7年ぶり3冊目の単著になります『教育勅語の戦後』が、9月20日に白澤社より発売されます(ISBN 978-4-7685-7973-5, 定価3200円+税)。
版元ドットコムの紹介
少し長いまえがき──教育勅語「口語訳」の怪
第1章 教育勅語とは?
〈余話1〉教育塔と教育勅語
第2章 教育勅語とその口語訳を読む
〈余話2〉山岡鉄舟は教育勅語に影響を与えたか?
第3章 「国民道徳協会訳」の来歴と流布
〈余話3〉アデナウアー・西ドイツ首相は教育勅語を信奉したか?
第4章 教育勅語の失効をめぐって
〈余話4〉ソ連にも教育勅語があった?
第5章 「教育勅語的なるもの」への欲望
〈附録1〉教育勅語の主な口語訳
〈附録2〉戦後の教育勅語関連文献目録
このブログでも以前からしばしば取り上げてきた(って、最初に取り上げたの、もう12年も前だよ)「国民道徳協会訳」の問題を中心に、戦後における教育勅語の受容の一側面を描いてみました。岩波書店の『徹底検証 教育勅語と戦後社会』に書いた「「口“誤”訳」される教育勅語」の内容をさらに詳しく論じたものになります。昨年来の教育勅語問題で関連書籍が多数出版されておりますが(確認できただけで10冊近く)、類書にないアプローチ方法になったのではないか、と自負しています。
……ちなみに、出版が遅くなってしまった最大の理由ですが……私の遅筆と書きすぎです(長く書きすぎたのでだいぶ削った)。