広場に設置されたピアノ=12日午前10時50分、金沢駅西地下通路
金沢市は12日、金沢駅西地下通路の広場に、誰でも自由に弾ける「まちかど思い出ピアノ」を設置した。24時間いつでも演奏できる。通勤者や観光客が多く行き交う地下道に豊かな音色を響かせ、にぎわい創出につなげる。
設置されたのは同市菊川町小で1991年から昨年7月まで使われていたピアノで、金沢美大デザイン科の学生がボディーに野原の草花をイメージした装飾を施した。12日は専門業者が重さ約300キロのピアノを3人がかりで地下通路へ運び込み、現地で脚やペダルを取り付けた。
駅西広場地下道は24時間通行可能で、ピアノの設置場所はカメラが24時間監視している。
思い出ピアノの設置は昨年10月に金沢駅もてなしドーム地下広場と片町きらら広場に置かれたのに続く3台目。片町きららのピアノは今年7月に損壊され、先月撤去されたため、現在市内にあるのは2カ所となる。