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ただのにっき


2018-09-09(日) [長年日記]

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS SS3A Live Sound Booth♪ DAY2現地!Add Star

開演前のグリーンドーム前橋にて

いやー、面白かった。こんな(いい意味で)馬鹿げたライブは初めてだ。ライブそのものもだが、そもそも始まる前から面白すぎる。そりゃそうだよなぁ、幕張やさいたま新都心がこんなことするわけがないわけで、東京オリンピックの余波で都心の大型イベントホールがつぎつぎと使えなくなる中で見出された前橋の競輪用ドームが、こんな形でお祭り騒ぎに発展するなんて、誰が想像しただろうか。


今年はシンデレラそのものの6周年がドームライブと重なるので、デレステ3周年も独立して大きくやるということなのか、なんとヤマダグリーンドーム前橋なる「ドーム」で2日間にわたってのライブイベント開催となった。ドームつっても野球場じゃないからキャパはそんなに大きくなくて、8,000人くらいらしい。十分大きいけど。

大きいけどさ、前橋って群馬じゃん、遠いし不便だしかったるいなー、なんでそんなところで……とやや消極的だったものの、いつものわさます内抽選で現地チケットが当たってしまい、行かないわけにはいかなくなった(笑)。しょーがねぇ、行くかぁ。

そんな後ろ向きな雲行きを急激に変化させたのが、ほんの数日前に協賛に加わった前橋市である。アイドルたちをあしらった専用の観光マップ2万枚配布、駅前には街灯にフラッグ・ちひろの立て看・各所にデジタルサイネージ、さらにはよりによってセクシーギルティによる1日市長!*1 なんだこれ、いわゆる作品の舞台になって継続的な聖地巡礼スポットになるわけじゃなく、たった2日間のライブのために自治体がここまでコミットする? 頭おかしいだろ(笑)。

きけば市長はサブカルをきっかけにした町おこしを公約にかかげているそうで、市役所の中の人によるTweetによれば(→Togetterまとめ)、一般職員のPたちが観光マップ作成の密談を堂々としているのを耳にした上司がすくいあげて予算をつけ、市長を巻き込んだ一大プロジェクトにしたらしい。たった半月あまりで。地元のPたちによる肝いり企画とあっちゃ、乗らないわけにはいかねぇな。楽しみになってきたぜ。


愛車スバルR1とヤマダグリーンドーム前橋

そんなわけで物販冷やかしと街歩きのために朝から出発。うちから前橋に電車で行くのは厳しいので、車(R1)を出す。長距離移動はバイク(R1200GS)が一番ラクなんだけど、ライブ目的だと着替えをどうするとか悩みが多いのだ。

圏央道と関越道のおかげで移動はスムーズ。しっかり休憩しつつの2.5Hで目標どおり10時には会場の駐車場に入れられた。とりあえず物販会場に行ってマップをもらい*2、買いそびれていたパンフといっしょにライブTシャツも購入。これ着て歩いた方がいろいろ「わかって」もらえそうかなという判断。

Cygames提供のフラワースタンド内にて

続いていつものサイゲのフラスタに入る(「フラスタに入る」とは……?)。2日目の朝イチなのであまり混んでないのは良いね。フラスタ、昨日流れてきた動画ではLEDかと思ってたけど、プロジェクションマッピングじゃねーの、やるなぁ。「フロンティア」のMVがチョーかっこいい。これ見ると、シンデレラのライブに来たなぁって気分に切り替わる(笑)。

さて、今日現地に集うわさますメンバは5名。昼食から落ち合おうということになっていたので、着替えてから駅方面に向かう。街の中心まで1kmくらいなので徒歩。暑い。暑いから街なかを歩いてるのPしかいないじゃないか(笑)。

うどんとソースカツ丼(ミニ)のセット

で、中心にあるアーケードで集合したものの、開いてる店があんまりない。日曜だもんなぁ。駅前でお祭りをやっているというので歩いて行くが、(みんないい歳なので)立ち食いはつらいし、座れる店を探してウロウロ。最終的に見つけたのが日帰り温泉に併設されているレストラン。群馬名物のソースカツ丼があるからここでいいよ!って感じ。食べながら「ひとっ風呂あびてからライブに行くのもいいなー」とか「打ち上げもここにしようぜ」とか言ってる。ありだと思うがおれはまだ駅前を見てないのだ。

