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【プロ野球】

阪神・藤浪、大谷に負けない! セ投手10人目の満塁弾

2018年9月17日 紙面から

DeNA-阪神 3回表1死、満塁本塁打を放つ藤浪=横浜スタジアムで

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◇阪神20-4DeNA

 阪神が4年ぶりの20得点で連敗を3で止めた。2-2の3回に大山の2本塁打、藤浪の満塁アーチなどで一挙9点を奪い、8回も大山の3ランなどで9点。大山は6安打7打点で藤浪は6月27日以来の3勝目。DeNAは最下位に転落。

      ◇

 チームを救い、自身の心も救った。プロ初の満塁弾。「たまたまです。ビックリしました」。慣れない足取りでダイヤモンドを一周する阪神・藤浪に大歓声が注がれた。

 金本監督も思わずベンチを飛び出したのは3回だ。1死満塁、DeNA・田中健の141キロ直球に食らいついた。打球は吸い込まれるように左翼席へ到達。自身4年ぶり、プロ通算2本目のアーチは、投手では1999年のガルベス(巨人)以来19年ぶり、阪神投手では1981年の山本和以来の満塁弾となった。

 本業は5イニング6安打4失点で四死球は1つずつ。「先発としてもう少し長いイニングを投げないといけなかった」と決して納得のいく結果ではなかったが、課題の制球については一定の手応えを得た。2軍再調整中、自分自身に言い聞かせるように、藤浪は同じフレーズを繰り返した。「やってきたことは間違いじゃない」。言葉の裏に葛藤、覚悟、決意がにじむ。81日ぶりの3勝目だ。

 最下位は1日で脱出した。残り21試合。ここからが正念場。チームが苦しいときこそ、藤浪が輝きを放つ。 (井上慎也)

 

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