターン

例えば、以下が「帰納法」の論理展開パターンの典型例だ。

  • 実例を挙げる1:
    敏感肌の女性は「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」を求めている。
  • 実例を挙げる2:
    「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」には、強い競合が存在しない。
  • 実例を挙げる3:
    「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」は自社の特許技術が生かせる。
  • 実例1-3の共通点を導き出す:
    自社にとって「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」は魅力的な市場だ。
  • 結論づける:
    よって、自社は「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」に参入すべきだ。

上記のように「複数の実例を挙げ」「実例をもとに共通点を見出し」「共通点を根拠に結論づける」というプロセスを辿るのが「帰納法」の特徴だ。

帰納法の論理展開がしっかり成立しているかどうかは「なぜならば」という接続詞を使って論理展開を逆算してみることで簡単にチェックできる。

  • 結論:
    自社は「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」に参入すべきだ。
    (なぜならば)
  • 実例の共通点:
    自社にとって「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」は魅力的な市場だからだ。(なぜならば)
  • 複数の実例:
    • 敏感肌の女性は「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」を求めているからだ。
    • 「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」には、強い競合が存在しないからだ。
    • 「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液」は自社の特許技術が生かせるからだ。

気を付けてもらいたいのは「帰納法」は複数の「状況証拠」から共通点を見出して結論づける論理パターンである以上、

  • 状況証拠自体に事実誤認がある場合
  • 共通点を見出す際に飛躍がある場合
  • 共通点から結論に至る筋道に飛躍がある場合

には破綻する。よって「帰納法」を使った論理展開の場合には、必ず「なぜならば」という接続詞を使ったロジックチェックを怠らないようにしよう。

帰納法の活用のしどころ

ビジネスにおいて帰納法を活用する局面は「複数の周辺環境を分析した上で」「方針を導き出したい時」だ。

「帰納法」の活用のしどころ

複数の周辺環境を分析し、方針を導き出したいとき

よって「VISIONを策定する」「コンセプトを決める」「ターゲットを決める」「ポジショニングを決める」など「方針を決める」際には帰納法のロジックが有用であることを頭に入れておこう。

ロジカルシンキングの基本要素-2:演繹法の意味と活用のしどころ

演繹法とは?演繹法の意味

演繹法とは「決められたルールに物事を当てはめて結論を出す」論理展開パターンのことをを指す。

演繹法の「演」には「押し広める・説く」という意味があり「繹」には「糸口を引き出す」という意味がある。つまり「演繹」とは「広く説かれている法則(演)から、糸口を引き出す(繹)」ことだ。

「演繹法」とは

決められたルールに物事を当てはめて結論を出す論理展開パターン

例えば、以下が「演繹法」の論理展開パターンの典型例だ。

  • 決められたルール:
    「女性らしさを表現できる」敏感肌用化粧水を開発する。
  • ルールに当てはめる事実:
    女性の9割が、この試作品に「女性らしさを感じる」と答えた。
  • 結論:
    よって、この試作品を商品化すべきだ。

上記のように「決められたルールが存在し」「そのルールに物事を当てはめ」「決められたルールに合致しているかどうかで結論を出す」というプロセスを辿るのが「演繹法法」の特徴だ。

演繹法の活用のしどころ

ビジネスにおいて演繹法を活用する局面は「決められた方針のもとに」「その方針に沿ったアクションプランを導き出したい時」だ。

「演繹法」の活用のしどころ

決められた方針をもとに、その方針に沿ったアクションプランを導き出したいとき

例えば、先ほどの例のように「女性らしさを表現できる敏感肌用美容液に参入する」という方針が示された場合、演繹法のロジックに沿ったアクションプランは以下の通りとなる。

①商品開発:

  • 決められた方針:
    女性らしさを表現できる敏感肌用美容液に参入する。
  • 方針に当てはめる事実:
    女性の9割が、この試作品に「女性らしさを感じる」と答えた。
  • 結論(アクションプラン):
    この試作品を商品化すべきだ。

②価格設定:

  • 決められた方針:
    女性らしさを表現できる敏感肌用美容液に参入する。
  • 方針に当てはめる事実:
    敏感肌に悩む女性の7割が、+20%までの価格設定を許容した。
  • 結論(アクションプラン):
    店頭小売価格は、一般の敏感肌用美容液の+20%以内に設定すべきだ。

