感性、あるいは感受性は、簡単に鈍るものだと思っている。
「これでもいいかぁ」と思い始めたら、どんどん感性が鈍化し、何でも認めてしまうことになる。

僕は駆け出しの頃これに陥りかけて、師匠に厳しくダメ出しを食らった。
師匠には様々な意味で感謝しかない。

もう批評はしない!と固く誓ったので、このブログで他作品について書いているのは感想ですらないただの覚書だが、しかしその作品がアリかナシかは、きっちり書くことにしている。
でないと簡単に忘れてしまうからだ。
で、気がついたら同じ過ちを犯したりする。

アニメがどんどん劣化しているのは、お互いに気を遣って薄く褒め合っているという、実に気味の悪いぬるい空気の中で、皆感性を鈍化させているせいではないのか?とすら思ってしまう。
まぁ大きな原因はもっとゲスい政治的事情にあると思うのだが。

今後生き残るためには、自分にとってのいい・悪いははっきりしなきゃいけないと思うよ?
感性の鈍化は個性を崩し、表現に想いが乗らなくなるからだ。

実際今年はそんな作品ばかりだ。


あ、でも評論家は黙っとけ。お前らは何の役にも立たん。