この夜が明けるまであと百万の祈り

とあるマンガ好きの備忘録です。私が元気づけられた出来事や作品について少しでも共有できたら嬉しいです

【スポンサーリンク】

「ラノベ表紙のゾーニング」の話をしてる人のうち、何割が実際に本屋に行って現場見た上で意見を述べてますか?

幸色のワンルーム騒動の時に、「ハイエース」みたいな言葉と結びつけて「これは男オタクの欲望だ!男オタクキモい!」みたいな見当違いな批判をしている人が多かったけれど、実際にこの漫画を読んでるメイン購買者は、男オタクではなく、pixivでマンガ読んでる若い女性だったという話がありましたよね。

「幸色のワンルーム」にしたって、作品を批判したり、「これを読んでるのはきもいおっさんオタクだ」と決めつけるんじゃなくて、試しに本屋にいってチェックしてみればいいと思うんですよ。そしたら、一目瞭然で、実際はこの作品の主な購読者層は、10代~30代の女性だってわかるから。 騒いでる人たちは、その最低限のチェックすらせずわけのわからん炎上を起こして何がしたいんですか? こういうことが積み重なるせいで、一部の声のでかいネトフェミの皆さんに対して、「こいつらは男オタクを雑に殴りたいだけで、しかも間違ってても責任を取らない、一切話を聞く価値がない人たちだ」という印象が強化されていくわけです。

最近になってラノベの表紙がエロくなったとか言ってる人はまず間違いなく嘘つきです

先に結論から述べると、最近になってラノベの表紙がエロくなったとか言ってる人は嘘つきです。そして、そのことを疑いもせず事実と思い込み、挙げ句自分の頭の中で、それに沿うように「そうしないと売れないんだろうな」とか「どんどん過激になっていって自重しないと規制せざるを得なくなるから反対してるんだ」みたいな勝手なストーリーを作り上げている人からは話を聞く価値がありません。

そういう人たちは、自分たちの普段の言動について

・現場も見ずに偏見や分断を煽るシュナムルさんのような人の口車にのって人を叩く尻軽であること
ラノベや男オタクの好むもを叩く言説であれば疑いもしないほどに偏見や強い差別意識を持っていること

の二点を自覚してちょっと反省したほうがよろしいのではないでしょうか。


どれだけ面の皮が厚ければ反差別とか口にできるんでしょうか。まず自分の差別意識と向き合っていただきたい。少なくとも、ちょっと慎重になろう。あなたたちの脳内にあるストーリーが本当に正しいのかどうか、ちゃんと疑ってみましょう。今のあなたがたは、デマや密告に基づいて、ちゃんとした調査もせずに他人を裁こうとしており、完全に裁判官や異端審問官を気取っているいけ好かない人間です。いつから自分たちが事実を無視して魔女裁判を行う権限があるほど偉い人間だと錯覚していたのですか? ちょっと自分の正義を信仰しすぎだとおもいますね。

信仰とは、神に対する依存である
神に従うもの、神に反目する者 この二者は違うもののようでいて
正邪の判断を神に委ねているのは同じ 斉しく依存にすぎぬ
信仰が罪だと言うのならば まずは己を処断するがよかろう

http://tyoshiki.hatenadiary.com/entry/2016/05/30/200000

実際に「大型書店のラノベコーナー」「マンガ専門店」をチェックしてみた感想

今回のラノベ表紙の件ですが、本屋に見に行ってみたら、シュナムルさんたちが騒いでいるのと全く違うものが見えます。(後でまとめるので興味ある人以外はここ読まなくていいです)

私は最低でも一ヶ月に2回ジュンク堂書店に作品を物色に行くので定点観測していますが、数年前に騒ぐならともかく、「エロ要素が目立つ表紙」というのは、最近はグッと減っています。また月に一回、なんばにあるマンガ専門店にも行っていますが、こちらでも明らかに傾向は変わっています。それこそ、平積みで目立つのはやり玉に挙げられていた「境界線上のホライゾン」と「ネット嫁」「魔装学園」くらいかと思います。あとは「庶民サンプル」あたりのアニメ化作品くらいでしょう。(勘違いしている人が多いですがしょびっちラノベではありません)。逆に、作品内容にエロというか脱衣要素が多い「RAIL WARS!」「ハイスクールD✖︎D」などですら、最新刊あたりは表紙だけみたらそういう作品だとわからないでしょう。(前半はエロ要素残ってるので、明らかに意識して抑えめになっていってます)また、並べて取り上げられていた「アクセル・ワールド」は、それほどエロ要素を推している作品ではない。また、「ネット嫁」はすでに10巻以上続いている作品で、2013年刊行開始です。「境界線上のホライゾン」に至っては2008年からの作品です。ちょうどここら辺が連載開始になった頃はどうだか知りませんが、ちょいちょいエロ表紙叩きがあったので今よりは過激だったのかもしれません。しかし今まで生き残っている作品は殆どありません。そういう作品を除いて、過激なエロ作品はほとんど見当たらない。ちなみに、タイトルに「パンツ」と名前がついているものは結構あります。「奴隷」などエロを匂わせるタイトルのものも結構あります。とかハーレム要素の作品も根強いです。タイトルをみればなんか過激なのはまだ結構ある。しかし、最近の作品になればなるほど表紙の過激さは薄れてきています。せいぜいパンチラくらいでしょう。これを「エロ」としてゾーニングすべきというのなら本当に「女性向けファッション雑誌」も取り締まれという話になるでしょう。また、そもそも、そういう本は、書店ではおおきな売れ筋ではなく、そういう表紙を売りにしても買う人そんなにいないのか、平積みにはなっていませんでした。特定の作者さんが、そういう方向性の作品を書く作家としてブランディングされている、というのが正しいのではないかと。こういう本は「一般書店のラノベコーナー」でも「マンガ書店専門店」でも平積みになっていませんでした。
もしシュナムルさんが「いや、そんなことはない。私が写真を撮った店はそういう作品ばっかりだった」ということであれば、シュナムルさんは、「どの店で」写真を取られたのかぜひ教えていただきたいです。教えていただいたら、その店で女性向けのコーナーもどうなっているか有志の人がチェックしてくれるでしょう。 まだ確認していないのでこれは推測に過ぎませんが、そういう本が平積みになっているのは「同人誌」なども扱っている「オタク専門店」くらいなのではないかと思います。もしここでしか平積みになっていないのであれば、すでにゾーニングはされていると思うのですが。いかがでしょうか? 

