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【大リーグ】

大谷、ゴジラ以来の日本人20号 本塁打率7位

2018年9月17日 紙面から

マリナーズ戦の1回、中越えに本塁打を放つエンゼルスの大谷翔平。日本勢では松井秀喜以来2人目のシーズン20号本塁打に到達した(共同)

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◇マリナーズ6-5エンゼルス

 【アナハイム小林信行】米大リーグは15日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)が本拠地でのマリナーズ戦で1回にソロ本塁打を放ち、日本勢では松井秀喜(元ヤンキースなど)以来2人目の20号に到達した。自身のメジャー1年目の日本選手最多本塁打記録を更新し、新人王争いでもアピールした。また、ア・リーグ中地区のインディアンスがタイガースに15-0で大勝し、3年連続の地区優勝を決めた。地区優勝は両リーグを通じて一番乗り。

 快音とともに放たれた白球がセンター方向へ一直線に伸びた。1回。甘く入った143キロツーシームを大谷は逃さなかった。8戦ぶりの一発は松井秀喜以来、日本選手2人目の20号だ。

 「すごくうれしいですけど、まだ終わってないので明日から切り替えて頑張りたい」

 通過点。試合後に手元に戻ってきた記念球を報道陣に披露し、笑顔を見せた。9月は移籍後自己最長となる11試合連続スタメン。疲れを見せることなく、打率3割9分、5本塁打、12打点と打ちまくる。5日に右肘靭帯の損傷が見つかり、医師から手術を勧告されたばかりでも、打撃の勢いは止まらない。

 「100%予想してなかったことではなかった。投手なら誰でも準備はしていること。周りの人が心配してくれたり、落ち込んだり、というのはあったけど、僕が落ち込むことはなかった」

 日本から応援に駆け付けた両親の前で元気なところを見せた。満面に笑みを浮かべ「結果を出していることはうれしい」と言った。

 規定打席に達していないが、本塁打率14・00(280打数で20本)はメジャー7位に相当する。「自分ではホームランバッターだとは思ってない。色々なやり方で得点に絡んでいけるように一つの手段として長打を打てれば」。20本以上を5度マークしている松井が2004年に記録した日本選手最高の31本は厳しいかもしれないが、自身が日本ハム時代の16年に記録した22本は射程圏。新人王争いでもアピールを続ける大谷が、メジャー屈指のアーチストになろうとしている。

 

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