(cache)VMware 環境での仮想ディスクの移動またはコピー (900) | VMware KB Language :

VMware 環境での仮想ディスクの移動またはコピー 

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免責事項:これは英文の記事「Moving or copying virtual disks in a VMware environment (900)」の日本語訳です。記事はベストエフォートで翻訳を進めているため、ローカライズ化コンテンツは最新情報ではない可能性があります。最新の内容については、英語版の記事を参照してください。

状況によっては、特定の仮想マシン ディスク ファイルを別の場所に再配置することが必要になります。そのような状況の一部を以下に挙げます。
  • ある VMware 製品を使用するプラットフォームから、別の VMware 製品を使用するプラットフォームに仮想マシン ディスクを移動する。
  • ディスク領域の高使用率に関連する問題を解決する。
  • ディスク領域の使用量を分散する。
  • 仮想マシンをクローン作成する。
  • 仮想マシンをバックアップする。
この記事では、VMware 環境内で仮想マシンを再配置するさまざまな方法を説明します。 null

既存の VMware の製品と機能

特定の内部操作をサポートするには、ESX インストールに標準の Linux 構成コマンドのサブセット、たとえば、ネットワークおよびストレージ構成コマンドを含める必要があります。これらのコマンドを使って構成タスクを実行すると、重大な構成の競合が生じて、一部の ESX 機能が使用できなくなることがあります。vSphere のマニュアルまたは VMware テクニカル サポートによる指示が別途ない限り、ESX を構成するときには、必ず vSphere Client を手順どおりに操作してください。

仮想マシン ディスク ファイルを手動で移動またはコピーする前に、同様の望ましい結果を出せる既存の VMware の機能を使用することを検討してください。これらの VMware の機能には次のものがあります。
  • VMware Converter で仮想マシンを変換する。詳細については、VMware Converter Standalone Documentation を参照してください。
  • VMware vCenter Converter で仮想マシンを変換する。詳細については、該当する VMware 製品バージョンの『VMware vCenter Converter Administration Guide』を参照してください。
  • VMware vCenter または VMware Virtual Center のライブ移行、コールド移行、クローン、または Storage vMotion。詳細については、該当する VMware 製品バージョンの「Migrating Virtual Machines」セクションを参照してください。
  • VMware Consolidated Backup での仮想マシンのバックアップ。 詳細については、該当する VMware 製品バージョンの『Virtual Machine Backup Guide』を参照してください。


考慮事項と注意事項

仮想マシン ディスク ファイルの移動または再配置には特別な注意事項がいくつかあります。
  • 仮想ディスク ファイルの実装方法は、VMware 製品のバージョンによって異なる場合があります。詳細については、Virtual Machine Disk Format (VMDK) のページを参照してください。
  • スナップショットを使用する場合、仮想マシンの仮想ディスクは、相互依存チェーンの一部である複数の VMDK ファイルで構成されることがあります。詳細については、VDDK API documentationの「ディスク チェーンと REDO ログ」セクションを参照してください。
  • ESX 上でパフォーマンスやデータ管理に関わる問題を回避するには、scpcp、または mv をストレージ操作で使用しないでください。VMware の Virtual Machine Importer ツール、vmkfstools ユーティリティを代わりに使用します。サービス コンソールでのツールの使用方法については、Third-Party Software in the Service Console のドキュメントを参照してください。


仮想マシン ファイルをコピーする前に

スナップショットや整合性のないディスク チェーンに関わる潜在的な問題を回避するには、仮想マシンにスナップショットがないことを確認します。スナップショットのある仮想マシンの移動は、この記事の対象外であり、上記の別の方法のいずれかを使用することを強くお勧めします。また、移動する仮想ディスク ファイルの正確な保存先を把握し、仮想マシンがパワーオフされていることを確認する必要があります。