駅にある観光案内と物産売り場ではちっひがお出迎え

徒歩で駅前まで移動。長いソーセージをぐるぐる巻いて焼いた「ころとんのしっぽ」は真尋の例のカードにちなんで「ソーセージマルメターノ」と呼ばれて1時間待ちの行列を作ってるわ、赤城山の水で作ったかき氷にも無理やりみりあを関連付けて大盛況。アイマスに乗っかろうという商店とおもしろネタには積極的に食いつくPの相乗効果でえらいことになっている。観光向け売店ではちひろがお出迎えだが、めぼしい土産はほぼ買い尽くされていてもうなにがなにやら。

焼きだんごの老舗・原嶋屋。こっちはこっちでミリオンで関連がありそうな名前w

そんなこんなで、金を落とそうにも落とせる相手がほとんどなかったから、仕方がないので会場へ向かう。駅前からシャトルバス。おれらはアイドルじゃなくてPなので自分の足では歩きません。とはいえそのままでは面白くないので、会場近くにある老舗の焼きまんじゅう屋を訪ねたらここもPでいっぱいで、おれらが注文した直後に売り切れになった。地元のお客さんが訪ねてきてすごすごと引き返すのをみて、心のなかで「すみません、すみません」と謝るなど。

名物焼きだんご

まだライブ始まってないのになんて長さだ、今日の日記は。映画撮影のために貸出中だった重文建築が、この日のために2日限定で公開されているのを横目でみつつ、開場前の芝生に座って焼きまんじゅうを食べる。ライブ前の糖質摂取としてはいい感じのボリューム感。なお芝生に座ると四つ葉のクローバーを探し始めるシンデレラPの習性よ。

さて、ようやく開場、中へ。今日はステージに向かって右寄りのスタンド席。競輪用オーバルの長辺を使った非常に横長のステージ。左右のバンクはさすがに未使用だけどその上にも席がある。キャパ8,000人くらいだそうで、東京体育館くらい? けっこう見やすくて良いと思うが、スクリーンが小さいかなぁ。


いつもの提供読みは、最後の「前橋市」だけ普段の倍くらいの大歓声。うん、楽しかったねぇ。これなら、もしライブがなくても満足だよ(なわきゃない)。

今日の主目的はもちろん、担当の森久保が所属するindividuals勢揃いである。他にもレイジーレイジー、セクシーギルティ、羽衣小町、ファミリアツインなど、デレステ新曲を歌うユニットがけっこう揃っていい感じ*3

衣装がなんと、歴代のデレステ共通衣装4種混合という嬉しい驚き。とくに新規追加組が初代の衣装なのは味わい深い。なんたってあの衣装にはティアラがあるからね。シンデレラから入った若手声優に、アイマスにとってのティアラの重要性がどれくらい響いてるかわからんけど。案の定、新しい衣装はフロンティア組の5人に。あー、この衣装好きだわ。ミリオンも3rdの衣装が好きだし、シックな方が好み。

しょっぱな「とどけ!アイドル」も振り返り感があって良かったが、MC後の一曲目が「S(mile)ING!」の凛バージョン。このライブはリアレンジ曲でいくぜと予告されていたけど、これは嬉しいねぇ。凛の違った一面がみえてとても良い。でも続く「shabon song」のリアレンジはちょっとBPM上げすぎな感じで、演者も客もあまりうまく乗れてなかったな。