③チャネル:

  • 決められた方針:
    女性らしさを表現できる敏感肌用美容液に参入する。
  • 方針に当てはめる事実:
    敏感肌に悩む女性は、現在ドラッグストアで美容液を購入している。
  • 結論(アクションプラン):
    メインチャネルをドラッグストアに据えるべきだ。

③プロモーション:

  • 決められた方針:
    女性らしさを表現できる敏感肌用美容液に参入する。
  • 方針に当てはめる事実:
    敏感肌に悩む女性は、ファッション誌の閲読率が高い。
  • 結論(アクションプラン):
    メインのプロモーションメディアをファッション誌に据えるべきだ。

ビジネスにおける演繹法の活用局面は「方針に対して事実を当てはめ、右か左か、あるいはGoかNo Goかの結論を出す」局面だ。そして帰納法と異なり、複数の切り口を設ければ、結論も複数になるのが特徴だ。

しかしここまでお読みになればお気づきの通り、演繹法は「すでに方針が存在し、かつ、正しいこと」を前提にしている。逆を言えば「方針」自体が間違っていれば、方針に当てはめて導き出す結論も間違ってしまうことになる。

論理は常に「前提→推論→結論」という筋道を辿るが、ビジネスにおいて演繹法を活用する場合、演繹法の「前提」である「方針」に強く依存することを認識しておこう。

ロジカルシンキングの基本要素-3:帰納法と演繹法の合わせ技

ロジカルシンキングの世界では、論理構成を表現するフレームワークとして「ビラミッドストラクチャー」や「ロジックツリー」が使われることが多い。

ピラミッドストラクチャーとは、主張とその根拠の構造をピラミッド状に表現したフレームワークを指す。通常は「最も伝えたい主張」を頂点に、その根拠がピラミッド上に配置されるため「ピラミッドストラクチャー」と呼ばれる。

ピラミッドストラクチャーは「複数の事実」を通して「一つの結論」に導くことから「帰納法」で論理を構成する際に有用な手法だ。

ピラミッドストラクチャー

一方でロジックツリーは、決められたテーマをツリー状に分解することで選択肢を広げ「問題を引き起こしている原因」や、その「解決方法」を洗い出すのに適したフレームワークだ。

ロジックツリーは「一つのテーマ」から「複数の結論」に導くことができるフレームワークであることから「演繹法」で論理を構成する際に有用な手法だ。

ロジックツリー

そしてこれらを「ビジネスに活用する局面」で整理すると、下記のような型になる。

帰納法と演繹法の合わせ技

もしあなたが「ロジカルシンキングの活用のしどころ」に悩んでいるのなら、

  • 目的や方針を導きたい上流段階:帰納法的な頭の使い方
  • 目的や方針に基づいてアクションプランを導きたい下流段階:演繹的な頭の使い方

と覚えておこう。

ロジカルシンキングのデメリット

冒頭で述べた通り、ロジカルシンキングはともすれば「金科玉条の万能薬」のように語られがちだ。

しかし、もしあなたがロジカルシンキングを実務に活かしたいなら、ロジカルシンキングの弱点も理解しておこう。そしてもしあなたが「ロジカルシンキングの弱点」を理解し、うまく使いこなすことができれば、ロジカルシンキングでは辿り着けない新たな領域に踏み出すことができる。

ロジカルシンキングのデメリット

ロジカルシンキングのデメリット-1:「前提」の置き方次第で正解が変わる

論理は「前提」「推論」「結論」の3つのプロセスで成り立っている。そして「ロジカルシンキング」といえば、ともすると「推論の妥当性」や「結論の良し悪し」に着目しがちだが、真に重要なのは「前提の置き方」だ。

「前提」を間違えば「推論」や「結論」はすべて間違うことになる。逆を言えば「前提の置き方」次第で、ロジカルシンキングの「正解」はいくらでも変わる。

そしてロジカルシンキングは、帰納法や演繹法など「推論の仕方」は教えてくれるが「前提の置き方」は教えてくれない。

ロジカルシンキングのデメリット-2:裏付けとなる事実は無数に存在する

ロジカルシンキングは、事実の裏付けが伴って初めて説得力を持つ。しかし、ある主張に関する事実は無数に存在する。そして無数に存在する事実全てを検証することは物理的に不可能だ。