次の手順では、vCenter Server または ESX のいずれかに接続された vSphere/VI Client から仮想ディスクへの操作を実行する前にしておくことを示します。
  1. 管理者の認証情報で vSphere/VI Client を使って、ESX ホストに接続します。
  2. 仮想ディスク ファイルを使用する仮想マシンにスナップショットがないことを確認します。それには、仮想マシンを右クリックして、スナップショット > スナップショットマネージャ をクリックします。
  3. 仮想マシンを右クリックして、設定の編集をクリックし、コピーする仮想ディスク ファイルのデータストアと場所をメモします。仮想ディスクをクリックして、仮想マシンのプロパティディスク ファイルの部分を参照します。
  4. 仮想マシンをパワーオフします。

    :仮想ディスク ファイルを受け取る仮想マシンがない場合は、仮想マシンを事前に作成して、移動またはコピー操作のターゲットを設定することをお勧めします。
次の手順では、VMware Workstation から仮想ディスクへの操作を実行する前にする必要のあることを示します。
  1. VMware Workstation を開いて、操作対象の仮想ディスクを持つ仮想マシンをクリックします。
  2. VM > スナップショット > スナップショット マネージャをクリックして、スナップショットがあればどれも削除します。
  3. VM > 設定 > オプション タブをクリックして、仮想マシン設定ウィンドウの左下部にある作業ディレクトリセクションをメモします。
  4. VM > パワー > ゲストのシャットダウンをクリックして仮想マシンをパワーオフします。

    :仮想ディスク ファイルを受け取る仮想マシンがない場合は、仮想マシンを事前に作成して、移動またはコピー操作のターゲットを設定することをお勧めします。
ESX サービス コンソールからスナップショットをコミットする場合は、Committing snapshots from within the Service Console (1006847) を参照してください。

ESX サービス コンソールを使用した仮想ディスク ファイルのコピー

  1. リモート コンソールまたは SSH のいずれかから ESX ホストに root としてログインします。SSH を有効にする方法については、Enabling root SSH login on an ESX host (8375637) を参照してください。
  2. 仮想ディスクを使用している仮想マシンでスナップショットが使用されている場合、ストレージ操作を実行する前にこれらのスナップショットを統合する必要があります。
  3. vmware-cmd -l コマンドを実行して、このホストに登録されている仮想マシンの構成 (.vmx) ファイルへのフル パスをすべてリストします。

    出力例:

    /vmfs/volumes/478e0d5b-3535f6a8-0ee2-0017a446ae31/VMtest/VMtest.vmx

    :以降、この記事では、構成ファイルのフル パスは <cfg> で示します。

  4. vmware-cmd <cfg> stop コマンドを実行して、目的の仮想マシンをシャットダウンします。
  5. grep -i vmdk <cfg> コマンドを実行して、仮想マシンに関連付けられたすべての仮想ディスク ファイルをリストします。

    出力例:

    scsi0:0.fileName = "VMtest.vmdk"
    scsi0:0.fileName = "/vmfs/volumes/478e0d5b-3535f6a8-0ee2-0017a446ae31/VMtest_1.vmdk"


    :これらのエントリには、ディレクトリへのフル パスが含まれていないことがあります。フル パスが含まれていない場合、<cfg> 値のフル パスを参照してください。以降、この記事では、ソース仮想ディスクのフル パスは <src> で示します。

    警告:ファイル名が -#######.vmdk で終わる場合、仮想マシンはまだスナップショットから実行されています。これらのファイルがあるが、スナップショット マネージャにスナップショットがまったく存在しない場合は、Committing snapshots when there are no snapshot entries in the snapshot manager (1002310) を参照してください。

  6. 次のコマンドを実行します。

    vmkfstools -i <src> <dst>
    ここで、<dst> は、ファイルをコピーするターゲットです。

    詳細については、Cloning and converting virtual machine disks with vmkfstools (1028042) を参照してください。

    :ESX の古いバージョンの構文は異なる場合があります。ESX 2.5.x の場合は、Examples of Using vmkfstools from the ESX 2.5.X documentation を参照してください。


