価値観
現在、入間の事業所(入間豊岡教室)の準備を着々と進めています。
内装工事は終わり、備品を徐々に搬入しているところです。

(↑机上学習スペースです。)

(↑自由遊びスペースです。正面の棚の上の段にたくさんの玩具を収納し「玩具が見えるけれど取れない」という状況を作り、子どもの自発的なコミュニケーションを引き出します。)
内装工事は、所沢市内の事業者様にお願いしました。そこは社長様の個人的なご意向で、弊社の事業に深いご理解を頂き、かなり良心的な金額で工事を実施してくださいました。
弊社は、お金儲け目的でやっていないので(とはいっても民間ですからある程度経営のことは考えなければなりませんが)、正直台所事情は常に厳しい状態です。
なかなか設備・備品に高額なお金はかけられません。またかけるお金があるなら、物より人にかけたいと思っています。
そのような中、ご自身の利益を削ってでもご理解・ご協力いただける方は本当にありがたいです。
その社長様は、私自身というよりも、私の背後にいる困っている子どもたちや悩んでいる親御さんたちを見ていらっしゃるのだと思います。
現在、発達に個性のある子どもたちを支援する制度が整えられ、支援者の数が急増しました。
また、政府の旗振りもあって、行政もこうした領域に力を入れている状況です。
一見、身の回りには発達に個性のある子に理解・協力してくれそうな人が増えたように思えます。
しかしながら現実は、その理解者・協力者の多くは、「理解・協力した結果、自分に利益がある」からやっている人だと思います。
自分の利益と子どもやご家族の利益が相反したときに、はじめて本物の理解者・協力者なのかが明らかになります。
わかりやすい例で言えば、4年前の埼玉県の教員駆け込み退職問題です。
国が国家公務員の退職金を引き下げる法律を成立させ、それに伴って埼玉県も条例改正して教員の退職金引き下げをその年の1月より段階的に実施することになったのですが、結果として1月に退職した方が、3月まで続けるよりも高額の退職金をもらえることになりました。
その結果、100人以上の教員がお金目当てに年度途中で職務を投げ出し、駆け込み退職したというニュースが世間を騒がせ、多くの批判も起こりました。
多くの人の目には「教育者やプロとしてのプライド、生徒との信頼関係を金のために投げ捨てた」と映るので、大変かっこ悪く恥ずかしい事態なのですが、とは言え先生にだってその先の生活や守るべき家族がありますし、そもそも「途中で投げ出した人の方が、生徒のために最後まで頑張った人よりも得をする」という仕組み自体が問題なので、中途退職者をむやみに責めることは、私は反対です。
しかし、これが現実なのです。
さらに、この問題を見て「みっともない教師達だな」と思った人々が、「じゃあ私が私財を投げ打ってあなた達の退職金を補填するから最後まで続けなさい!」と言うかどうか、ということです。
ほとんどの人はそんなことは言わないと思います。
立派なことや綺麗なことは、口だけであればいくらでも言えます。
問題は結果を伴う行動なのです。
上述の駆け込み退職問題で、自分の利益を捨ててでも3月まで残った先生方もいます。また、今回内装工事を請け負ってくださった社長様のように、自社の利益を減らしても協力してくださる方もいます。
自分の利益よりも他者の利益を優先することを、絶対的に正しいといっているのではありません。
利他的でありすぎることにより、いわゆる「やりがい搾取(やりがいを前面に押し出すことにより不当に悪い労働条件で働かせること)」の被害にあったり、燃え尽き症候群に陥ったりするリスクもあります。
どちらが正しいとか間違っているという話ではありません。
人は、それぞれ大切にしているもの(=強化子)が違う、ということなのです。
世の中の人々の多くは、お金や社会的承認(褒められたり「すごい」と言われたりすること)が強化子となっていると思いますが、最後までやり通した先生方や今回の工事の社長様はお金ではなく、子ども達の幸せや利益が強化子となっているのだと思います。
今回、新事業所設立に伴い、スタッフ募集をしました。
募集・採用の条件の一つに、この「子ども達の利益が強化子となっていること」を挙げました。
何を大切にして生きるかはその人の自由なので、「良い・悪い」の問題ではないのですが、子どもの利益が強化子になっている人が、私は個人的に好きなのです。
今回、概ね採用は終わり、予定通りの体制が整いました。
色々な背景や経験を持つ方々が、弊社スタッフに加わってくれることになりましたが、共通しているのが「子どもの利益が強化子となっていそう」ということです(もちろん現段階ではあくまで「なっていそう」という仮定に過ぎず、実際の行動が異なる人ももしかしたら含まれているかもしれませんが、もしそうならそれはその人が悪いのではなく、私の「見る目」に問題があるのです)。
こうした、自分と価値観の合う人、素敵な生き方をしていると思える人を、自分の裁量で集められる、というのは起業をした大きなメリットだと考えています。
私は、弊社設立にあたり多額の私財や権利、安定を手放しましたが、そのかわりにもっと大切なものをたくさん手に入れることができたような気がします。
新年度から、似た価値観を持つ仲間とともに、子どもたち、ご家族の皆様の利益と笑顔を追求していきたいと思っています!
