日立製作所:HITACHI開発の【幸福感】を測れるAIアプリ「ハピネス度の見える化で働き方改革&職場改善」レビュー評価が低いのが玉に瑕・・・

日立製作所:HITACHI開発の【幸福感】を測れるAIアプリ「ハピネス度の見える化で働き方改革&職場改善」レビュー評価が低いのが玉に瑕・・・


国内最大の電機メーカーによる新感覚AIアプリ

幸福感を測定するアプリHappiness Planet

国内最大の電機機器メーカーである日立製作所こと「HITACHI」

茨城県日立市に、東京ドーム13個分に匹敵する広大な敷地面積を誇る工場を有する、1920年創業の、まもなく100周年を迎える老舗企業だ。



HITACHIは「働き方改革」の一環として、労働生産向上性と同時に、従業員のウェルビーイング(幸福感)の向上を追求するため、人工知能・AIアプリを用いた、ゲーム感覚プロジェクト「働き方フェス Happiness Planet」を開催している。

2018年9月現在では、第3回目の働き方フェスが開催中。

フェスへの参加は、HITACHIグループの社員に限らず、全ての企業の団体、グループ、個人での参加が可能。

今回は国内企業、あらゆる業種から168チーム1,500人以上が参加している。

では、幸福感を測定できるAIアプリ「Happiness Planet」はどのような仕組みなのであろうか?

Happiness Planetの仕組み

HITACHI☓Curationsによる共同開発アプリ

幸福感を測定できるAIアプリ「Happiness Planet」は日立製作所と、アプリケーション開発会社「Curations(キュレーションズ)」によって2018年8月中旬にリリースされた。

2015年に開発された、人工知能・AIにより幸福感を計測する名札型のウエアラブルセンサー(呼称:名札型センサー)を元に、スマフォアプリに刷新したものだ。

名札型センサーは既に20社以上の組織と企業にて実用され、スマートフォン用のアプリ製作の為のデータ収集用に用いられた。

加速度センサーにより無意識の動きを感知

アプリ「Happiness Planet」は、スマートフォンに内蔵されている「加速度センサー」を使用して、幸福感の計測を行っている。

プロトタイプとなる「名札型センサー」での加速度センサーによる身体運動のパターンと、同時に収集されたアンケート内容を照らし合わせることで、幸福を感じたとき、逆に職場のムードが悪いときなどに、人間が無意識のうちに特有の動きをすることが判明した。

このパターン計測から測りだした指標を「ハピネス度」と名付け、アプリではその数値の計測を行っている。

見えるハピネス度で対応策が考えられる

「ハピネス度」が見える化したことで、組織やグループ内での幸福感の向上についての、具体的な施策が取り組めるようになる。

例えばだが、グループ内のハピネス度が前週比を下回ったならば「今週は、出社の挨拶のかわりにハイタッチしてみよう」なんて目標を立てられる。

また、チームごとに「今日はハピネス度が最悪だから、確実に定時に全員帰宅して、明日からリフレッシュしよう」なんてことも出来たりする。

AIによる働き方のヒントもあり

アプリ内には「働き方チャレンジ」というメニューがあり、他のユーザーおよびグループやチームが、どのような施策で幸福感を向上しているかも参考にできる。

また、その項目を「グループ目標」として設定し共有することも可能。

更には、定期的に人工知能・AIによる「働き方に対するヒント」と称したレポートも作成され、それを元に職場の改善を行うことも出来る。

なんとも本格的に「働き方改革」を考えているアプリといえよう。

大丈夫なのか・・・? Happiness Planet

たいへん評価の低いHappiness Planet

ただ・・・残念なことに、この「Happiness Planet」だが、たいへんユーザー評価が低い。

2018年9月18日現在で、レビュー数46で5段階評価の「1.8」だ。

あまりにもディスられているせいか、レビュー内容を個々に見ることはできないが、唯一見ることができたレビュー内容は「画面を切り替える度に通知をONにしろとダイアログが出て不快」というものであった。

もしかしたら・・・ではあるが、このアプリは現状「リアルイベントアプリ」的な立ち位置で存在している。

前述したHITACHIが開催している「働き方フェス Happiness Planet」に参加したメンバー約1,500名が使用するアプリとして運営されてしまっているため、それを把握していないユーザーにとっては「ポカーン・・・」となってしまっているのだろう。

なんにせよ「Copyright© Hitachi, Ltd. 2018. All rights reserved.」と銘打ってしまっているアプリだけに、企業ブランドの維持のためにも、評価の挽回を図ってほしいものである。

全国の企業で率先して使用するべき

コンサルタントという仕事をしていて、職場で働くスタッフの「幸福感」というものはたいへん重要視している。

仕事なんてものは元来「いやなもの」であり、特にそれはアルバイト・パートなど末端の職位になるほど濃厚だ。

管理者には常々「従業員もお客さま。会社の評価を上げ下げする広告塔です。彼ら彼女らを幸せにすることを考えるのが、業績を上げるためのイチバンの近道だったりします」ということを伝えている。

それに向け、各会社企業の管理者の方々は様々な施策を考え、それを実行に移してくれている。

「いくら不機嫌でも、周りの人がみんな笑顔になれるように」と、女性スタッフの眉墨で全スタッフの眉毛を繋げる「くっつき眉毛の日」なんてアイデアは、最初は全員ドン引きであったが、実行してみたら終日全員笑いっぱなしで、明るい職場を作るきっかけとなった。

だがそれが、本当に効果を発揮しているのか? 否、管理者の自己満足で終わってしまっているのか?

なかなか判明しずらいポイントではあったが、これがHappiness Planetにより見える化するのはたいへんありがたい。



是非とも、全国の企業でもこのアプリを導入して、スタッフ全員の幸福感の向上に役立てて頂きたい。

なので・・・早く、ユーザーの声を真摯に受け止めて、アプリの改善に努めて欲しいものである。

Happiness Planet:ダウンロードページ

※当アプリはiPhone専用です

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