・・・っていうかほんとに境界線上のホライゾン」という例外作品を取り上げてギャーギャー騒いでるやつ的外れもいいところだから。フェミのみなさんからしたらエロ表紙「であるにも関わらず」平積みにされるほど売れているという例外があって叩きやすいサンプルがあってよかったですね、って感じでしょうか。でもこの作品はトラップみたいなもので、表紙だけみて叩く人は、表面しか見ないでとにかく叩こうとする人という認識を持たれることになりますね。ちゃんとその本生でみたことあるのか?「エロ表紙」ごときでその鈍器のような分厚い大作を、興味ないやつが読むと思うの?エロ表紙がなければその本売れないと本気で思ってんの?そんな簡単だと思ってるなら、それこそその人たちの見識を疑う。境界線上のホライゾンは別に表紙で読者獲得してるわけじゃなくて固定ファンが買うんだよ。売るために平積みにしてんじゃねーよ。分厚すぎて本棚に置くとスペース食い過ぎるから平積みにせざるを得ないんだよ。書店員の立場になって考えよう。批判してる人はもうちょっと頭使おうよ。書店で実際に見てみれば誰でもわかるよ。*1


今、ラノベコーナーで平積みになったりスペースを多く取っているのは「なろう系作品」でした

それなりに面積が広い大型書店のラノベコーナーでも、ラノベのスペースはマンガと比べると狭いです。そして、そういうところでプッシュされているのは「すでに売れている作品」です。例えば「○○大賞の受賞作品」、人気作家のシリーズ作品、アニメ化したシリーズ作品、そして「なろう系」です。また、なろう原作の作品は、ラノベと違って文庫サイズではなく版が大きく一冊あたりの単価も高い。本屋としてもこちらを売りたいという気持ちが強いのだと思います。

そして、「なろう系」はエロ系の表紙は少ないです。なぜかというと、もともと無料で原作を読んでる人が買ったり、「なろうで○○PV」という売り文句があるからです。わざわざ表紙でそういうことをする必要もないし、そもそも作品の内容がエロのものは少ないです。それこそ「回復術士のやり直し」とか「俺の家が魔力スポット」など一部の作品だけですね。*2

とにかく、陳列をざっと見るだけでもエロ表紙はそんなにないことはすぐわかります。

書店員さんの優先度は決して高くない。エロ推しなんてことはなくて、バリエーションのひとつとしてそういうものがある、という程度でしかない。なので出版社も、エロ要素が売りの作品の数はちゃんと調整しているし、エロが売りの作品ですら表紙エロなんてほとんどやってない。

なんだ漫画と一緒だなって思った人、当たり前だよね。出版社がどんだけバカだと思ったら、売れないからってエロ方向に暴走して行ってるみたいな発想が出てくるの?今頃になってもそういうことをいうシュナムルさんやその周りの人たちは、自分たちの方がバカだという認識を持った方がいいんじゃないですかね。

*3



まとめると

ラノベのエロ系の表紙はまだ数点あるが大幅に減ってきている。
・数年前から続いている数点を除いて、平積みになるような作品にエロ表紙はない
・そもそもなろう系にかなりのスペースを食われている上に、なろう系は表紙でのエロ推しはほとんどない

放っておいても、エロ表紙はなくなっていく。少なくともその傾向にあるのだからネット上で起きている批判は的外れ。


これが私が実際に書店を見て思ったことです。
異論は大いに歓迎します。シュナムルさんに限らず「いや、tyoshikiの言ってることは嘘だ!わたしの店はこんなにひどかった」という人がいるならば、売り場の雰囲気が言葉でわかるように説明してください。あるいはその売場コーナーの写真を撮ってアップロードしていただければと思います



