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SJWの抗議によって検閲・規制されたと考えられているゲームまとめ

SJW(ソーシャル・ジャスティス・ウォーリアー)とされる人たちの抗議や批判を受けたゲーム、また、抗議を受けて内容を変更されたゲーム、もしくは抗議を恐れて予め自発的に自己検閲・自主規制されたと考えられているゲームをまとめてみました。

欧米のゲームが日本で発売されるときは暴力表現が規制される傾向があるのに対して、日本のゲームが欧米で発売されるときは性的な表現が規制される傾向があります。よって欧米でゲームの検閲(censorship)や規制が話題になるときは、日本のゲームが話題にのぼることが多くなります。

近年では、日本のゲームメーカーが欧米で自分たちのゲームを販売するためのローカライゼーションをする段階で、一部のセンシティブな人たちの批判を恐れるあまり、安易にオリジナルを自主規制しすぎているのではないかという不満が海外の日本のゲームファンの間で高まっています

ちなみに、当記事は、反SJW派の人たちが考える、SJW派の抗議によって検閲(censorship)されたとされるゲームや、SJW派による抗議や批判を受けたとされるゲームについてです。よって、反SJW派による誇張やバイアスがあるかもしれません。それをご理解の上お読み下さい。

SJW とはソーシャル・ジャスティス・ウォーリアーの略語です。詳しくはこちらの記事を御覧ください

 

ベヨネッタ

すでにESRB(北米のゲームのレイティング認定審査団体)によってM(17歳以上)レイティングを受けているにも関わらず、一部フェミニストがベヨネッタの過度な性的描写を問題視し検閲するよう中傷キャンペーンを行った。

ベヨネッタ(カプコン)

ブレイブリーデフォルト

スクエア・エニックスによって2012年に発売された「ブレイブリーデフォルト」の欧米版(2014年発売)のゲーム内装備「ブラボービキニ」が変更される。日本版オリジナルのビキニと比べて露出が減る。

左:海外版、右:日本版


ドラゴンズクラウン

2013年、日本のゲームメーカーヴァニラウェアによって開発されたゲーム「ドラゴンズクラウン」のキャラクター「ソーサレス」の胸が大きすぎると一部フェミニストが厳しく批判。英語圏最大規模のゲームサイト Kotaku も同ゲームの過度に性的な女性キャラクターデザインを批判。

ソーサレス


Final Fantasy 15

女性キャラクター「シドニー」の胸の谷間が問題だと批判される。また、ヨーロッパのファンからシドニーがセクシーすぎると不満の声があったことがスクエア・エニックス公式のアクティブ・タイム・レポートで紹介された

シドニー


零 濡鴉ノ巫女

日本オリジナル版ではゲーム内で入手可能であった水着衣装が欧米版では削除される。代わりに(?)、ゼロスーツサムスとゼルダ姫の衣装が追加される。Kotaku によれば、任天堂は衣装の変更については認めたものの、理由は明かさなかったとのこと。

欧米版では削除されたとされる衣装

追加された衣装。ゼロスーツサムス(左)とゼルダ姫(右)


デッド・オア・アライブ・エクストリーム3(DOAX3)

女性キャラクターを過度に性的対象化しているとして何かと批判の多かった同ゲームシリーズ。海外のファンが最新作DOAX3の欧米での発売の予定はあるかとDead or Alive公式Facebookアカウントに聞いたところ、欧米での発売の予定はないとの回答がある。さらに理由を尋ねると、「ゲームでの女性の扱われ方に関してたくさんの問題が起きていることを知っていますか?ここではそういう話はしたくありませんが、私たちはこの1~2年かけて欧米での販売見送りの決定をしました。」との返信がなされる。


このコメントが「コーエーテクモはSJWの圧力に屈した」と受け取られ反SJW派を中心に炎上。いろいろなゲームサイトで取り上げられる。これに対し、コーエーテクモは、「最近Dead or Alive公式Facebookアカウントで社員によってなされたDOAX3についてのコメントは、一社員の個人的な意見を反映したものであり、会社全体の事業戦略ではありません」と公式にコメントを発表しダメージコントロールを図るが誰も信じず火消しに失敗。結局、多くの海外ゲーマーの間では、コーエーテクモはSJWの圧力に屈してデッド・オア・アライブ・エクストリーム3の欧米での発売を見送ったと受け止められている。

