自衛官や元自衛官が起こす犯罪が多いのではないか、他の公務員に比べると自衛官や元自衛官の犯罪数は多く、人の殺し方を知っている人たちだけに得に危険であると書きましたが、昔から自衛隊は兵員の質の低いのが大きな問題点でした。

 昔の高校は生徒が自衛隊に行くことを嫌いました。教える側に反戦平和の意識が高かったわけではなく、自衛隊に行く生徒が増えると学校の評判が悪くなったためです。

 授業内容からして大学進学がない職業高校の場合に、学校は〇〇製鉄とか、△△自動車とかいった大企業に工場労働者として卒業生が採用されるのを望み、それが無理な学力の生徒には中小でも良いから民間に入ってくれと指導しました、間違っても国家公務員になれるから自衛隊にとは言いませんでした。

 自衛隊の兵であれば誰でもなれました、頭が悪すぎて民間企業に相手にされなかった者が、他に行くところがないから入るのが自衛隊でした。あの高校は自衛隊に行く生徒がかなりの数いるらしい、などといった噂が流れたら学校の評判は一気に悪化しましたから、就職指導の教員が進路として自衛隊を勧めることはあり得なかったのです。

 当時の兵の圧倒的多数は新卒ではなく、駅前などを平日にふらふらしている若者に自衛隊の募集官が、「兄ちゃん仕事なにやっとる、仕事がなかったら自衛隊にはいらんか」と声をかけて集めた人たちでした。

 一応は国家公務員ですから入隊試験はあるのですが、連れて来た募集官が横に立って、次は3番、これは2番と正解をこっそり教えることも当たり前に行われていました。民間企業では使い物にならない人間を数合わせて集めていたのです。

 富山の交番襲撃事件の島津容疑者が自衛隊にいたことは、町長が自衛隊に行くことになった島津容疑者を激励しているところが、地元の広報紙に載っていたことが動かぬ証拠となりましたが、地方の首長が自衛隊に行くことになった高校生を激励するなどといったことは昔はあり得ず、自衛隊の募集官が高校に出入りすれば防衛庁に抗議をするのがふつうでした。

 過去の有権者は、自衛隊の募集官が高校に出入りしているのを放置している首長を許さなかったのに、今は自衛隊に行く高校生を町長が激励しても疑問を抱かない状態になっており、いかに日本人の意識が反戦平和から遠いものになっているのかが分かります。

この話は明日に続きます。
 
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