「Lunatic Show」のリアレンジ、るんるん&らりちゃんのデュオでこれは良かった。絶大な歌唱力を誇るるんるんに真っ向勝負を挑まずダンスで差別化するのがいかにも柚っぽい。この曲に限らず、今日はデュオが多めで、ピンクレディの時代から女性デュオに魅せられてきたおれにとってはとても大好物な時間だった。キャラ声で歌うのが難しい曲やキャラがあって、ソロだとライブはけっこう厳しい人もいるんだけど、デュオの相手が上手いといい感じに引っ張られて実力以上の声が出る。他にも「Nocturne」「Flip Flop」「あいくるしい」のリアレンジがそんな感じでとても楽しめたし、新発見が多かった。デュオはいいよ、デュオは。もっと増やしてくれぃ。

いろいろすっ飛ばして「おんなの道は星の道」。前日から「演歌のコンサートの作法」がTwitterで回ってくる。曲中での拍手、掛け声などなど。こういうPたちの「ごっこ遊びの上手さ」が、おれが(客も含めた)アイマスを好きでいる理由のひとつなんだよなぁ。昭和生まれからみても、今日の演歌鑑賞はほぼ完璧では。それにしてもるんるんの歌唱力よ。レコード大賞に出そうぜ、マジで。

「Love∞Destiny」のリミックスでダンサーチームのみごとのダンスが繰り広げられて、このあと「Love∞Destiny」なんだなーと想像してたらまさかの「∀nswer」につながってめっちゃびっくりした。びっくりしたけどすかさずUOを折るくらいには冷静だったぜ。夢にまでみたindividualsのライブだ! かりりんがこのときとばかりに正面を見据えているのが最高に良い。あしゃいもさっつんも気合十分。すばらしかった!

その後の「美に入り彩を穿つ」のマイク持ち替えが頻繁に入る超めんどくさいダンスに驚愕し、続いてようやくゲストの新規ボイス3人が登場したと思ったらなんと新曲! なんてこった、individualsと羽衣小町を前座にしやがった(笑)。いやー、ゴリゴリのダンスにハードなラップ。新人とは思えぬパワーと上手さに舌を巻いた。最近の新人声優はすごいよ……。

MCコーナーとか他にもいっぱい書きたいことがあるけど、いちおうこのへんにしていこう。あとで書き足すかも。


会場隣接の駐車場は混雑しすぎて脱出できないという話は昨日のうちに聞いていたから覚悟はしていたが、本当に50分もかかった。まぁさすがにクタクタだし、打ち上げなしですぐ帰るからいいけどね。たぶん誘導に使える人員は先にバスの方へ回したんだろう。さばける人数を考えれば正解だ。前橋市内は閑散としていてすぐに関越に乗れたし、途中のPAで夕飯にしつつ、渋滞なしでスムーズに帰宅できた。

前橋のゆるキャラ「ころとん」のTwitterが事実上の窓口になっていたこの公演、終演直後からのころとんの働きがすごくて、演者個人のTwitterへの返信、来訪者への細かいアンケート*4を矢継ぎ早に繰り出してのフォローアップ。中の人はそうとうなやり手とみた。

そんなわけで0時前には帰宅して、猫たちの散歩をして、すぐバタンキュー。あー、疲れたけど面白かった。ライブ本体以外にもこんなに楽しめるとは思いもしなかった。来年の周年ライブも前橋にして欲しいくらいだ。

*1 常識的に考えれば名前からして自治体とタイアップさせるのはだいぶヤバいユニットだと思うんだけど、大胆だよなぁ。もちろん、だからこその話題性はあるわけだけど。

*2 前日から観光協会のサイトで高解像度PDFがダウンロード可能になっているといういたれりつくせりな対応。骨董コンチキなる店の横に紗枝はんがいたり、棟方師匠がエベレストなる店にいたりと、笑いどころ多めの楽しいマップ。裏は「おまえら肉食え、肉」と言わんばかりの肉専門店紹介なのも「わかってる」感が高い。

*3 一方でニュージェネや信号機を含むスタンダードなユニットが皆無なのもおもしろポイントだと思う。

*4 具体的な数字にこだわる、かなりビジネス感覚のあるアンケートで、今回の「事件」を使って今後につなげる気が満々だし、なによりおれらを「ビジネスパートナー」として見てるのが上手い。こっちもある意味仕事だもんな、win-winになれて良かったよ。


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