私が新型iPhoneをオススメしない理由
日本時間9月13日未明、AppleはiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRの3機種を発表しました。
私はスマートフォンアドバイザーとして活動しているため、いろんな人からスマホ購入の相談を受けます。
おそらくこれからも「iPhoneどれ買ったらいいの?」と沢山聞かれる可能性があるため、あらかじめまとめておきます。
結論から言うとiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRはオススメできません。
理由はシンプルで、金額が高いからです。
性能・質感ともにスマートフォントップレベルですが、一番安いiPhone XRの64GBで84,800円。
「廉価モデル」などと形容されますが、どう考えても高いです。
最上位モデルのiPhone XS Max 512GBモデルなんて164,800円です。消費税+保険に加入すると20万円を超えて来ます。
MacBook Proよりも高くなるなんて、本当どうかしていると思います。
Apple製品は購入金額が高くても、売る時もそれなりの価格で売ることができます。
いわゆる「リセールバリューが高い」というやつですね。
なので、今回のiPhoneたちを高い金額で購入しても、一年(ないし二年後)に売却したら結構なお金が戻ってくると思います。
今まではこのロジックで値段の高いApple製品を擁護してきましたが、流石に20万円台になると、道具の価値というよりブランドの価値が相当入っていると思われるので、非常にモヤモヤしてくるわけです。
スマートフォンの主な使い道は「通話」「SNS」「メッセージアプリ」「ネット検索」だと思います。
そうなると、iPhone 7以降は割と誤差の範囲と言い切っていいほどの差です。
例えるなら「5万円で80点のスマホを買うか」「10万円で90点のスマホを買うか」みたいな話です。
ほとんどの人は80点のスマホで満足できると思うので、私が自信をもってオススメするスマホはiPhone 7です。
(しかもiPhone 7は発売から2年経つことになるので、中古市場にもそれなりに出回り、価格も安くなってきているので狙い目です)
ですので、悩んでいる人には自信を持ってiPhone 7ないしiPhone 8をオススメします。
Appleの戦略
今回発表された新機種は高すぎるのですが、これはAppleが守銭奴になったからではなく…方向転換の結果のような気がします。
ヒントはiOS12。
iOS12では、古いデバイスでもしっかりと動くようなチューニングがほどこされました。
「最新のOSを快適に使うには、最新のiPhoneが必要!」みたいな時期もありましたが、それに逆行する形で、iOS12はiPhone 5s(2013年発売)までも動きます。
つまり最新のiPhoneを無理して買わなくても、自分にあったiPhoneを末長く使ってね!という事なのかもしれません。
AppleはiPhoneというハードを販売しながら、AppStoreやAppleMusicなど、ソフトウェアやサービスなども取り扱っております。
例え旧機種でもiPhoneを使ってくれていれば、他の部分から収益をあげることができる。
そうした視点で見ることもできますね。
そう考えると、iPhone 7からiPhone XS Maxまで、5万円〜16万円でかなり小刻みに価格・サイズが選べるようになっているんですよ。
「今年発売iPhone」という狭い視野で見ると、高すぎる機種だけに偏っているかもしれませんが、2年前の機種までさかのぼって並べて見ると、バランスが取れることに気がつきます。
そうした事を考えれば、なおさら無理にiPhone XS・Max・XRを選ばずに、7・8を選んでもいいと言う事ですね。
こうした戦略の変化により、面白くなるのがMVNOです。
ワイモバイルやUQ mobileは現在iPhone 6sを取り扱っておりますが、これらが7に切り替わると一気に魅力が増しますね。
この辺りの変化予想は、ラジオにて喋りましたので気になった方はチェックしてみてください
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
私はiPhone XS Maxの256GBを買います。