今回の件で、偉そうにラノベの表紙批判をしていた人は、基本的に、議論する価値の無いことを一生懸命議論している

つまり何が言いたいかというと

「書店に行ってラノベコーナーを見もしない」「暇を持てましてるくせに面倒くさがり」
「実は全然ラノベも、ラノベが子供に与える悪影響なんかも微塵も興味なんてない」
「単に男の欲望が気持ち悪い」「ただ男オタクを叩きたいだけ」
「男には厳しく女は無謬と信じて疑わない」
「女性のオタクの存在を、自説に都合が悪いと意図的に無視することで抑圧しまくったり」
「自分たちに取って心地よい女性の描かれ方や取り上げられ方を認めない」

というどうしようもない一部のネットフェミのみなさんたちが、事実を確かめることもなく
知ったような顔でありもしない「ラノベにおけるエロ要素の過激化」に警戒したりその規制を訴えたりする必要などまったくないってことです。


な~にが「これらの表現を擁護しようとする人たちは、この論点を正確に把握することすらままならず的外れな反応に終始しています。このような現状で、批判を招くほどきわどい表現を野放図にばらまき続ければ本当の規制も遠くはないでしょう。」だ。お前らの妄想に付き合ってられんわ。

f:id:tyoshiki:20180914003416j:plain


議論において常に最底辺に位置するのは、「事実を確認しすらせずデマに流されてものを言う人たち」と考えよう

今回の記事では、意図的に「売り場の現状を確かめもせずに騒いでいる特別アホな人たち(セレクティブエネミー)」を取り上げました。
もちろんそういう人たちばかりではないのは知っていますが、まずこのアホを追い出さないと、お互いにアホ同士を攻撃するおという不毛な行為が終わりません。

http://blogos.com/article/321033/

セレクティブ・エネミーです。要は、対立する勢力の中から、とんでもない発言を部分的にシェアして論じている。
(中略)
セレクティブ・エネミーの構図の中で、ピックアップされた「道化」(ピエロ)と比べて自分が賢いと思い込んでしまうことを、「道化効果」と呼んでいます。

まずこのレベルのアホを議論の場から締め出しましょう。なので、まず今後この話題について論じる人は「セレクティブエネミー=特別アホな人たち」に該当する状態から抜け出してください。 議論において常に最底辺に位置するのは、「事実を確認しすらせずデマに流されてものを言う人たち」です。事実よりイデオロギーを重視しているという意味で議論にとって有害でしかありません。 最低でも、ご自身で本屋のラノベコーナーにいって、確かめてから発言してください。

正直言うと、「性的搾取」云々の論理も死ぬほどバカバカしいと思っております。この記事とかひどいですね。もう実在と非実在の区別がついてない感じ。
「過激すぎる表紙のラノベを置く場所を考えろ」は快不快の問題ではないと何度言ったらわかるのか : 九段新報
適当にフェミニズム気取ってる人たちがアホだなぁと思う点は、最初はそれっぽいこと言ってるんだけど反論されたら、とにかく目の前のオタクを叩き潰そうとして、「それオタクに限らないよね」「その基準だったらたいがいのものダメだよね」という基準を平気で持ち出してくることです。この人達、ようするに「オタク叩き」で連帯したいだけで、まともに議論する気なんてないんだなってのは前々から感じているところです。

ですが、今回はそれ以前の問題として、「売り場」の議論をしてるんだから議論をする前に、まず大前提として、ちゃんと今の売り場の状況を確かめるくらいしろや。お前らそもそも何の話をしてるかすら自分でわかってないだろという点にとどめたいと思います。

私からはひとまず以上です。

*1:これは皮肉だけど書店員さんもホライゾンだけはカバー被せてもいいかもね。「フェミのみなさんの不当な言いがかりで書店まで叩かれて対応するのがめんどくさいので、ホライゾンだけカバーかけてます。購入の希望の方はこのカバーを持ってきてください」とでもポップ置いておけばいいんじゃないですかね

*2:まぁだから、私は「回復術士のやり直し」については、表紙だけではなく内容まで読んだ上で、こんなエロくらいしか売りがない作品が人気投票1位だったのは気に入らない、って書いたんですが? そしたらめっちゃはてなの人に叩かれましたけど? というかその時あなたたちSJWは一体何してたの? ラノベのエロ化に本当に危機感を感じてたんだったらまっさきに来るはずだよね? でもその時全く相手にしてなかったよね?「内容読んだ上で批判することはダメだが、表紙だけしか見ないで批判する人については応援する」ってなんなんですかね? あなたたち本当はこれっぽっちもラノベなんかに興味なんかないよね? 単に手間もかけずにお手軽に男オタクを叩きたいだけでしょ?それなら最初から取り繕わずにそういえばいいのに。 そういう取り繕ったところがほんと嫌いですよ

*3:あーでも、この人たち、出版社のこうした変更を、自分たちの活動の成果だ。これからも厳しく取り締まらなくては、みたいに受け取るのかな。多分そうなんだろうな。わーすごいな、手柄は全部自分たちのもの、間違いなんてなかったって考えられるその自尊心の高さは見習いたいなー