世界中で競技されているボードゲーム「ラミィキューブ」の日本選手権大会(東京、8月26日)で、稲美町立天満小学校2年の小山那奈さん(7)がチャンピオンに輝いた。小学生の出場者は小山さん1人で、並み居る大人たちを打ち負かした。小山さんは「ゲームを始めたばかりで、優勝できるとは思わなかった」と驚いている。(津田和納)
ラミィキューブは2~4人制で、1~13の数字などが記されたタイル計106枚を使う。数字と色の組み合わせを作って順番に場に出し、手元のタイルが一番先になくなったプレーヤーが勝ち。
小山さんは6歳の時、祖母に教わった。最初は家族に負けてばかりだったが、こつを覚えて腕を上げた。今年7月に加古川市で開かれた予選大会の小学校低学年部門で優勝し、全国大会の出場権を手にした。
全国大会には70代を含む28人が出場。16ゲームを戦い、得失点差で頂点を競った。会場にはピリピリとした緊張感が漂っていたが、小山さんは終始笑顔で、2位に7点差をつけて優勝した。「家と違い、何度もゲームができてうれしかった」と小山さん。
7歳の女の子の快挙に、会場はもちろん、愛好家らが集う会員制交流サイト(SNS)も「すごい快挙! 信じられない」と沸き立った。
加古川市からは、ボードゲーム販売店の店長内海満香さん(45)と会社員西村剛直さん(34)も全国大会に出場。内海さんは4位、西村さんは7位に入賞した。
優勝者は通常、イスラエルで開かれる世界選手権に招待されるが、小山さんは年齢制限のため出場できなかった。小山さんは「めっちゃ残念。大人になるまで続けて、いつか外国の人と対戦したい。まずは友だちに教えて、対戦仲間をたくさんつくる」と意気込んでいた。(津田和納)