ESX および ESXi 用の vSphere コマンド ライン インターフェイスを使用した仮想ディスク ファイルのコピー

ESX とは異なり、ESXi にはサービス コンソールがありません。ファイルをコピーするには、vSphere コマンド ライン インターフェイスに付属する vifs ユーティリティを使用します。vifs コマンドは、ファイルのコピー、削除、取得(ダウンロード)、配置(アップロード)などの一般的な操作を実行します。このコマンドは、ESXi/ESX ホストに対してサポートされていますが、vCenter Server システムに対してはサポートされていません。vifs コマンドを使用して、仮想マシン ファイルに対してファイル操作を実行します。構文と使用例の詳細については、『vSphere Command-Line Interface Installation and Reference Guide』を参照してください。

ESX および ESXi 用の vSphere/VI Client データストア ブラウザを使用した仮想ディスク ファイルのコピー

データストア ブラウザでは、vSphere/VI Client インベントリ内のデータストアのコンテンツを管理できます。データストア ブラウザを使って次のタスクを実行できます。
  • データストアのコンテンツを表示または検索する。
  • データストアに保存されている仮想マシンまたはテンプレートを vSphere/VI Client インベントリに追加する。
  • ファイルをある場所から別の場所(データストアを含む)にコピーまたは移動する。
  • クライアント コンピュータからデータストアにファイルをアップロードする。
  • データストアからクライアント コンピュータにファイルをダウンロードする。
  • データストアのファイルを削除または名前変更する。
データストア ブラウザは、Windows Explorer のようなファイル システム アプリケーションと同じように動作します。ファイルのコピー、切り取り、貼り付けなど、多くの一般的なファイル システム操作をサポートします。データストア ブラウザは、ドラッグアンドドロップ操作をサポートしていません。データストア ブラウザの使用方法の詳細については、vSphere/VI Client オンライン ヘルプを参照してください。

ESX および ESXi 用の Web ブラウザを使用した仮想ディスク ファイルのコピー

ESX サーバと ESXi サーバには、組み込みの Web サービスがあり、Web ブラウザを介してファイルにアクセスできます。このファイルのコピー方法は一方向のみで、ファイルのアップロードは行うことはできませんが、状況によっては望ましい方法になることがあります。これらのファイルにアクセスするには:
  1. Web ブラウザを開きます。
  2. 次の URL にアクセスします。

    http://host_IP_address/folder

    ここで、host_IP_address は、ESX ホストの IP または DNS 名です。

  3. プロンプトが表示されたら適切な認証情報を入力します。
  4. ha-datacenter リンクをクリックします。
  5. 目的の仮想ディスク ファイルを参照してダウンロードします。

    :ESX でブラウザを使用して仮想ディスク ファイルを移動およびコピーする場合は、フラット ファイルと記述子ファイルの両方をコピーする必要があります。たとえば、仮想マシン ディスクの名前が disk.vmdk である場合、対応する disk-flat.vmdk ファイルがあり、これもコピーまたは移動する必要があります。


VMware Server または VMware デスクトップ製品間の仮想ディスク ファイルのコピー

VMware Workstation や VMware ACE などの VMware デスクトップ製品には、VMware 仮想ディスク マネージャ ユーティリティが含まれています。VMware 仮想ディスク マネージャ ユーティリティの使用例をいくつか示します。

vmware-vdiskmanager -n mydisk.vmdk "..\another_path\myNewDisk.vmdk"

vmware-vdiskmanager -n mydisk.vmdk "..\another_path\mydisk.vmdk"


仮想ディスク マネージャ ユーティリティの詳細については、『Virtual Disk Manager User's Guide』を参照してください。

ネットワークを介した、異なるプラットフォーム間の仮想ディスク ファイルのコピー

ネットワーク経由での仮想ディスク ファイルの移動は、多くのプラットフォームでさまざまな方法によって実行できます。次のオプションは、ファイルを異なるプラットフォームに転送します。
  • FTP ファイル転送
  • SCP ファイル転送
  • NFS 共有
  • Windows ファイル共有(CIFS 共有)
これらの固有の方法を使用してファイルを有効化、構成、および転送する方法の手順は、この記事の範囲外です。ネットワーク経由で仮想ディスク ファイルを転送する場合は、ファイル転送前後の情報を検証することをお勧めします。それには、MD5 チェックサムを使用します。MD5 チェックサムの使用方法の詳細については、Using MD5 Checksums を参照してください。

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