トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

巨人、球団ワーストタイ4年連続V逸が決定 自力CSも消えた

2018年9月16日 紙面から

DeNAの先発平良を攻略できず、ベンチでうなだれる巨人の高橋監督。左は村田ヘッド=横浜スタジアムで(北田美和子撮影)

写真

◇DeNA3-1巨人

 DeNAが競り勝った。1回に失策で1点を先取し、3回に押し出し四球で加点。1点差の8回には柴田が適時打を放った。平良が7回途中まで1失点で4勝目。巨人は4連敗で、リーグ優勝と自力でのCS進出の可能性がなくなった。

    ◇

 屈辱的な敗戦で、球団ワーストタイの4季連続V逸が決まった。初回に山本の落球で先制を許し、押し出し四球で追加点を与え、人的補償で移籍したDeNA・平良に7回1死まで二塁も踏めず、手痛いしっぺ返しを食らった。

 「それは現実…。ただ、今日ですべてが終わるわけではない」。V逸を受け止めた高橋監督はCS争いという先の戦いを見据えた。

 貧打はこの日も解消されなかった。前夜に右手に死球を受け交代した岡本がスタメンに名を連ねたが、マギーの適時打による1得点のみ。最近5試合で7得点と冷え込み続ける打線に、指揮官は「あまり調子が良くない。でもそれを言っても始まらないので何とかしないと…」と危機感を募らせた。

 これで引き分けを挟み4連敗。12日には、巨人・山口オーナーが今季で3年契約最終年を迎える高橋監督の評価について言及した。「ペナントレースの途中で先のことを言える時期ではないが、十分にチームを整えて監督には腕をふるってもらいたいと考えている」。岡本を筆頭とした若手育成を評価、来季の続投を示唆したばかりだったが、そこからチームは白星がない。

 借金は今季ワーストの「7」に膨らみ、3位ながら自力でのCS進出の可能性も消滅。5差に広げられた2位・ヤクルトの姿はかすみ、逆に最下位の阪神とは1・5差と尻に火の状況だ。果たして是が非でも死守したいCS進出へ、特効薬はあるのかどうか。故障者が頻発し、誤算続きのシーズンも残りは12試合。由伸巨人の意地が求められている。

 

この記事を印刷する

中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