コーエーテクモのコメント



ストリートファイター5

レインボー・ミカという女子プロレスラーのキャラクターが必殺技の前にお尻をパシンと叩くのだが、初期トレイラーではその時にお尻の部分にカメラがアップされていたのに対して、その後のトレーラーではお尻叩きのときにカメラがお尻を写さないように変更されていたのが発覚し騒ぎになる

この件を海外のゲームメディアに尋ねられた同ゲームプロデューサーの小野氏は「外部からの影響で変更したわけではない。開発内部の決定で変更した。お尻のシーンを削除したのは、一人でも多くの人にゲームをプレイして欲しいから。プレイヤーに不快な気持ちをさせるかもしれないものをゲームの中に入れたくないから」と説明し、外部からの抗議や圧力で変更したわけではないことを強調する。

変更前
変更後
変更前(Original)と変更後(Censored)



ゼノブレイドクロス

本作では主人公の容姿を自分でカスタマイズ可能となっている。オリジナルの日本版では女性キャラクターを選んだ場合は胸の大きさを調整できたが、海外版ではその機能が削除され胸の大きさを調整できなくなっている。

「バスト」スライダーが北米版では削除されている


コンパイルハートのゲーム

アイデアファクトリー・インターナショナルのプレジデントであるHaru Akenaga氏が海外ゲームサイトとのインタビューで、デッド・オア・アライブ・エクストリーム3の欧米での発売見送りの件とその影響を問われ、同じ問題でコンパイルハートのゲームのいくつかの欧米でのローカライズを見送ったことを言及。さらに「これ以上自分たちのゲームを規制したくない。それはオリジナルに忠実でないから」と発言。同インタビューはさまざま海外ゲームメディアで報じられ議論された

※コンパイルハートは日本のゲームメーカーで、アイデアファクトリーの子会社。コンパイルハートのゲームの海外での販売はアイデアファクトリー・インターナショナルが手掛ける。



Hatred(ヘイトレッド)

「憎悪」を意味するHatredという題名の大量殺人がテーマのPCゲーム。その内容の残酷さから2014年にトレーラーが公開されると海外ゲームジャーナリストを中心に批判が殺到。ゲームダウンロード販売サイトの最大手Steamからも削除される。その後、Steamを運営しているValveの設立者ゲイブ・ニューウェル氏の決定により再びSteamに登録され、2015年に発売される。詳しくはWikipediaの該当記事へ




Grand Theft Auto V

女性への暴力を助長するとして同ゲームの販売停止を求めてオンラインで署名活動が行われ、4万人以上の署名を集める。これを受けて、オーストラリアの大手小売りチェーンTargetとKmartの二社は同ゲームの販売停止を決定。それに対して、同ゲームの販売継続を求めてのオンライン署名活動も行われた。販売継続派は、「ゲームでは女性だけでなく男性も攻撃できる。そもそもゲームはR18+指定を受けていて子どもは買えないようになっている。我々にはゲーム内容に関わらずゲームを買う権利がある」と主張する。



ファイアーエムブレムif

日本版では、ソレイユというレズビアンのキャラクターにこっそり薬を飲ませて男を好きにさせる、と受け止められるような会話イベントがあった。実際はソレイユはバイセクシャルで、薬を飲ませたのも彼女の悩みを解決するためでそれなりの理由はあったようだが、とにかく、このシーンが日本版をプレイした海外ゲーマーや海外ゲームメディアを通じて翻訳紹介され、同性愛差別的だと非難される。これを受け、欧米版ではこのシーンは削除された。また、日本版では存在した、キャラクターの頭や顔をタッチスクリーンでなでることができるミニゲームも削除された

削除されたとされるミニゲーム
 



ブレイブリーセカンド

前作のブレイブリーデフォルトと同様、コスチュームの露出が日本版と比べて控えめになった。また、日本版では「トマホーク」というネイティブ・アメリカン(インディアン)風の衣装をしたジョブが、海外版では「ホークアイ」という名前のジョブになり、服装もネイティブ・アメリカン風からカウボーイ風になった。ネイティブ・アメリカンの人たちに批判されるのを恐れて自主規制したと多くの海外ゲーマーは受け止めている。

インディアン風からカウボーイ風に