「メンタル回復力」を鍛える7つの方法
メンタル・レジリエンスとは基本的に、難題に真っ向から取り組み、逆境から立ち直ることだ。本当の成功を掴むことは難しいため、これは成功のために重要な要素だ。では、メンタル・レジリエンスを鍛えるためには、何をしたらよいのだろうか?
1. 自分がどれだけ優秀でも、それを評価しない人は必ずいると覚えておく
一般的に、人は成功すればするほど、自分の誤りについて指摘されなくなる。結果としてうぬぼれを抱くようになり、ある日、何か大きな問題が起きた時、非常にネガティブなフィードバックをうまく受け止められなくなってしまう。あなたを含め、完璧な人間など存在しない。でも、それでいいのだ。
2. 不得意なことに挑戦する
自己啓発の世界では、「自分の得意なことに集中し、不得意なことは他人に任せなさい」と教えられる。一般論として、このアプローチには多くのメリットがある。人は自分が最も得意なことに注力した時に幸せを感じ、より高いパフォーマンスを発揮できるものだ。ただし、自分の強みを生かしているばかりだと、回復力は鍛えられない。あなたが受賞歴のある一流のロケット科学者だとしたら、子どもの運動会の保護者競技でビリになることは、ものの考え方という視点から言えば最高の出来事であるかもしれない。
3. 恨みを抱かない
恨みを持つことは、誰の得になるのだろうか? 自分の得には絶対にならない。誰かに嫌なことをされるたびにそれに固執していると、相手が何の苦もなく日々を過ごす送る一方で、自分は被害者意識を持ち続けることになる。恨みは流砂のようなもので、ネガティブな方向に強く引き込む力を持つ。メンタルの回復力を鍛えたいなら、恨みは今すぐ捨てるべきだ。
4. 個人攻撃として受け止めない
無礼な行為の中には、個人攻撃を目的としたものもあるが、ほとんどの場合はそうではない。人は何かの決断を下す時、自分にとって最善のことは何かを考えるもので、あなたのことはほとんど頭にないことが多い。侮辱されたと感じた時は、相手の立場に立って考えてみるとよい。相手にそのような行動を取らせている理由は何か? こうすることで、相手に個人攻撃の意図があるかどうかを見分け、どう対処すべきかを判断できる。
5. 最悪を想定し、最善を願う
楽観主義にはメリットが多くある。一方で、盲目的な楽観主義のメリットはずっと少ない。ポジティブさは良いエネルギーを生み出すため、ポジティブでいることはとても良いことだ。だが同時に、プロジェクトや計画がうまく行かない場合のリスクも認識し、物ごとは自分の思い通りには進まないと心に留めておくこと。そうすることで、プロジェクトが大惨事に陥っても、ひどいショックを受けることはないだろう。
6. 自分の成功をたたえ、失敗を認める(ただし引きずらないこと)
自分の成功を自画自賛するのも、行き過ぎなければ良いことだ。同時に、今後のための学びを得るために失敗を振り返るのも良いことだ。振り返りが終わったら、次へ向けて動き出そう。そうしないと自信を喪失して、身動きが取れなくなってしまう。ウィンストン・チャーチル元英首相がかつて言ったように、「成功とは、熱意を失わないまま失敗を繰り返すことでもたらされる」のだ。
7. 苦境に直面しても「自分にはできる」と言い聞かせる
米自動車業界の伝説的存在、ヘンリー・フォードが残した次の言葉が全てを語っている。「自分はできると思おうが、できないと思おうが、どちらも正しい」。苦境に陥った時、「自分はできる」と言い聞かせてみてほしい。そうすれば、おそらく最後には対処できるだろう。