ESX/ESXi のデフォルト以外の場所に仮想マシン スワップ ファイルを保存する
仮想マシンやゲスト OS で、I/O の負荷が高いときに STOP エラー、読み取り専用ファイル システム、および重度のパフォーマンスの低下などの問題が発生している場合は、スワップ ファイルを別のデータストアに移動するとトラブルシューティングに役立ちます。ただし、環境の安定性を確保するには、やはり根底にあるオーバーコミットやストレージ パフォーマンスの問題を特定して解決することをお勧めします。
またこれは、LUN スナップショット技術を使用して、レプリケートされたのではない場所にスワップ ファイルを格納したことを確認する場合に、仮想マシン スワップ ファイルをレプリケートされたのではない別のデータストアに格納するためにも使用されます。
ESXi/ESX 3.5、4.x、および ESXi 5.x 注:ホストが HA クラスタの一部である場合、次の手順を実行する前に仮想マシン スワップ ファイルの場所のクラスタ設定を変更する必要があります。詳細については、該当するバージョンの 『 Virtual Machine Admin Guide』 の 「Change the Swap File Location 」 セクションを参照してください。 ESXi/ESX 3.5、4.x、および ESXi 5.x で仮想マシン スワップ ファイルの場所を編集するには: - VMware Infrastructure/vSphere Client を使用して直接ホストまたは vCenter Server に接続します。
- ESXi/ESX ホストの [構成] タブをクリックします。
- [仮想マシン スワップファイルの場所] をクリックして、[編集] をクリックします。
- 仮想マシン スワップ ファイルを保存するデータストアを指定します。
- アクションを完了するには、仮想マシンを一度パワーオフしてからパワーオンする必要があります。
- スワップ ファイルが指定したホスト データストア上にあることを確認します。
単一の仮想マシンのスワップ ファイルの場所を変更するには、次の手順を実行します。 - 仮想マシンをパワーオフします。
- 仮想マシンを登録解除します。インベントリの仮想マシンを右クリックし、[インベントリからの除去] を選択します。
- ホストに接続します。
- ディレクトリを仮想マシンのあるフォルダに変更します。
cd /vmfs/volumes/datastore_name/virtual_machine_folder/
- テキスト エディタで仮想マシンの構成ファイルを編集します。
- 次の行を追加します。
sched.swap.dir = /vmfs/volumes/ datastore_name/dir_name
- もう一度仮想マシンを登録します。詳細については、「Registering or adding a virtual machine to the inventory on vCenter Server or on an ESXi/ESX host (1006160)」を参照してください。
ESX 3.0 スワップを VMFS-3 ボリュームに格納するには、次の行を仮想マシンの構成ファイル (.vmx ) に追加します。
sched.swap.dir= "/vmfs/volumes/volume_name/dir_name"
<colume_name> は VMFS-3 ボリュームの名前です。
スワップファイルの場所を変更するには、次の手順を実行します。
- vSphere Client を使用して vCenter Server または直接 ESX ホストに接続します。
- 変更する仮想マシンまたは仮想マシン テンプレートを選択します。
- 仮想マシンが実行されている場合は停止します。
- SSH またはサービス コンソール接続を使用して ESX コンソールに接続します。
- ディレクトリを、編集する
.vmx ファイルのパスに変更します。
注:vmware-cmd -l コマンドを使用して、構成ファイルへのパスを見つけます。vmware-cmd コマンドの詳細については、「VMware Scripting API」を参照してください。
- テキスト エディタで構成ファイルを開き、次の行を追加します。
sched.swap.dir= "/vmfs/volumes/volume_name/dir_name"
- 次の行を削除します。
sched.swap.derivedName = xxx
- アクションを完了するには、仮想マシンを一度パワーオフしてからパワーオンする必要があります。
- スワップ ファイルが指定したホスト データストア上にあることを確認します。
- 必要に応じて、既存の仮想マシンごとに繰り返します。
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仮想マシン スワップ ファイルの場所は、仮想マシンのホストで実行している ESXi のバージョンによって、さまざまな方法で vMotion の互換性に影響します。ESX/ESXi 3.5 以降のホストでは、仮想マシン構成ファイルを仮想マシン スワップ ファイルとともに格納するように、またはそのホスト用に指定したローカル スワップ ファイル データストアに格納するように構成できます。仮想マシン スワップ ファイルの場所が vMotion の互換性に与える影響には、次のようなものがあります。 - ESX/ESXi バージョン 3.5 以降を実行しているホスト間の移行の場合は、vMotion およびサスペンド状態またはパワーオフ状態の仮想マシンの移行が可能です。
- vMotion での移行中、ターゲット ホストで指定されているスワップ ファイルの場所がソース ホストで指定されているものと異なる場合、スワップ ファイルは新しい場所にコピーされます。その結果、VMotion での移行に時間がかかることがあります。ターゲット ホストが指定されたスワップ ファイルの場所にアクセスできない場合は、仮想マシンの構成ファイルと同じ場所にスワップ ファイルが格納されます。
Storing a virtual machine swap file in a location other than the default in ESX/ESXi |