浅岡先生との約束なので、行ってきた。
いやぁ、素晴らしい・・・。
演奏中に触ってもいないハープの弦が切れるという、なかなかないハプニングもなんのその、名演だった。
山田和樹=日本フィルのあの名演にも全然劣っていない。
というかね、この曲が圧倒的に実演向けで、良く書けているのだ。
楽譜通りにちゃんとやれば凄いことになる。
ビジュアルからして異様、必要な500~1000人の奏者が居並ぶのだから、それだけで圧倒される。
そしてそれ以上の音響効果!もう和洋中揃った満漢全席のようでお腹いっぱい、満足感が凄い。
坂入さんの指揮はこれだけ忙しい曲なのに、各楽器の出し入れを細かすぎるほど指示して、この曲のテクスチャを見事露わにした。
名人芸ですらある。
ブルックナーではせわしないかな、と思うところもあるが、マーラーならば実に効果的だ。
オケも上手くなっていて、後ろのプルトまで全力演奏なので、いい意味でアマチュア的だ。
この「音楽史上最も壮大で美しい誇大妄想」、これは是非実演で聴いてほしい。
トランス状態に入ること必至だ。