【芸能・社会】堺正章、浅田美代子が弔問 希林さん「安らかでした」2018年9月18日 紙面から
15日に死去した樹木希林(きき・きりん、本名内田啓子=うちだ・けいこ)さんとドラマで共演したタレントの堺正章(72)と女優の浅田美代子(62)が17日、東京都内の樹木さんの自宅を弔問し、個性派俳優との別れを惜しんだ。 黒いスーツ姿の堺は約30分滞在後、報道陣の取材に応じた。ドラマ「時間ですよ」で共演し、「何もないところから、何かつくっていく。エネルギッシュで、すごい女優さんとして続けていくんだろうなと思った。長い月日が流れました」と振り返った。 最後に会ったのは5年前のパーティーだったといい、「安らかな感じでした。もうちょっと元気で生きてくれたらうれしいなという気持ち。(今は)彼女がゆっくり休めればいいのかなと」と肩を落とした。 浅田は涙をぬぐいながら口を開いた。コメントではなく直接対応した理由について「(樹木さんは)何があっても応えていた。私も応えなきゃ『何やってんの』って(言われそうで)」と気丈に話した。ドラマ「時間ですよ」、「寺内貫太郎一家」などで共演。公私ともに親しかった。 「母であり、姉であり、親友でもある」という関係。樹木さんが先月13日に骨折してから約1カ月間「毎日そばにいさせてくれた」という。亡くなる前日の14日も自宅で面会しており、「ぶどうを(口に)含んで『おいしいね』って。まさかその晩に亡くなってびっくりした」と驚きを隠せなかった。 自身のデビュー作「時間ですよ」では「金魚のふんみたいにくっついてた。家族より長い時間いた」と述懐した。「あっちに言ってもいろんな知り合いがいる。声を掛けられて『こっちに来ても忙しいのね』って言われる気がする。加藤治子さん、(西城)秀樹、(左)とん平さん…」と「寺内貫太郎一家」の名前を挙げた。 また、家族についても「(娘の内田)也哉子は頑張った。(娘婿の)本木(雅弘)さんも病院にも来てくれて頑張ってくれた」と言葉を詰まらせ、「(樹木さんは)絶対に弱音はみせなかった。立派だったと思います。ほめてあげたい」と虚空を見つめた。
◆家族に見守られ出棺樹木さんの棺はこの日午後1時半すぎに、東京都内の自宅から出棺し、荼毘(だび)に付された。出発前には、娘婿で俳優の本木雅弘(52)が棺に手を添え、手を合わせた。車が走りだした後、本木は集まった報道陣に向かって深々と一礼した。 約2時間後に帰宅した長女で女優の内田也哉子(42)は位牌(いはい)を持ち、本木と長男でモデルの雅樂(20)が骨箱を大事そうに抱えた。また長女で女優の伽羅(19)、次男の玄兎君(8)も付き添った。 火葬場では、近親者ら約30人が最後の別れをしのんだ。樹木さんの夫でミュージシャンの内田裕也(78)も参列していたが、関係者によると、裕也は「ガクリとされていた」という。
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