訂正記事を検索不可能に…朝日新聞の“疑惑は深まった”(KAZUYA)
社会週刊新潮 2018年9月13日号掲載
またかと呆れてしまいますが、あの新聞だけに妙に納得してしまう。
朝日新聞は慰安婦関連報道で、吉田清治という男が慰安婦を強制連行したという嘘の証言を紙面に掲載し、約30年間放置した後の2014年に訂正記事を発表しました。
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しかし朝日新聞は反省していません。2014年以降も英語版では誤解を招くような表現を使い続けているのはどういうことか、慰安婦関連の誤報の訂正記事を英語で発信すべきでないかと、ケント・ギルバート氏、山岡鉄秀氏らが朝日に申し入れを行いましたが、朝日は表現を変えないという回答をします。
英語での訂正記事発信については、「もうすでに英訳して発信しました。こちらがURLです」と反論。
確かに直接URLを入力すると見ることができるのですが、ギルバート氏はこの記事を検索しても出てこないと動画で述べました。ネットに存在するけど、検索しても出てこない……不思議な話です。
ギルバート氏の発言を見た視聴者が英訳訂正ページのソースコード(プログラミング言語で記述されたテキスト)を見たところ、なんと検索されないようにメタタグというものを仕込んでいたのです。発見した視聴者、有能。
さらに驚くことに朝日新聞は英訳した訂正記事を「朝日新聞デジタル」で掲載しています。朝日新聞には英語版のページがあり、レイアウトもURLも異なるのです。普通英語圏に向けて発信するなら、英語版のページに掲載するでしょう。おかしすぎます。
朝日新聞はアリバイ作りで一応訂正記事を英訳しましたが、英語圏の人がほぼ見ることができないように、あえて日本語の朝日新聞デジタルに掲載した上で、メタタグを使って検索不可能にしていたのです。見るには直接URLを打ち込むしかありません。全く見せる気ないじゃん……姑息、あまりに姑息。
まさかソースコードを見られて発覚するとは、朝日も思っていなかったのでしょう。この件はネットで炎上したのですが、朝日は無言でメタタグの設定を解除する始末です。そして産経新聞が朝日にこの件を問い合わせたところ「作業漏れ」だといいます。普通検索できないようにするメタタグなんて入れませんし、他の一般記事を見ると当然のようにメタタグなんてないわけです。たまたま重要すぎる訂正記事で作業漏れ? ありえません。
小学生でもしないような言い訳です。「疑惑は深まった」と言えるでしょう。
やはり朝日新聞は影響力があります。慰安婦関連記事ではフェイクニュースとでも呼ぶべき虚偽の証言が世界にも広がってしまいましたし、罪は重いわけです。それなのに世界に向けて誤解を解くわけでもなく、重要な訂正記事を隠す朝日の姿勢……お粗末の100乗です。
8月18日の夕刊コラム「素粒子」には米国のトランプ大統領を念頭に【報道は「権力の敵」ではあっても、「国民の敵」ではない】などと書いています。
いやいや、今回のメタタグ騒動を見ても、朝日新聞は「国民の敵」と言っても過言ではないでしょう。