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白老・胆振東部・日高

象徴空間をまちづくりの核に 釧路市の事例を学ぶ

2014/4/30配信

 「民族共生の象徴となる空間」整備による白老町活性化推進会議は28日、白老町総合保健福祉センターで第1回合同学習会を行った。釧路市の阿寒湖温泉の鶴雅グループ社長、大西雅之氏が「アイヌ文化を活用したまちづくり」をテーマに講演。大西氏は、アイヌ文化を観光事業に位置付け、民間主導で取り組む釧路市内の実践事例を紹介。「白老の象徴空間はまちづくりの核になる。一緒にアイヌ文化を発信していこう」と話した。

 地域が一体となってアイヌ文化を核としたまちづくりに取り組む釧路市。その先導役であり、国のアイヌ政策推進会議委員でもある大西氏は、2020年に完成する「民族共生の象徴となる空間」の整備に当たり、釧路市内の取り組みを紹介。観光協会会長就任時に「アイヌ・ブランド基地化プロジェクト」「湖と森のブランド発信プロジェクト」「未来型国際リゾート推進プロジェクト」を柱とした「阿寒ブランド強化計画」と掲げ、各種事業に取り組んできた。

 中でも、阿寒湖を丸ごと楽しめる仕組みづくりとして統合型リゾート(IR)の誘致に取り組んでおり、「先住民の財源になるものとしてカジノは考えられた。経済的自立を目指したIRがどうあるべきか。白老とともに研究していけたら」と呼びかけた。また、マリモ再生事業として、世界自然遺産登録に向けた取り組みを実施するなど、アイヌ文化発信を核としたまちづくりの取り組みを紹介した。

 大西氏は「道東は札幌や千歳から遠いため、地域が連携して大きなパワーにしてアイヌ文化を発信していきたい」との理念を語った。

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