iPhone XRのスペックを見ると、iPhone 6s/iPhone 6s Plus以降で採用している感圧タッチ機能「3D Touch」が唯一取り除かれている。XS/XS Maxでは続けて採用しており、今後のモデルで3D Touchがフェードアウトしていくとも考えにくいことから、意図的に外しているようだ。3D Touchを便利に使っているユーザーは悩ましいポイントとなりそうだ。
XS/XS Max/XRは、7nm製造プロセスによる新プロセッサ「A12 Bionic」を採用。6コアCPU(4+2コア)、4コアGPU、8コアのニューラルエンジンを搭載する。iPhone Xが採用していた「A11 Bionic」に比べてパフォーマンスは最大15%高速化、消費電力は最大50%削減、グラフィックス性能は最大50%高速化したという。
バッテリー容量は公開していないが、iPhone Xと比べると、XSのバッテリー持続時間は約30分、XS MAXは約1時間半伸びたという。連続通話時間はiPhone XSが最大20時間、XR Maxは最大25時間、XRも最大25時間。ビデオ再生はXSが最大14時間、XR Maxが最大15時間、XRが最大16時間となっている。
バッテリー持続時間を重視するユーザーは、大きなボディーサイズを生かして他モデルよりもバッテリー持続時間が長いiPhone XS Maxが適しているだろう。いずれもワイヤレス充電に対応する。
XS/XS Max/XRのフロントカメラで備える有効700万画素のRGBカメラ(F2.2)にIRカメラを組み合わせた「TrueDepthカメラ」では、Face IDによる顔認証が高速化したという。ポートレードモードによる背景のボケ効果も強化した。
XS/XS Maxのリアカメラは、有効1200万画素の広角レンズ(F1.8)と望遠レンズ(F2.8)のデュアルカメラを搭載。ともに光学手ブレ補正を搭載する。4K動画撮影(24fps、30fps、60fps)やスローモーション撮影(120fps、240fps)など、いずれもiPhone Xと同等だが、ポートレードモードで被写界深度(F値)を疑似的に変えられるようなユーザーインタフェースによって、背景のボケ具合を後から変更できる。
iPhone XRのリアカメラはシングルレンズ(F1.8)。
XS/XS Max/XRはiPhoneで初めてLTEの同時待受(DSDS)が可能なデュアルSIMに対応。ただし、SIMを2枚使えるわけではなく、eSIMとnanoSIMの組み合わせによるもの。中国向けのモデルのみ物理SIMを2枚使えるという。
XS/XS Maxに、512GBのストレージを持つ最上位モデルが登場した。しかし、iPhone XSは15万2800円、iPhone XS Maxは16万4800円というかなりの高額になっている。
一方で、iPhone XRの64GBモデルは8万4800円と、比較的お手頃価格に落ち着いた。iPhone Xの64GBモデルが11万2800円だったことを考えると、iPhone Xのデザインが気になっていた人にとってiPhone XRは魅力的に映るモデルかもしれない。
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