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2018年9月15日 紙面から
シュート練習をする前田=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(那須政治撮影)
名古屋グランパスは14日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで非公開練習し、15日の長崎戦に備えた。2トップの一角での先発が濃厚なMF前田直輝(23)は、移籍後8試合4得点と結果を出したことで、自身の欲望の高まりを実感。「この波を逃したくない」と逆に危機感を高め、1999年の10連勝以来、19年ぶりの8連勝に向け、準備万端だ。
チームの連勝、自身の活躍のたびに、欲望が膨らむ。練習や試合での前田は、以前よりミスを悔しがるしぐさが明らかに大きくなった。「競争も激しいし、うかうかしていられない」。
己への要求も厳しくなった。攻撃の手応えを口にする選手が増える一方で、前田は足らない部分ばかりを口にする。「(前節)磐田戦では自分も1ゴールだったけど、あれだけシュートを打った(公式記録では4本)のに外してばかり。やっぱり下手だな」。この2週間は、フィニッシュの精度を意識し、「せっかく吸収できている物を手放すのはもったいない」とも話す。
自信も深まった。移籍後の活躍に「ある程度一人前にサッカーができるようになった」。先の日本代表戦では、小学校時代から一緒にプレーしたMF中島ら同年代が多く活躍した。それを見た前田は「こんなこと言うのもなんだけど、自分があそこに混じってもやれそうだと思った。でも、選ばれるにはまだ結果が足りない。次の試合を大事にしたい」。代表での活躍を視野に入れながら、目標はあくまで目先の試合に置く。
対戦相手の長崎は、最下位で5連敗中。グランパスとは正反対のチーム状態だからこそ、心の緩みにもケアが必要だ。前田も「選手の間では、次が一番大事な試合になると話している」と気を引き締める。
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