内装工事は終わり、備品を徐々に搬入しているところです。
(↑机上学習スペースです。)
(↑自由遊びスペースです。正面の棚の上の段にたくさんの玩具を収納し「玩具が見えるけれど取れない」という状況を作り、子どもの自発的なコミュニケーションを引き出します。)
内装工事は、所沢市内の事業者様にお願いしました。そこは社長様の個人的なご意向で、弊社の事業に深いご理解を頂き、かなり良心的な金額で工事を実施してくださいました。
弊社は、お金儲け目的でやっていないので(とはいっても民間ですからある程度経営のことは考えなければなりませんが)、正直台所事情は常に厳しい状態です。
なかなか設備・備品に高額なお金はかけられません。またかけるお金があるなら、物より人にかけたいと思っています。
そのような中、ご自身の利益を削ってでもご理解・ご協力いただける方は本当にありがたいです。
その社長様は、私自身というよりも、私の背後にいる困っている子どもたちや悩んでいる親御さんたちを見ていらっしゃるのだと思います。
現在、発達に個性のある子どもたちを支援する制度が整えられ、支援者の数が急増しました。
また、政府の旗振りもあって、行政もこうした領域に力を入れている状況です。
一見、身の回りには発達に個性のある子に理解・協力してくれそうな人が増えたように思えます。
しかしながら現実は、その理解者・協力者の多くは、「理解・協力した結果、自分に利益がある」からやっている人だと思います。
自分の利益と子どもやご家族の利益が相反したときに、はじめて本物の理解者・協力者なのかが明らかになります。
わかりやすい例で言えば、4年前の埼玉県の教員駆け込み退職問題です。
国が国家公務員の退職金を引き下げる法律を成立させ、それに伴って埼玉県も条例改正して教員の退職金引き下げをその年の1月より段階的に実施することになったのですが、結果として1月に退職した方が、3月まで続けるよりも高額の退職金をもらえることになりました。
その結果、100人以上の教員がお金目当てに年度途中で職務を投げ出し、駆け込み退職したというニュースが世間を騒がせ、多くの批判も起こりました。
多くの人の目には「教育者やプロとしてのプライド、生徒との信頼関係を金のために投げ捨てた」と映るので、大変かっこ悪く恥ずかしい事態なのですが、とは言え先生にだってその先の生活や守るべき家族がありますし、そもそも「途中で投げ出した人の方が、生徒のために最後まで頑張った人よりも得をする」という仕組み自体が問題なので、中途退職者をむやみに責めることは、私は反対です。
しかし、これが現実なのです。
さらに、この問題を見て「みっともない教師達だな」と思った人々が、「じゃあ私が私財を投げ打ってあなた達の退職金を補填するから最後まで続けなさい!」と言うかどうか、ということです。
ほとんどの人はそんなことは言わないと思います。
立派なことや綺麗なことは、口だけであればいくらでも言えます。
問題は結果を伴う行動なのです。
上述の駆け込み退職問題で、自分の利益を捨ててでも3月まで残った先生方もいます。また、今回内装工事を請け負ってくださった社長様のように、自社の利益を減らしても協力してくださる方もいます。
自分の利益よりも他者の利益を優先することを、絶対的に正しいといっているのではありません。
利他的でありすぎることにより、いわゆる「やりがい搾取(やりがいを前面に押し出すことにより不当に悪い労働条件で働かせること)」の被害にあったり、燃え尽き症候群に陥ったりするリスクもあります。
どちらが正しいとか間違っているという話ではありません。
人は、それぞれ大切にしているもの(=強化子)が違う、ということなのです。
世の中の人々の多くは、お金や社会的承認(褒められたり「すごい」と言われたりすること)が強化子となっていると思いますが、最後までやり通した先生方や今回の工事の社長様はお金ではなく、子ども達の幸せや利益が強化子となっているのだと思います。
今回、新事業所設立に伴い、スタッフ募集をしました。
募集・採用の条件の一つに、この「子ども達の利益が強化子となっていること」を挙げました。
何を大切にして生きるかはその人の自由なので、「良い・悪い」の問題ではないのですが、子どもの利益が強化子になっている人が、私は個人的に好きなのです。
今回、概ね採用は終わり、予定通りの体制が整いました。
色々な背景や経験を持つ方々が、弊社スタッフに加わってくれることになりましたが、共通しているのが「子どもの利益が強化子となっていそう」ということです(もちろん現段階ではあくまで「なっていそう」という仮定に過ぎず、実際の行動が異なる人ももしかしたら含まれているかもしれませんが、もしそうならそれはその人が悪いのではなく、私の「見る目」に問題があるのです)。
こうした、自分と価値観の合う人、素敵な生き方をしていると思える人を、自分の裁量で集められる、というのは起業をした大きなメリットだと考えています。
私は、弊社設立にあたり多額の私財や権利、安定を手放しましたが、そのかわりにもっと大切なものをたくさん手に入れることができたような気がします。
新年度から、似た価値観を持つ仲間とともに、子どもたち、ご家族の皆様の利益と笑顔を追求していきたいと思っています!