北海道電、水力発電を追加稼働 「安定なら節電目標緩和」

北海道地震
環境エネ・素材
2018/9/13 20:30
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 北海道電力は13日、京極揚水発電所1号機(北海道京極町、20万キロワット)が稼働したと発表した。14日には同2号機(20万キロワット)も稼働する見通し。水力発電による電力供給を追加する。ただ、北海道と本州をつなぐ緊急送電線の送電容量を減らすため「全体の供給力は353万キロワットから変わらない」(北電)という。

 経済産業省は13日夜、京極発電所の安定した稼働が確認できれば、北海道の住民や企業に要請している2割の節電目標を緩和する方針を明らかにした。節電要請自体は、地震前に北海道の約半分の電力需要をまかなっていた苫東厚真火力発電所(厚真町)の一部が復旧する10月ごろまでは続く見通しだ。

 地震発生前の9月5日(午後6~7時)の電力需要のピークは383万キロワットだった。北電は最低でも約1割の節電効果が見込めるとして、当面の需要のピークを345万キロワットと試算している。

 北電は東日本大震災で火力発電所復旧の経験を持つ東京電力グループからの支援も受け、苫東厚真火力発電所(厚真町、計165万キロワット)を9月末から11月にかけて段階的に復旧する予定だ。

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