今思えば、何から何まで完全に俺が悪かったのだ。
ことの始まりは友人Aが彼氏にこっぴどく振られたので、傷心旅行に行きたいと友人Bと俺のライングループに誘いをかけてきた。
ここで軽く人物紹介をしておく。
友人A:女。いわゆるスイーツ思考の持ち主。人の悪口で連帯感を求めるタイプ。
性格が悪い。
なぜこの3人でつるんでいるのかと言うと、学生の時とある実習グループが一緒で、卒業した後も年に1〜2回集まって愚痴を聞いたりしながらちょこちょこ遊ぶ仲だったからだ。
本題に戻ろう。
Aが「とにかく旅行に行きたい!せっかくなら海外!」と言うので、海外旅行に行ったことが無かったBや俺もつい乗り気になってしまった。
あれよあれよと決めて行く内に南国の国に4泊6日で旅行に行くことになった。
この時点で冷静に考えてみれば防げた事態だったのかもしれない。
そもそもこの3人はAが基軸に動いているグループだ。Aが言い出しっぺとなり、Bが賛同し、俺が調整する。そんな仲だった。
気が合うというよりは、なんとなく付き合ってるに近い。
AやBは旅行のためガイドブックを買ったなどの報告はするもどこに行きたい、何をしたいなどの要望を言うことはなかった。
俺はきっちりではなくても、長い旅行なのだから大体のスケジュールを決めたかったので、旅行先のリサーチをしつつ色々な提案をした。
今思えば彼女らは南国で特にやりたいこともなかったのだろう。俺の意見はほとんど通り、予定は着実に決まっていた。
それに対して彼女らは考えることが面倒臭くなったのか「とにかく安いところがいい!」とそれだけを要求していた。
安いところがいい!と言う意見を尊重して値段が安いホテルを選択したのだが、ホテルに入るなりA、Bが開口一番「シャワーが無理!」と不満を漏らした。
確かに少々古びたシャワーだったが、事前にホテルの写真は送ってあったし、そこに納得したのは彼女らだ。
俺は何度も4泊もするのだからいいホテルの方が過ごしやすいのでは?と念を押した。
しかし「安い方がいいに決まってる!」と安いホテルを選択したのはAとBだ。
だがどうしても納得出来なかったらしい彼女らは「自分たちだけ別のホテルに泊まる!」と言い出した。
女々しい話だが俺は「一緒にホテル変わろう!」と言うならまだ話は別だ。
しかし彼女らは一緒に旅行に来ているはずの俺に「お前だけ一人で過ごせ!」といった趣旨の言葉をぶつけて来た。
ひどくショックだったが、旅行初日から喧嘩したくなかったので渋々と承諾してしまった。
楽しみにしていた海でAとBは「焼けたくない。水が冷たい。」と日陰で時間が来るまで過ごしていた。
海からの帰り際「早く帰りたかった。」というBの言葉にトゲを感じた。
というか、アクティビティをやりたくないと言った彼女らは残りの数日ほぼショッピングしかしていなかった。
一人で過ごす南国も気楽で楽しかったが、最初から一人で行くのと途中から一人にされるのでは意味合いが違ってくる。客観的に見ればひどく惨めな人間だなと笑ってしまった。
彼女らは俺に男として都合の良い頼りがいや決断力といったものを期待していたが、彼女らからすると俺は頼りがいの無い優柔不断な男に映ったのだろう。
不要と判断すればコミュニティからすぐさま削除し、いないものと扱うようになる。
写真の共有は初日だけで、残りの数日は彼女らだけで共有していたことを後から知った。
会話も最低限のみ。目を合わすことは無い。1日1回一緒に取る食事はなぜか全部不味く感じた。
気づけばAとBと離れる瞬間に安堵を感じるようになっていた。
辛い辛い旅行が終わった後、俺はすぐに彼女らのライングループを抜け、連絡先を削除した。
人との関係を断ち切ることなど、始めてのことだったが、少しは胸のすくような気持ちになった。
彼女らは俺がいかにダメか、どんなに最低なやつか周りの人間にあることないことを語るのだろう。今まで3人でそうやって話して来たように。
結論としては「旅行に行く人間は選べ」という非常にシンプルなものだ。
普段悪口しか言ってない人間は旅行に行っても悪口や文句しか言わないのだ。
今回の一件は本当に大事な教訓になった。
こうして増田で気持ちを整理して、俺は少しでも先に進みたいと思う。
ここまで読んでくれてありがとう。
正確には「性格悪い奴と旅行に行くのはやめろ」だけど、 それだと「増田本人も性格悪いから増田は誰とも旅行に行くべきじゃない」って結論になる
同性でも3人で行くとそういう展開になりがち あと一人男連れていけばよかった