だとすれば、あなたの主張に対する「根拠」は、無数の事実の中から特定の事実だけを選ぶことになり、その選び方にあなたの恣意性が入ることになる。

よく「ロジカルシンキングは客観的である」といわれるが、それは幻想にすぎない。だとすれば「ロジカルシンキング」を絶対の存在と盲信するのではなく、主張に合理性を持たせるためのツールとして捉えることが重要だ。

ロジカルシンキングのデメリット-3:論理を展開する「切り口」は無数に存在する

ロジカルシンキングによく登場する手法が「要素分解」だ。そして要素分解をするには、必ず「切り口」が必要となる。

例えば「売上を増やすには?」という問いに対して「切り口」を考えてみよう。ざっと挙げると、以下の通りだ。

  • 地区別に要素分解(=切り口)して、売上が低い地区の売上を増やす。
  • 年代別に要素分解(=切り口)して、売上が低い年代の売上を増やす。
  • 取り扱い商品別に要素分解(=切り口)して、売上が低い商品の売上を増やす。
  • 客数と客単価で要素分解(=切り口)して、どちらかを増やす。
  • 新規顧客と既存顧客で要素分解(=切り口)して、どちらかの売上を増やす。
  • 集客とコンバージョンで要素分解(=切り口)して、どちらかを増やす。

このように「要素分解の切り口」は無数に存在する。

もしかしたら、上記より優れた「要素分解の切り口」が存在するのかもしれない。だとすれば、もっと効果的な売上向上施策に結びつけることができるのかもしれない…。

ここまでお読みになればわかる通り「売上を増やす」という目的に対する「要素分解の切り口」は無数に存在する。そしてどのような「切り口」を想定するかは、結論を出すあなたが想定している「仮説の範囲」に依存する。

ロジカルシンキングは「要素分解が必要だ」とは教えてくれるが「要素分解の仕方」までは教えてくれない。「要素分解の仕方」は、ロジカルシンキングとは別の能力だ。

ロジカルシンキングのデメリット-4:因果関係が未来にも成立するとは限らない

ある問題が存在しているとき、問題を生じさせている原因を特定することができれば、その原因を取り除いたり、変化させたりすることによって、問題を解決することができる。これがロジカルシンキングにおける「因果関係」の一般的な使われ方だ。

しかし変化が大きい現在においては、過去に成立した因果関係が将来も成立する保証はどこにもない。

今後は、過去の延長線上の未来を「想定」するよりも、過去とは異なる未来を「創り出す」ケースが増えてくる。そのようなケースでは、ロジカルシンキングはほとんど意味を持たない。

ロジカルシンキングを越える

ロジカルシンキングのデメリットを整理すると、下記の通りになる。

  • 「前提」の置き方次第で「正解」が変わってしまう。
  • 「事実」が無数に存在し、裏付けとなる事実の選び方に恣意性が入ってしまう。
  • 論理を展開する「切り口」が無数に存在し「仮説の範囲」に依存してしまう。
  • 因果関係が未来にも成立するとは限らない。

ここまでお読みになって、あなたは「ロジカルシンキング=必要ない」と感じてはいないだろうか?しかしそう考えるのは早計だ。ロジカルシンキングの弱点を理解するということは、別の見方をすれば以下の視点を手に入れるということでもある。

  • 前提は疑ってみるべき
  • 事実を疑い「例外」に着目してみるべき
  • 人とは違う切り口で物事を捉えてみるべき
  • 因果関係を疑ってみるべき

ロジカルシンキングは、ロジカルに考えてみることで、これまで解説したような弱点が見えてくる。そしてその弱点を突く視点を意識的に持てれば「論理を越えた」思考スキルを手に入れるチャンスとなる。

それはつまり、当たり前を当たり前に考えない「イノベーティブな発想力」だ。

その他の解説記事とおすすめ書籍

もしあなたが本解説以外にも関心があるのであれば、リンクを張っておくのでぜひ必要な記事を探していただきたい。

また、下記の記事ではより深く学びたい方におすすめ書籍を紹介している。ぜひご覧いただければ幸いだ。

終わりに

今後も、折に触れて「あなたをブランドにする思考法」の解説を続けていくつもりだ。 

しかし多忙につき、このブログは不定期の更新となる。

それでも、このブログに主旨に共感し、何かしらのヒントを得たいと思ってもらえるなら、ぜひこのブログに読者登録Twitterfacebook登録をしてほしい。

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