妻が妊娠34週になりました!こーにゃーです。
妻が妊婦でいる期間も残りわずか。これまで大きなトラブルもなく、順調に来ていると思います。
とはいっても、男の私には妻の辛さや不安な気持ちを100%理解することはできないです。
女性は妊娠した瞬間から母になる自覚が芽生えると言いますが、男性はあまり実感がなく、産まれてから初めて父としての自覚が芽生えると言います。
そのため、夫婦間にズレや摩擦が生じたり夫婦仲の悪化につながる場合もあります。
出産は病気ではありません。そのため、安全と考えている男性が多くいますが、実際には多くの危険と隣り合わせです。この記事で紹介する漫画「コウノドリ」はそんな出産の負の側面を教えてくれます。
本日は男性やこれから夫になるプレパパに読んで欲しい漫画「コウノドリ」についてまとめていきます。
漫画『コウノドリ』とは
『モーニング』で2012年~連載中の鈴ノ木ユウ先生の漫画です。
主人公“鴻鳥サクラ”は産婦人科医として「聖ペルソナ病院」で働く男性で、出産時に起こるトラブルや妊娠の中絶、流産、夫婦関係等、様々な問題と向き合っていきます。
描写が非常にリアルで、まさに「命の現場」を体感することができます。
2015年・2017年にはテレビドラマ化もされ、大きな反響を呼んだこともあり、「名前だけは聞いたことがある」という方も多いと思います。
出産は当たり前じゃなく奇跡であるということを教えてくれる漫画
漫画内で主人公“サクラ”がよく口にする言葉に
「僕たちは毎日奇跡のすぐそばにいる」
という言葉通り、出産は予期せぬことが多いです。
漫画内でも、流産・死産・早産・母体死亡のように命の危機に直面するシーンが何度もあります。というか、実際に死亡する描写が良くあります。
お腹の中で心拍が停止したり、出産した直後に母の容体が急変して死亡したりします。
赤ちゃんが早産で産まれてしまい、NICUの中で死んでしまうこともあります。
漫画の中で起きていることですが、これは実際に起きてもおかしくないことです。
実際に、出産の7人に1人は命の危険と隣り合わせといいます。
妊婦はこういった不安と闘ったり、辛い思いをしながら出産に臨みます。
無事に産まれてくるということは当たり前のことではない、奇跡だということを教えてくれます。
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夫の自覚
ネタバレになってしまいますが、私が非常に印象に残っている話を一つ取り上げます。
テーマは【夫の自覚】です。
奥さんが妊娠して喜ぶ夫婦。しかしどこか他人ごとのような夫。
妻はつわりに苦しみながらも家事をこなしますが、夫は仕事や営業を理由にキャバクラへ行ったり飲みに行き、ろくに妻の話も聞きません。
夫の同僚も「奥さんを支えてあげて欲しい」と言いますが、夫は「大丈夫大丈夫」と気にも留めません。
やがて妻から離婚宣告をされます。
夫は反省しますが、それでも仕事終わりに遊ぶ癖が直りません。
ある会社帰り、夫は営業の付き添いでキャバクラに行きます。その時、妻は陣痛が始まり、夫に電話をかけます。しかし、夫は電話に出ません。
妻は救急車を呼び、一人出産に臨みます。
夫がキャバクラを出てようやく電話をとり、事態を知ります。急いで病院に駆け付ける夫。
病院に到着した時、妻は激しい痛みと闘いながら、今まさに出産する直前でした。
夫はようやく事の重大さを知り、出産を終えた妻にこう言います。
「今更なんだけどさ、俺ほんとバカだった。ごめんな。おまえが死んじゃうのかと思った」
それに対し妻はこう言います。
「本当にバカだよ。でも、これからはよろしくね」
この話は特に印象に残っていて、夫婦間の親になる自覚に差があることを表しています。
漫画の中の話ですが、よくありがちな話ですよね。
コウノドリでは、こういった男性視点の話がよく出てきます。
妻が長期入院になってしまい、残された夫が子育てと家事をする話
DVをする夫の話
子宮頸がんを宣告された妻と向き合う夫の話
男性の心理を忠実に描写していて、共感したりハッとさせられたりします。
妊婦の妻を持つ男性がコウノドリを読んだら、きっと大切にしようと思うのではないでしょうか。
妊活中・妊娠中の女性にはお勧めしません。
私は妻が妊娠してから、コウノドリを一気読みしました。滅茶苦茶面白いし、多くの方に読んで欲しいと思っています。
ですが、妊活中・妊娠中の方には読むことはお勧めしません。
リアルな描写で命について描いており、時にショッキングな内容も含まれています。
読んでしまうことで不安になったり、ストレスになっては母子ともによくないです。
私も妻には読まない方がいいと言っています。
妊娠中に太った女性の話は読ませましたが、それ以外は読んでません。
まとめ
漫画の中では、女性が出産を行っている最中、男性が出来ることはなく無力を感じると言う描写があります。
また、この無力を知ることが大事だとも言っています。
命の現場をリアルに描くコウノドリ。是非男性の皆さんには読んでもらいたいと思います。