市の水道工事が連日急ピッチで進められています。
地震に強い水道管に取り替えるためなので、多少の騒音はしかたないと思っています。
ただ数ヶ月に渡って工事が続けられるため、徐々に耳が、体が、頭がおかしくなりつつあります。
音に参っているのは私だけではありません。
父もかなり参っているようで、朝9時に工事がはじまると、落ち着ける場所を求めて家の中をぐるぐる歩きまわります。
そして騒音をまぎらわすために「集中して何かできること」を探しはじめます。
まずは自分の部屋の障子を張り替えにかかりました。
私:「自分で障子を張り替えるなんてすごいね~」
父:「おうよ!なんだか職人魂に火がついてきた!」
というように、障子の張り替えで職人魂に火がついてしまったそうです。
父は中華のコックをしていました。職人?ではないかもしれませんが、まあ似たようなもんです。
今度はふすまの張替えをやり出しました。
うちには和室が1階と2階に一つずつ、ふすまは全部で8枚あります。
どれも日に焼けてボロボロ。
私はあまり和室には近づかないので、こんな色に変色していることに気づいていませんでした。
こうして見ると、汚いですね~。
私:「全部張り替えるの?」
父:「全部やる!」
というわけで、父は毎日のようにホームセンターに通いつめ、ふすま用の紙を買って、せっせせっせと張り替えていました。
プチリフォームですね。
毎日あいさつのように「工事の音うるさいね~」と言い合っていた私と父ですが、父はまったく言わなくなりました。
ふすまをすべて片付けてしまうと、いったん(父は)大人しくなったのですが、また工事の音が気になり出したようで、「なにか仕事ない?」ということを私に聞いてきました。
私が実家に引っ越してきて、テレビを自室に置いたのですが、配線がきてなくて、テレビが見れない状態でした。
そのことを父に言うと、よっしゃ配線つないでやる!と張り切って2階の屋根裏に上り出しました。
2階の和室の押し入れから屋根裏に上がれるルートがあります。
ホコリがすごいし、熱もこもっていて、地獄図です。
しかし父は果敢に這い上がっていきました。
赤丸で囲ったのが父です。
私もその空間に顔だけのぞかせましたが、40度か50度くらいあったんじゃないかと思います。
とにかく暑すぎて何度あるのかまったく分からない状態。
屋根裏から父の声がしました。
「ほら、配線、穴から出ただろ!ひっぱってくれ!」
私の部屋の天井から確かに黒い管が垂れているのが見えました。
私はこの「天井裏に登って作業をする」の一環を担っているのだと思うと、少し興奮しました。
この他にも父は、椅子にペンキを塗ったり、使わなくなったベッドを解体したり、その解体した部品で池の鯉の日除けを作ったり、とにかく動きまくっています。
母の話では、私が実家に帰ってくる前は、一日中テレビの前で寝てたらしいです。
いいことなのか、悪いことなのか、たぶんいいことですね。
でもあんまり無理はしないでほしいです。
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