【芸能・社会】堺雅人「世界観邪魔しない」 映画「プーさん」で吹き替え初挑戦2018年9月15日 紙面から
世界的人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写化した「プーと大人になった僕」が14日公開された。俳優の堺雅人(44)が英俳優ユアン・マクレガー演じるプーさんの大親友クリストファー・ロビンの吹き替えを担当。名古屋入りした堺は「子供向けかと思いきや、大人もすごく考えさせられる。仕事帰りの鑑賞がおすすめ」と呼び掛けた。 家族を持ち、仕事中心の忙しい日々を送っていたクリストファー・ロビンがプーさんや「100エーカーの森」の仲間と再会し、忘れてしまった本当に大切なものを思い出す感動ドラマ。堺は実写映画の声優に初挑戦し、「なるべく抑揚を付け、はっきりしゃべりました。世界観を邪魔せず、僕の顔が出てこないよう祈ってます」と期待を込めた。 作品には「僕は毎日『何もしない』をやってるよ」「仕事って僕の赤い風船よりも大事?」など、プーさんの名言がちりばめられ、観客をハッとさせる。堺も「まるでお寺の和尚さんのよう」とうなり、「演技にもつながる。『何かしよう』という思いを捨てたところから芝居が始まるって、先輩に言われたみたい」としみじみ話した。 独特の甘くソフトな声質は、ぬいぐるみのプーさんやティガーが喋り、動く不思議な映像に優しく溶け込む。架空の生き物「ズオウ」と戦う場面では叫び声に苦労し、何度もやり直した。激しい声色でも物語を盛り上げつつ、自身の声については「好きか嫌いかで言ったら嫌い。もっと低い声になりたかった」と苦笑い。それでも「声が掛かればまたぜひやってみたい」と吹き替えに意欲を見せていた。 (長谷川有美)
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