4月に初代キャプテンの北原里英、8月に宮島亜弥が卒業したのち、「第3回AKB48グループドラフト会議」で指名を受けた5人と第2期生オーディションの合格者16人からなる研究生21人を加え、新体制での活動をスタートさせたNGT48。彼女たちは昨日の日本武道館公演で約8000人の観客を前に総勢43人によるパフォーマンスを初披露したほか、イベント後半でテレビ新潟で放送中の冠番組「NGT48のにいがったフレンド!」のコーナーを繰り広げて会場を盛り上げた。
前半のライブパートは2ndシングル「世界はどこまで青空なのか?」のカップリング曲「ナニカガイル」でスタート。続けて加藤美南がキャプテンを務めるチームNIIIが「やさしさに甘えられない」、本間日陽がキャプテンのチームGが「逆上がり」といった劇場公演曲を披露して日本武道館の温度を高めていった。NGT48初のオリジナル曲「Maxとき315号」のあとには加藤から「なんと、今日はNGT48最年長の柏木由紀さんが!」と紹介された柏木由紀が、「安定の雨女を発揮しました。これは巷では恵みの雨と呼んでおります」とあいにくの雨模様となったことを笑いに変える。また「世界の人へ」でセンターを担当する荻野由佳は、「これからのNGTを期待していただけるようにたくさん楽しんでいってほしいと思います!」と客席に向かって元気よく呼びかけた。
最初のMCを終えたNGT48は初披露となる「世界の人へ」の収録曲を次々にパフォーマンス。“新潟SHOWROOM選抜”による「Soft Serve」ではセンターの中井りかがバルーンに乗って歌唱し、「NGT48のにいがったフレンド!」選抜メンバーの楽曲「泣きべそかくまで」では“番組キャプテン”を自称する菅原りこが選抜入りしていないにも関わらず勝手にステージに登場して観客の笑いを誘った。さらにTeam NIIIが明るいナンバーの「心に太陽」、Team Gがシリアスな楽曲「カーテンの柄」、研究生21人が自らを鼓舞するような歌詞の「今日は負けでもいい」を披露。「今日は負けでもいい」でセンターに抜擢された安藤千伽奈は「るんちゃん(羽切瑠菜)と目が合ったときにホッとして、『あっ、21人いるんだ』と思って本当にうれしかったです」と感想を語った。
その後メジャーデビュー曲「青春時計」、2ndシングル曲「世界はどこまで青空なのか?」、3rdシングル曲「春はどこから来るのか?」をノンストップで畳みかけたNGT48は、4thシングルの表題曲「世界の人へ」を初披露。荻野が「メッセージ性の強い愛のこもった曲となっていますので、たくさんの人に愛していただけるようにがんばっていきたいと思います!」と挨拶してライブパートを締めくくった。
「NGT48のにいがったフレンド!」のコーナーではNGT48と番組で共演しているロッチによる司会進行のもと、チームNIIIとチームGがゲームで対決。まず最初にジェスチャークイズが行われ、両チームはユニークな動きと回答を繰り出しつつ奮闘するも結果は同点に。お盆に乗っためんつゆをこぼさないように平均台と足つぼマットのコースを歩き、用意されたへぎそばを完食したチームが勝利する障害物レース「へぎそばリレー対決」では、アンカーであるチームNIIIの山田野絵と大食いキャラとしてファンに親しまれているチームGの村雲颯香が熱戦を繰り広げ、僅差でチームNIIIが勝利した。
ゲームの合間にはドラフト研究生が個性的な2期生メンバーをロッチの2人に紹介。渡邉歩咲が気の抜けた声で「たいていのことは、生活に支障はなーい」、羽切が上半身を揺らしながら「みんなの気分はルンルン気分!」という独特のキャッチフレーズを、富永夢有がエアフラフープをしながらロバの顔マネをするという特技を披露するなどして観客を和ませた。そして今秋から「NGT48のにいがったフレンド!」がATV青森テレビ、テレビユー山形、テレビ埼玉でも放送されることが発表され、「泣きべそかくまで」のミュージックビデオが上映されたのち、NGT48はこの日2回目の「世界の人へ」を熱演。ゲーム中に着用したジャージ衣装のまま43人全員で歌声を届け、日本武道館でのステージを終えた。なおYouTubeでは「泣きべそかくまで」のMVのショートバージョンを公開中。
イベント終了後には囲み取材が行われ、ロッチのコカドケンタロウは「みんなが楽しんでいるところを見てお客さんも楽しんでいて。お客さんも含め1つのチームだったと思います」とコメント。中岡は2期生メンバーについて「ヤバそうなメンバーがいましたね。1期生もキャラ強いなと思ってたけど、2期生も個性が強いメンバーが集まったなと思いました」と言及したほか、「NGT48のにいがったフレンド!」選抜に対して「これからも続くなら、いずれセンターは僕かもしれません」と冗談を飛ばした。
また加藤は日本武道館での単独ライブを終えた感想を聞かれ、「武道館という大きな舞台と新しい曲を披露するという大きなチャンスをかけ合わせられたことが、今のNGT48の勢いの象徴ではないかなと思っています。これからも勢いを殺さずにNGT48らしさを忘れずに、いつも応援してくださっている方や新しくファンになってくれる方をどんどん味方に付けて、より一層1つになって活動していきたいなと思います」と力強く宣言。本間は「ファンの方がたくさんいらっしゃってここが夢のステージなんだなと実感しました。またここに戻ってこれるように、そしてもっと広い素敵な景色をこのメンバーで見られるようにもっともっといいグループにしていきたいです」と述べ、荻野は「夢へのドアがたくさん見えました。希望でいっぱいの武道館でした」と笑顔を見せた。