東京五輪でサマータイム検討…競技時間を米TVに合わせるため?

2018.09.17(月)

06:45

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。8月10日(金)の放送では、2020年東京オリンピックに合わせ、政府が導入を検討しているサマータイムについて意見が交わされました。

TOKYO MX朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。8月10日(金)の放送では、2020年東京オリンピックに合わせ、政府が導入を検討しているサマータイムについて意見が交わされました。
安倍晋三首相は、2020年東京オリンピック・パラリンピックに合わせ、サマータイムの導入を検討するよう自民党に指示しています。サマータイムのメリットは、通勤・通学時の事故や犯罪の予防のほか、省エネにもつながると言われています。しかし、北海道大学の本間研一名誉教授の試算によると、時刻の変更に伴うシステム変更で、総額約1兆円のコストがかかると主張します。さらに、「個人差はあるが、体が適応するのに2~3週間かかってしまい、人体に影響を及ぼすことも考えられる」として導入に反対しています。
東京五輪でサマータイム検討…競技時間を米TVに合わせるため?
社会起業家の駒崎弘樹さんも、「オリンピックのためと言うなら、オリンピックの開始時間だけを早めてほしい。日本全国を巻き込まないでほしい」と、導入に反対する姿勢を示しました。
東京五輪でサマータイム検討…競技時間を米TVに合わせるため?
MCの堀潤は、東京オリンピックに合わせたサマータイム導入の検討の裏には、「アメリカの影があるのではないか」との見方があることを紹介しました。全米3大ネットワークの1つであるNBCは、東京オリンピック・パラリンピックに約1,200億円もの放映権料を支払っていると言います。そして、巨額の投資を回収するため、NBCは人気種目の放送時間をアメリカの“ゴールデンタイム”に設定したいとの意向を持っているそうです。
東京五輪でサマータイム検討…競技時間を米TVに合わせるため?
アメリカでは、特に競泳が人気種目。仮に競泳の決勝の開始が日本時間の10:00になった場合、アメリカ東部時間では21:00になります。しかし、堀は「日本がサマータイムを導入し時刻を2時間早めれば、アメリカ東部時間では19:00。“ゴールデンタイム”に放映できる」と解説しました。

しかしながら、「持続可能なオリンピックのためにはお金も必要。アメリカの放送局が手を引いたら途端に財布を失うことになる」との見方もあります。最後に、「サマータイム導入の是非について、さらにみんなで議論を深めていきたい」と結びました。
東京五輪でサマータイム検討…競技時間を米TVに合わせるため?
<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時 :毎週月~金曜 7:00~8:30
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:http://s.mxtv.jp/morning_cross/
 

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